2019年12月12日木曜日

ひふみ投信「第11期 運用報告書(全体版)」を眺めてみる (外国株編)

ひふみ投信まとめページ

今回は、全体編日本株編に引き続き、組み入れている外国株について記載しています。

19.11.22に公開された運用報告書を眺めながらキャッキャウフフするのを目的にしています。ひふみ投信まとめページに過去記載した記事がありますので参考にどうぞ。今回は前期のページを踏襲する形にしますので、前回と変わらない部分も多々あります。




「ひふみ投信」と「ひふみワールド」

全体編で記載しましたが、ひふみワールドはひふみ投信の外国株のサブセットの扱いになります。新設時のタイミングのズレにより選択された銘柄に違いは出ますが、時間を経ることでほぼ同様のPFになるのではないかとみています。

今回は運用報告書の他に最新の運用報告レポートにも触れていきます。来期は、ひふみワールドの運用報告書を元に外国株編を作っていくことになるでしょう。


組入銘柄(外国株)



12銘柄から17銘柄(7増2減)となりました。

Alibaba Group HoldingTENCENT HOLDINGSが売却されたのは一時期、中国株(ADR)を上場廃止にする計画がある報道を受けてか、米中貿易戦争の真っ只中にあったのが原因かと思われます。

GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)の組入は、成長株でありながら大型株ですので相場追従を行うために組み入れているとみています。インデックス主体の買い入れが無くなるあたりでポジションを減らしていくのではないかと。

興味深いのは今まで長期では金融系を組み入れていなかったのに、外国株ではFIRST REPUBLIC BANK(米国の銀行)、Shenwan Hongyuan (H.K.) Limited (0218.HK)(香港の証券会社)、St. James's Place plc(英国の銀行)と積極的に組み入れているところでしょうか。米国は、金利引下げ効果による住宅ローン増加を期待しているんだろうな、というのは分かるのですが香港や英国は政治的な問題を孕んでいる状況で何故組み入れているのかは計りかねるところです。

後、フィリピン証券市場にも買い付けに行っています。Ayala Land(フィリピンの不動産業・金融業)、JOLLIBEE FOODS(フィリピンのファーストフードチェーン)を組み入れています。これはフィリピンの経済発展に期待しての投資でしょうか。


ひふみワールド ('19/11版)



上位10社をみるとひふみ投信の外国株とは違う組入になってます。ひふみ投信の外国株サブセットじゃないのかな、、、(´・ω・`)

ひふみワールドでも金融業の組入が多いように感じます。中央銀行の金融政策により金融経済が延長するという見方なのかもしれません。世界的に低金利、デフレの状態が続くのであるならば、レバレッジを効かせた他の資産への投資が増加するという考え方は悪くないかと思います。そう考えると日本の金融業が不甲斐ないというか、行政の飼い殺しになっているかが気になるところではあるでしょう。

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立ち上げ当初ということもあってか銘柄について動画説明があります。昔はひふみ投信もやってたんですけどね、、、。

  • SiteOne Landscape Supply
    ひふみアカデミー11月にて紹介。2016年上場。プロ向けの造園資材を販売。時価総額3800億円程度の小さい企業。全米の造園会社に12万点もの部材を提供している。EPS成長率は10-15%。こいう会社が地味に成長する。こいうところにも投資されるのが米国の奥深さになっている。
  • St. James's Place plc
    ひふみアカデミー12月にて紹介。英国の金融会社。1991年に設立した比較的新しい企業。英国の金融業3人が企業。共に80歳以上と高齢で一線からは退く。英国の伝統的な金融を引き継ぐ流れ。富裕層向けPB。
  • Allegiant Travel Company
    ひふみアカデミー12月にて紹介。米国の旅行プランサービス。年金受給者向け。低所得者層をターゲット。
  • Ollie's Bargain Outlet Holdings
    マネックスTVにて紹介。日本のドンキホーテのようなディスカウント店舗展開。経営者に直接会ってきた。東海岸を中心に340店舗程度しかなく拡大の余地がある。他の企業の新陳代謝・栄枯盛衰を取り込むビジネスに強み。トイザらスの倒産でいい拾い物をしている。
  • JOLLIBEE FOODS
    マネックスTVにて紹介。フィリピンの子どもたちに好かれているファーストフード店。経営者に会ってきた。フライドチキン、フライドチキンバーガーが現地で大人気。とても安い。ASEANの人口成長とともに成長できると考えた。

比較的、皆、新しい会社を組み入れてるとのこと。柵がなくて成長しやすい、とのこと。

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