恒例の12月IPOラッシュの愚痴になってます =)。
<今年も大変な季節がやってきた>
11月後半は、私にとって1年の中でもっとも忙しい季節です。理由は、3月決算企業の7-9月期決算取材が本格化するうえに、IPO(株式新規公開)企業の取材が集中するからです。
年末にかけてのIPOラッシュに関しては、再三問題だと指摘してきましたが、一向に改まる気配がありません。2017年は90社中22社、2018年は90社中19社が12月に上場しました。今年も、11月までのIPO企業数が64社と2018年を下回っているにもかかわらず、いまのところ12月のIPOは2018年を上回る勢いで発表されています。
ファンドマネジャーが大変なだけであれば良いのですが、IPO時期の集中は、需給面でも悪影響をもたらしています。2018年IPO企業のうち、初値が公募価格を下回ったのは9社ですが、うち4社が12月に集中しています。株式市場全体が下落局面であったことも影響していますが、IPOの過度な集中が下落リスクを高めていることも事実でしょう。
しかも、IPO市場だけを見ると、今年の状況は2018年よりも厳しさを増しています。株式市場全体は2018年に比べると落ち着きを取り戻していますが、IPO銘柄に関してはすでに7社が公募割れを起こしています。中身を見ると、一般的な魅力に乏しい企業だけではなく、十分な成長性を持ちながら、それを過度に公募価格へ織り込んでしまったと考えられる銘柄も散見されます。また、上昇銘柄の中でも、初日にストップ高買い気配で終わりながら翌日の初値がその買い気配を大幅に下回るものが現れるなど、相場の質の低さを表す例が出てきています。
2018年におけるソフトバンク(9434)のような、株式市場全体に影響を与えるような大型案件が存在しないため、国際関係が平穏であれば無事にラッシュを切り抜けられる可能性もありますが、この12月のIPO市場はかなり波乱含みと言えるでしょう。もっとも、IPO需給の悪化による公募割れは、企業価値を冷静に判断できるのであれば、中期的視点では投資チャンスであるとも言えます。
日経の記事とほぼ内容は同じです。
需給悪化懸念、大きく下落するようなら成長株の長期投資のチャンスと捉えているようです。
さてさてどうなりますことやら。
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