2016年4月17日日曜日

9416 ビジョン - '15/12の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドまとめページ

9416 ビジョン


ビジョンは、Wi-FiルーターのレンタルとIT支援サービスを運営する企業です。四季報の同業他社に9419 ワイヤレスゲート9424 日本通信9425 日本テレホン

<IPO出遅れ銘柄に注目>
2015年12月には、18社もの大量のIPO(新規上場公開)がありました。上場後の各社の値動きは、中旬までは総じて好調だったものの、下旬に入ると全体的な相場の影響やIPO自体の需給要因によって株価の動きは重くなり、銘柄によっては公募価格を割り込むものも出てきました。当ファンドでは、IPO直後の値動きは需給や短期的な投資テーマに左右されやすく、必ずしも企業の実力を評価したものではないと考えているため、このような状況は逆に投資チャンスと考えています。そういった観点から注目している企業の一つがビジョン(9416)です。

同社は光通信(9435)系のOA・通信機器販社で、1995年に佐野社長が独立する形で設立されました。強烈なプッシュ営業を特徴とする光通信とは一線を画し、当初から日系人向けの国際通信プリペイドカードなど、ニッチ分野に注力する企業戦略を採っていました。OA機器販売についても起業希望者向けホームページなどの仕掛けにより、できるだけプッシュ営業に頼らない販売戦略を採っています。そして、近年急成長している独自商材が「グローバルWiFi」です。

「グローバルWiFi」は、世界各国の携帯電話事業者と提携することで、海外で携帯回線を用いてWiFiを利用できるサービスです。携帯電話会社が提供するローミング・サービスに比べ低価格が特徴で、スマートフォンの普及に伴い急速に潜在需要が高まっています。同社は2012年に後発で参入しましたが、OA機器の顧客ベース活用や先発2社の顧客情報漏洩などにより、現在は両社を上回るシェアを獲得している模様です。今後は上場による知名度・信頼感の上昇も期待され、引き続き急成長が期待できる事業と考えています。また、海外営業網の拡大により、アウトバウンド(国内からの渡航者)だけでなくインバウンド(海外からの渡航者)や三国間の需要取り込みも始まっています。

'15/12上場。


この企業の強みはWi-Fi貸出事業(グローバルWi-Fi)にあるようです。海外旅行に向かう旅行客(アウトバウンド)と海外から国内に旅行に向かう旅行客(インバウンド)にWi-Fiルーターをレンタルする事業を展開しており、この事業が急成長しています。

以下は平成27年12月期決算説明資料 (PDF)より。


ここ数年、倍々でレンタル数を増やしています。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


現時点ですと上場で得られた現金が目立ちますね。この現金の使い道が今後問われることでしょう。

決算説明資料を見た感じですとWi-Fiレンタル事業を伸ばしたいようですが、参入障壁としては比較的低い事業のように感じるので今後の経営スピートに注目、と言ったところでしょうか。

ああ後、優待がビミョー過ぎるw

0 件のコメント:

コメントを投稿