7821 前田工繊
今週は、社会インフラの整備・維持に必要な独自性の高い土木資材を中核として、事業領域を拡大しながら成長を遂げて いる「前田工繊」をご紹介します。同社の主力製品は、土木技術に繊維の特性を融合した『ジオシンセティックス技術』(ジオ: 土地+シンセティックス:繊維)を基盤にした環境資材です。網状・棒状・帯状など様々な形態の繊維製品やプラスティックス 製品を活用することで、金属やコンクリートを主体とした既存工法よりも安全で経済的、さらに環境負荷も小さい工事を可能 にしました。度重なる自然災害への対応やインフラの老朽化への対応が社会的に喫緊の課題となる中、防災・減災、補修・ 補強、自然環境補選などのテーマを掲げて製品開発を進め、効率的な工法も併せて提案することで競争力を高めています。
人絹の機織工場からスタートした同社は、1972年に土木という新しい用途を見出して参入、これを主力事業に育て上げまし た。繊維と土木という全く異なる領域を結びつけて革新を生み出したといえます。そうした姿勢は常に堅持しており、ここ数年 ではM&A(企業の合併・買収)を積極活用しています。植生製品・間伐材製品、多機能特殊ポリマーセメントモルタル、獣害 対策製品、精密機器洗浄用ワイピングクロス、自動車用軽合金鍛造ホイール、防災・レジャー用テントやオイルフェンス、農業 資材など、広範な分野の企業をグループに加えています。これらは技術力の高いモノづくりの企業で、既存事業とのシナジー 効果が見込めることに加えて、事業領域の拡大につながることを重視している点が特徴です。買収後は、販売拠点の相互活用 や人材交流、共同研究開発など、“人と技術を混ぜる”ことも積極的に行っています。新たな技術を取り込んで進化していくこと で、中長期的に堅実な成長を目指しています。
16.12.02からの続きです。
気の利いたコメントでも書こうかとネタを探してたら、よく出来たインタビュー記事を見つけたので紹介しておきます。M&Aと営業力の強さがこの企業の魅力ですかね。建設と違って土木は費用を削られにくいというのもあります。建設は先延ばし出来ても困らないけど、土木を先延ばしするといつ事故が起きるか分かったもんじゃないですからね。
- IR情報 | 前田工繊
IR本拠地。 - 繊維加工から土木資材メーカーに転身 創業100年の前田工繊の狙い (1/3) - ITmedia ビジネスオンライン
インタビュー記事。
今までのビジネスモデルが分かりやすい。少し前にIRフェアに出てきた時は色んな営業さんが駆り出されていてIR以外の会社事情なんかも聞けて興味深かったです。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20170421.pdf
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