7729 東京精密
今週は、精密測定機器と半導体製造装置を二本柱として事業を展開している「東京精密」をご紹介します。同社は1949年の 創業以来、“測れないものは作れない”という考えを基本に、精密測定機器の開発・製造に取り組んでいます。すべての工業製 品は、その設計・製造・検査段階で計測されることを通じて、その安全性能や環境性能などをチェックされています。例えば自 動車の場合、燃料噴射装置の噴射ノズルやエンジンのピストンは真円度・円筒形状測定器を使って円形の精度を測定してい ます。また、クランクシャフトやカムシャフトなどのエンジン内部の部品については、表面粗さ・輪郭形状測定器で表面の凸凹 が適切か否かを測定しています。こうして同社の精密測定機器は、自動車の燃費・エンジン出力の向上、二酸化炭素の排出量 抑制に貢献しており、安定収益を稼ぐ第一の柱となっています。
第二の柱である半導体製造装置においても、同社が得意としているのは“計測”の領域です。主力製品のプローバは、ウェハ (半導体の材料を円盤状に切り出したもの)に形成されたIC(集積回路)の電気的特性を試験するもので、ウェハ上にある無数 の電極に対して、正確に測定用の針を当てる搬送・位置決めに優れている点が強みとなっています。加えて、ウェハに形成さ れたICを1個1個のチップに分離するダイシングマシン、電子機器の一層の小型化に必要なウェハの薄片化を実現するポリッ シュ・グラインダなど、計測以外の分野の装置の開発も積極的に進めています。同社は着実に増加する需要に応えるため、今年5月には東京・八王子の本社工場内に新棟を竣工させています。半導体製造装置は、その機能の高度化によって大型化 する傾向が強まっています。新棟は大型のクリーンルームを備えており、こうした声に応える工場といえます。精密測定機器と 半導体製造装置という両輪の推進力によって、同社は持続的な成長を目指す方針です。
16.01.22からの続きです。
前回からの違いは、決算が発表されたところでしょうか。受注高の状況を見る限り、発表されている業績予想は現実的な数値が出ていると思われます。
5/20のAMATの決算発表から好調な受注状況が確認され、その後、日本の半導体装置メーカーの株価を大きく上げる要因になっているようです。BBレシオも悪くない状況なのですがナカナカ判断のしにくい状況が続いていると思ってます。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20160527.pdf
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