2019年9月15日日曜日

「ひふみワールド」の説明会に行ってきたよ (19.09.04)

ひふみ投信まとめページ


行ってまいりました(`・ω・´)ゞ

ひふみ投信セミナーよりひふみワールドのセミナーが確認できます。今月は後10回くらい全国で開くみたいなので興味がある方は是非。


いえね。9/12の夜にひふみワールドの記事があったんで読んでたんよ。


その記事に9/13(金)に「ひふみワールド」のキックオフっぽい説明会があるのを見つけたんだけど、まあどうせひふみアカデミーと同じく瞬殺されてるんだろと確認してみたところ、なんか大丈夫っぽい。ダメ元で登録したらなんか参加できたんよね。そんな軽い思いで参加しているので熱量も少なめになっとります、はい。

質疑応答を含めざっくり纏めると以下の通り。

  • なんで「ひふみワールド」を立ち上げたん?
    お客様からの要望から。資産のポートフォリオを広げる手段として立ち上げた。資産運用のパーツの一つとして考えてほしい。
  • 参考指標は?
    ベンチマークはない。参考ベンチマークは「MSCI AC (All Country) Asia ex Japan (JPY)」。日本株を除く全世界株の指標になる。

    てっきりMSCI KOKUSAIの方かと思ってた。まあどちらでも変わらない気はするけど。ベンチマークはないのはひふみ投信と同じ。ベンチマークとして設定すると運用の枷になるからね。
  • 分配金どうよ?
    ひふみ投信と同じくお客様に委ねるスタイルにしたい。後は悟って(´・ω・`)

    分配金は出しません、とは言えない立場なのでそこは忖度されたし =)。
  • 組入銘柄数はどのくらい?
    当初は70~80銘柄を想定。目星をつけているのは120銘柄程度。
  • 当初の募集額上限100億円を設定
    上限に達すると募集を停止する予定。ちなみにひふみ投信では既に海外株800億円程度を運用中。

    限度額、小さすぎやしないですかね。多分、少しずつ広げていくかとは思いますけど、IPO銘柄とはちゃうんやで。初回からぶっ込んで欲しそうなチラッチラッ感半端ないw。

  • ひふみ投信は海外株が好調なら9割近く海外株にすることはないのか?
    ひふみ投信は日本株中心で今後も変わらない。比率は10~15%程度を維持。日本の問題として大型株の成長不足があり海外株を組み入れた経緯がある。

    以前は日本株と海外株が半々になることもあり得る話をしていたような気はするが、ひふみワールドの存在で日本株へ傾倒できるのかもしれない。
  • ひふみ投信の海外株とひふみワールドはかぶらないのか?
    オーバーラップはある。現時点でひふみ投信が組み入れている海外株で割高なのは組み入れない。

    時間が経てばほぼ同じになりそうな予感。それならマザーファンド方式にしたほうがすっきりするかとは思うがね。
  • 運用チームはひふみ投信と同じようだけどひふみ投信が疎かにならない?
    人は増やしている。体力はあるし、生産性も上げてきている。ひふみ投信との相乗効果があると思っている。人の補充も頑張る。

    これはどうだろう。最近、ひふみ投信のポートフォリオの強弱が無くなってきているのが気になってる。相場全体を見た判断なのかもしれないけど、日本株への関心が薄れているようにも感じているんよね。明らかに海外株の話をしている方がテンションが上がってるのはみて分かった。

参加人数は200人規模の会議室で80人程度でした。これからですかね。

質疑応答は積極的でして私が入り込む余地はありませんでした。かなり訓練されている手練っぽく「まあその質問はするよね」という質問ばかりで私が手を上げる必要はありませんでした。仮に私が質問をするとなると、

  • 「信託報酬高すぎね?」
  • 「選択肢が増えることでむしろ混乱するとは思いませんか?」

とか明らかにテンションが下がりそうなものばかりなので、まあ良かったんじゃないでしょうか。しっかし信託報酬くらい誰か言いそうなものなんだけどね。多分、つみたてNISAが1.5%以下を指定しているのでそのギリギリの1.48%にしたんでしょうな。

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9/29(日)15時まで(資料が見当たらず、間違ってたらスマソ)に入金があれば基準価額10000円から始められますよー、としきりに推してたのが面白かった。間違いではないけど投信リテラシーとしてはオススメしかねる。

