2014年8月31日日曜日

3392 デリカフーズ - 日経IRフェア2014

3392 デリカフーズは、カット野菜の卸売業です。外食(サブウェイ、モスバーガー、デニーズ等)の調理で使われたり、コンビニのカット野菜として販売されたりしますが、BtoBのOEM生産ですので名前を聞くことは少ないかもしれません。



以下は説明会とブース雑談。


  • 利益減の原因は?
    新工場への設備投資が強い。お蔭さまで新工場の稼働率は高い状況。今後も成長する上で新工場の設置が予定されており、そのタイミングでどうしても利益が減ってしまう可能性がある。
  • 同業他社は?
    非上場で上場しているのはウチのみ。シェアに関しては数字を取っていないので不明。OEMの関係上、1社独占ということは少なく複数の業者からカット野菜を納入することが殆ど。

    供給が途絶えたら死活問題ですのでセカンダリーを用意する事は仕方ないですね。競合相手と比較される分、価格競争に巻き込まれやすい傾向もあるのでしょう。
  • 野菜価格で業績が上下するのは対策出来ないの?
    仕入野菜の60%を契約農家にしており安定供給に努めている。価格転嫁も随時行っているがナカナカ難しい状況。

    競合相手がある以上、価格決定権が無いのは受け取れた。商売上のリスクで仕方がないと受け取るしかないかもしれませんね。
  • 「野菜の見える化」
    野菜の栄養素を数値化する事で新たなる価値を提供している。既に外食で活用されているし、来年4月の法改正で数値の開示がしやすくなった。
    現状、野菜の価値は「見栄え」のみが重要視されている。実際には栄養素が詰まっているにも拘らず見栄えが悪いために注目されず、需要は伸びないことが多い。高齢化が進めば、採る食事量に限界があるので効率良く栄養を取り入れる食事が重要視されるはず。そこで野菜の栄養素を数値化して活用してもらうというビジネスを始めた。
    これが「野菜の見える化」。
    今まで法の制約があって数値を開示することが困難だったのだが来年4月の法改正で開示が可能になる。

    契約農家の野菜なら独占性が強くなって多少の付加価値向上に繋がりそうな気はしますね。つか活動自体、結構いいんじゃまいか。これでBtoBじゃなければねえ。
  • 人材不足の影響は?
    特に感じていない。

ブースは若い女性が多くいました。どの人に聞いてもある程度の回答は得られたので、中の人の総出だったんでしょう。

使命感もあって嫌いな銘柄じゃないんですけと、投資家を喜ばせる程の利益が期待できるかと言うとビミョーですかね。野菜価格で利益が変動するというと2925 ピックルスを彷彿とさせます。無理な設備投資さえしなければ安定したキャッシュフローが見込めるのですが、いかんせん利益が安定しない銘柄と言うのはディスカウントされやすいですよね。

少子高齢化の流れではストライクな銘柄だとは思ってますよええ。

「カット野菜事業以外の何かが必要なんじゃないですか?」とは言っといたけど、何かが分かれば苦労はしないわなw

0 件のコメント:

コメントを投稿