2017年5月6日土曜日

8908 毎日コムネット - '17/01の「担当ファンドマネージャーの見方」

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8908 毎日コムネット


毎日コムネットは、学生寮の建設・管理と新卒採用支援サービスを提供いしている企業です。四季報の同業他社に日本管理センター[3276]共立メンテナンス[9616]レオパレス21[8848]



<変化する就職活動>
企業が新卒採用に費やす労力はどんどん増加しています。景気の安定や労働力人口の減少で量的な確保が困難になっていることに加え、将来的にグローバルリーダーを任せ得る人材を確保するため、従来型の画一的な採用活動ではなく優秀な学生の一本釣りを行いたいと考える企業が増加してきたためです。そういった状況下で、面白い位置を占めている企業が毎日コムネット(8908)です。

同社はもともと学生サークル合宿の手配を行なっていた企業で、1980年代に学生専用マンションに進出し規模を拡大しました。1990年代の就職氷河期には採用活動支援にも参入しましたが、当時この分野の需要は顕在化しておらず、事業として一本立ちするには至りませんでした。

採用支援事業の転機となったのは、2010年のワークス・ジャパン社への出資でした。すでに会社案内の制作などで実績のあったワークス・ジャパン社を事業の中心に据えることを決断し、2015年には子会社化、続いて本体の採用支援事業を同社に統合しました。経営統合後は、本体の合宿手配事業との連携強化を進めています。 同社グループの強みは、何といっても現役大学生との接点を持っていることです。サークルの幹事とはしばしば接触しており、彼ら経由で一般の学生をイベント等に招待することも可能です。企業は早期に学生と接触し、有望な人材とはその時点から関係を築くことを求めています。就職協定の精神には反する動きですが、そもそも画一的な採用活動を前提とした就職協定自体が時代遅れの面もあると当ファンドでは考えています。

やはり不動産事業よりも学生支援事業の方が魅力がありますね。とはいえ売上比でいうと不動産事業が7割を占めていますので人材的には流用しにくいのが欠点でしょうか。学生寮のサブリース化は時代の流れに沿っていますが、自社物件に頼ってるところもあり気になるところではあります。

持たざる経営、というと同業他社に取り上げられることが多い、共立メンテがあります。共立メンテは、学生寮の運営に特化していたのですが学生寮自体の伸び悩みから次の事業を模索する時期があり、それが今のホテル業でした。持たざる経営から一転、持つ経営になりリスク要因として見られることが多かったのですが、インバウンド需要もあり事業は上手く軌道に乗ったと言えましょう。

今後、経営資源が減少した場合にどう経営の舵取りをするのか興味はあります。

後、5月決算銘柄で優待があるのでこの時期に株価が上がりやすい傾向があります。もう少し早めに書くべきでした =)。

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