2019年9月5日木曜日

4420 イーソル - 今日の決算説明会さん (19.09.01)

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

4420 イーソル


イーソルは、組み込み系のOSを開発・販売している企業です。四季報の同業他社にコア[2359]セック[3741]









組み込みOSでは老舗企業になりますかね。

組み込みOS(RTOS)」は、機器を制御するための基本ソフトウェアです。機器は、例えば電子ジャーやデジカメのような家電やガラケーなどをイメージしていただければ分かりやすいでしょう。事例をみてたらNintendo Switchのコントローラー(Joy-Con)にイーソルのOSが搭載されてるのを見つけました。こんな使われ方をします。


組み込みOSは、同じくOSであるWindowsやMacOSとは異なりリアルタイム性を重視した設計になっています。フツーのPCで使われているOSは、スピード性を重視しており制御時間は保証しません。組み込みOSは、数ms単位でモーターやセンサーを制御する機器用に特化しており、PCで使われているOSとは異なる用途で活用されています。

家電が強かった頃は、組み込みOS業者が多くいたのですが、組み込みLinuxやスマホの台頭ですっかり影を潜めることになっています。ここでiTronの話をし始めると話が長くなるので止めときますか =)。

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今期は、AUTOSARやNEDOの自動運転プロジェクト等への研究開発を強めるため、利益は控えめ。


AUTOSARは、自動車向けソフトウェアの日の丸連合のようなものっぽいです。自動車メーカーが各々に自動運転などの制御ソフトウェアを開発するよりも、各社が知財を持ち寄ってパッケージとしてライセンス提供することを目的としているようです。仮に多くの企業から採用されるようになれば、組み込みOSとしてかなりのポテンシャルがある、かもしれません(まあでもオンリーワンってことでもないみたいやね)。

組み込みOSは、ライセンスフリーで公開されているのが多くなりました。そんな中、企業と開発を密着した展開を強められるかがキモになってくるのではないでしょうか。良くも悪くも日本企業の自動車産業や家電機器の販売動向に依存しそうです。

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実は、19/03に行われた「春のIR祭り2019」で長谷川社長と直接話す機会がありました。将来性が暗いのではないかという質問に対し、積極的に反論してくるあたり技術畑に近い経営者のカヲリがしました。なんでそいう話になったのか記憶にないのですが、創業者から長谷川社長に代替わりした時に社内を立ち直したと同時に上場を決めた話が印象に残っています。

成長意欲は高いのですが、いい意味での身の程をわきまえた成長速度を意識しているように感じました。


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