2019年7月18日木曜日

【産業天気図】 7~9月産業天気図が公開されました (19.07.01)

産業天気図まとめ



産業天気図の使い方については以下のページを参考にされたい。

変化があったセクターは以下の通り。

  • 石油:薄日 → 曇り (↓)
    イラン産原油の禁輸、米中貿易摩擦の影響より国内のガソリン価格が大きく変動する懸念。

    大きく変動すると入っているが上がるとも下がるとも言ってないあたりが興味深い。原油価格はWTI(原油先物)を確認するのが良いと思う。WTI自体のマーケットは小さいのですが世界の原油価格に大きな影響を与えています。今の所、55~60ドルあたりを上下する程度で経済に大きな影響を与える程ではないようです。
  • 人材派遣:晴れ → 薄日 (↓)
    依然、人材不足は続くが国内の景況感の影響を受けやすいセクター。製造業への労働者派遣では米中貿易摩擦が懸念材料。働き方改革の影響よりエンジニア派遣の労働時間の減少が下押し圧力。

    意外でした。確かに景況感の影響を真っ先に受ける都合のいい使われ方をする業種ですので国内の景況感を計るには丁度いいかもしれません。
    製造業は去年ほどの業績の伸びは見られませんでしたので縮小するだろうなとは思っていたのですが、エンジニア派遣はソフトウェア業あたりは今も業績が好調なので心配してなかったんですが、気にしてみる必要がありそうです。

    技術者派遣でメイテック、アルトナーあたりの稼働率を確認してみたのですが依然、悪くない状況のように思えます。製造業派遣でアウトソーシング、ワールドHDあたりを見てみたんですがよう分かりませんでした。

    むしろ20/04から適用される同一労働同一賃金制度への課題が大きいように感じています。変動費としての派遣の利点はあるものの、コスト面で折り合わなくなるとなると稼働率が落ちる可能性は否定出来ないところです。労働集約型である外食、小売、サービス業あたりは更に厳しくなるかもしれません。

気になった点は以下の通り。


相変わらず消費増税後の景気懸念のコメントがあるのですが、今の参議院選挙の冷めた感じですと短期的な影響は少ないと感じています。ただ経済の停滞感は相変わらず広がっていますし、それに際して何ら手が打てない状況であるのも見逃せないところでしょう。

2 件のコメント:

  1. 産業天気図の存在は知っていて、目にはしていたのですが、こういう解説があるとナルホドーって思いますね。

    いつもありがとうございます。

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    1. 産業天気図は思わぬ新しい発見があって結構好みだったりします。今回、2週間以上放置していたので取り急ぐ公開しております。

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