今回は全体編に引き続き、組み入れている日本株について記載しています。
19.11.22に公開された運用報告書を眺めながらキャッキャウフフするのを目的にしています。ひふみ投信まとめページに過去記載した記事がありますので参考にどうぞ。今回は前期のページを踏襲する形にしますので、前回と変わらない部分も多々あります。
- 運用レポート・報告書 | ひふみ投信 | レオス・キャピタルワークス
今回の本拠地。運用報告書があります。
外国株編もどうぞ。
外国株の組入数が更に増えています。
年間の売付と買付の多かった銘柄です。
今回の売買で目立つのは逆張りが多かったように感じました。Gunosy[6047]は、今年前半で株価が下落している最中に買い付けたと思われます。ただし買値からも割と厳しい株価になっています。シスメックス[6869]は多分、1Q決算後の下落で買付を行ったのでしょう。他にも概ね逆張りで買付、売却を行った銘柄が多数あります。
逆張りというのは、資本力のある投資家が行う売買方法です。大きな利益が期待できる一方で、相場の反転を待つことになりますしナンピン買いを繰り返す場面も出てきますので時間と資本を多く必要とします。
売買回転率が下がった理由でもありましょう。
黄色のマスクは新規組入、橙色のマスクは全売却を示しています。
今後の運用方針
昨年の運用方針と比べると、消費増税の影響や経済状況についてはほとんど触れられることがなく、もっぱら米中貿易戦争に注目が集まってるようです。
米国の金利低下を前提とした銘柄ですが、日本株でご利益がありそうなのは浮かびませんでした。米国の場合、まず恩恵を預かるのは住宅ローンでしょう。実際、米国の住宅着工件数は徐々にですが増加傾向にあります。強いて言うなら住宅関連かそれに関わる機械系の銘柄になりそうです。
米中貿易戦争の漁夫の利銘柄ですが、去年と同様にインフラ関連銘柄にチャンスがあると考えています。米国も中国も不景気に対して景気拡大策を行わざるを得ない状況にあります。どちらの政権も盤石というわけではありませんからね。ただ中国製品の関税により日本製品の輸出が多くなるかというと大してそのイメージはないんですよね。
半導体市況の底入れですが、中国の半導体関連の設備投資意欲が高まっているのが注目点でしょうか。依然、DRAM/NAND価格が低迷しているのは気がかりなのですが、ロジック系はIntelを中心に持ち直しているようです。ロジックを中心に再度、サーバー需要が高まれば全体の押し上げになるやもしれません。
- 中国、台湾人材3000人引き抜き 半導体強化へ :日本経済新聞 (19.12.02)
- 中国、情報システム国産化 米排除の思惑も :日本経済新聞 (19.12.09)
上記はひふみアカデミー'19/11の資料より。19/04をボトムに上昇傾向にあるとのこと。
インバウンド需要ですが、直近では一時期よりかなり下落しています。化粧品メーカーや家電量販店あたりは依然厳しい状況が続いています。ひふみ投信の組入銘柄の中では共立メンテナンス[9616]あたりがインバウンド関連銘柄になろうかと思うのですが、随分利食いしてしまっているようです。機を見て再度買い入れるんでしょうか。
組入銘柄数
- 第10期:228銘柄 (+外国株17銘柄)
- 第10期:226銘柄 (+外国株12銘柄)
- 第9期:185銘柄 (+外国株2銘柄)
- 第8期:123銘柄
- 第7期:112銘柄
- 第6期:98銘柄
- 第5期:77銘柄
外国株の組入数が更に増えています。
売買銘柄
年間の売付と買付の多かった銘柄です。
今回の売買で目立つのは逆張りが多かったように感じました。Gunosy[6047]は、今年前半で株価が下落している最中に買い付けたと思われます。ただし買値からも割と厳しい株価になっています。シスメックス[6869]は多分、1Q決算後の下落で買付を行ったのでしょう。他にも概ね逆張りで買付、売却を行った銘柄が多数あります。
逆張りというのは、資本力のある投資家が行う売買方法です。大きな利益が期待できる一方で、相場の反転を待つことになりますしナンピン買いを繰り返す場面も出てきますので時間と資本を多く必要とします。
売買回転率が下がった理由でもありましょう。
組入銘柄
今回、目立つのは大型半導体株の組み入れです。SUMCO[3436]、ヒロセ電機[6806]、HOYA[7741]、ソニー[6758]の新規組入、東京応化工業[4186]、トリケミカル研究所[4369]等の半導体消耗品の買い増しを行っています。逆に小型半導体株であるRS Technologies[3445]、堀場製作所[6856]あたりは売却されてます。
総合商社である伊藤忠商事[8001]、三井物産[8031]、三菱商事[8058]は全売却されています。バリュー株相場対応のために組み入れたのでしょう。FA関連である不二越[6474]、THK[6481]、安川電機[6506]も全売却。これは中国の景気減速を睨んだ対応かと思われます。
後、気になったのは「今更その銘柄を買うんですか?」ってのが目立ったことでしょうか。一相場終えて落ち着いた銘柄を新規買いしているのが多いんですよ。例えばGunosy[6047]、チャーム・ケア・コーポレーション[6062]、HEROZ[4382]、オープンドア[3926]、ユーザベース[3966]あたり。順張りではなく逆張りならではの張り方とは思うのですが、時間かかりそうな気がします。
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