7729 東京精密
今週は、1949年の創業以来、高精度の測定技術と高速で正確に測定するための位置決め技術に磨きをかけて、競争力の 高い装置を生み出している「東京精密」をご紹介します。
第一の柱である精密測定機器は、様々な部品の外観や形状、表面の粗さなどの測定に使われており、工場の検査工程ある いは製造ラインに組み込まれています。主要顧客は自動車分野の企業で、燃料噴射装置の噴射ノズルやエンジンのピストン の円形精度を測定する『真円度・円筒状測定器』などを提供、燃費・エンジン出力の向上や二酸化炭素の排出量抑制といった 課題解決に貢献しています。自動車産業以外でも、工作機械に組み込んで加工状況をモニタリングして制御する装置などを 提供しており、いずれも独自性が高く安定した収益源となっています。
加えて、同社が成長分野と位置付けて注力しているのが、もう一つの柱である半導体製造装置です。主力製品であるプロー バは、薄いウェハ(半導体の材料)上に形成されたIC(集積回路)の電気特性を試験する装置で、無数の電極に対して測定用 の針を正確かつ高速に当てる性能が評価され、世界でもトップシェアを誇っています。さらに、ウェハに形成されたICを一個 一個のチップに分離するダイシングマシン、電子機器の一層の小型化に必要なウェハの薄片化を可能にするポリッシング・ グラインダなど、製品網の拡充を進めています。特に近年では、顧客との共生を重視し、市場の要求にマッチした製品開発を 進め、その使用方法を含めたソリューションの提供に力点を置いています。2017年5月には本社工場内に新棟が竣工し、大型 のクリーンルームも備えることで需要拡大を取り込む体制整備も進めています。精密測定機器という安定的な収益基盤がある からこそ、変動が激しい半導体製造装置の業界でも継続的な投資が可能になっています。今後もこの両輪を強化していくこと で持続的な成長を目指しています。
16.10.07からの続きです。
少し前までお守り代わりに保有していたのですが、半導体装置関連株の全体の株価が一服したあたりで放流しています。同セクターの大手である東京エレクトロン[8035]の決算とその後の株価推移を見て次の判断をしようと思っていたのですが、思ってた以上に評価されてて私としても判断が付きにくい状況です。
半導体は難しいよぅ。
- IR情報|ACCRETECH - 東京精密
IR本拠地。決算説明会資料あり。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20170407.pdf
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