投資信託の特性上、資金の流出入が大きいと売買コストが嵩むことになります。特に立ち上げ段階ともなれば相当な買い入れが必要になる時期でして、そのコストは信託報酬とは別に取られます。野村證券などの運用額が大きいファンドを複数持っている場合は、売買コストが希釈化されるのですが、ひふみ投信ではそうも行かないでしょうしね。まあせいぜい運用額の0.1~0.3%増しになる程度かとは思うので気にするほどじゃないとか言うとインデックス信者に怒られるかな =)。

「ひふみワールドはワシが育てた(どやあ」目的以外で初日買いはどうかと思うのですが、まあリテラシーの問題でもないような気がするのでご自由に。つみたてはちょっと遅らした方がいいとは思うのですが、運用上限がいつ100億円に達するかがキモでしょうかね。

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やっぱり面白かったのは個別株の話でした。積極的に話すというよりは話の流れで出た程度なんですが、とてもいい。

オーリーズ・バーゲン・アウトレット・ホールディングス【OLLI】の創業者の話。4人で立ち上げたらしいんだけど、人形になっている創業者の爺さんは既にお亡くなりになってて、残ってる創業者の2人で大丈夫なのか面談に行ったそう。どうも主犯格(?)の経営者はご健在のようで、そこは安心できるとのこと。どうも面接に行った日は四半期決算発表後だったらしく、決算の数値について文句を言いに来たのかとかなり機嫌が悪かったそう。経営ビジョン諸々を聞きたかったことを説明したところ、最後の方ではかなりご機嫌になり、店の案内もしてくれたんだそうな。海外も機関投資家の目線が短くなっているのかもしれません。「13週間(四半期)で何が変わるというんだ!」とお怒りだった様子。IT業界ならまだしも小売業ですからね。

オーリーズは、小売業で昔のドンキに近いモデルなんだそう。倒産品や倒産しかけてる小売店から安く仕入れ、メーカーにも安く仕入れる代わりに商品を積極的に買い入れてるのだそうな。日本と違って外国は商社が発達していないので、この手の倒産リスクはメーカーが直接受けることになるのが起因してるんじゃないかと思いました。となると、返品や棚の確保の問題をどう解決してるのかなという疑問が浮かんだんですが、流石にこのセミナーで聞くのは空気読めてないよねw。しませんでしたよええ。

ハーシー【HSY】の株価推移の話。年初から50~60%株価を上げているが、EPS成長は年10%程度。理由の一つにパッシブ組が買っているのと、利回り欲しさに買いが集中しているのではないか、と。大株主にハーシー・トラスト社というのがあり、この企業が大きく影響しているのかもしれないので面談に行きたいと言ってました。

ハーシーで画像検索するとチョコレートばかり出てきます。あまり日本では見かけないので多分、くっそ甘いのでしょう。買収や合併ネタが絶えないようでして、今の株価はそいうのも反映しているのかと思います。

この孤児院の資金を管理するハーシー・トラスト社がハーシー社の議決権付き株式の77%を保有、ハーシー最大の株主になっている。この大株主が、孤児院経営の将来にわたる安定化を計り資金の多様化のために、ハーシー株式を売却すると2002年7月に発表した。この決定に対し、従業員、地域住民、孤児院の卒業生から、猛反対運動が起こった。これに加え慈善団体を監督するペンシルヴェニア州司法長官が売却差止めの提訴をするまでの騒動に発展し、結局トラスト社は、ネスレやリグリーからの買収提案にも乗らず、発表から三ヵ月弱で売却中止を決定するに至る。
-- ハーシーチョコレートの物語―揺れ動くアメリカン・ドリーム


ちょっとググるだけで色々出てきます。

こいう話が色々聞けるならちょっとぶっ込んでも、いいんやで?

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以前、藤野さんが日本株の小型株を組み入れる理由として「日本株の特に中小型株は、海外投資家の調査がほとんどなく安価で放置されているのがほとんどで戦いやすい。海外、特に米国株は大型株は勿論、地方の小型株にまで調査されており入り込む余地がない」みたいな話をしていたと思うんよね。

このタイミングで海外株に打って出ようと考えたのは、ファンド運用として世界に轟かせるためにはそれに耐えうる運用額が必要なのと、それなりの体力が付いてきた証なのでしょう。

IPO時に温めておいたネタのひとつだったのかもしれませんな =)。

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