1965 テクノ菱和
テクノ菱和[1965] 業界10番手の中堅空調工事会社。受注の59%が産業設備工事、36%が一般ビル設備工事、計95%が空調衛生設備工事。受注の6割が元請けだが、この比率上昇と(工程)管理効率向上による収益率アップが経営目標。産業設備、とりわけその内訳の3割を占める医薬品製造工場、1割強の食品工場を— 決算説明会 (@gantky1) August 28, 2019
テクノ菱和[1965] 業界10番手の中堅空調工事会社。受注の59%が産業設備工事、36%が一般ビル設備工事、計95%が空調衛生設備工事。受注の6割が元請けだが、この比率上昇と(工程)管理効率向上による収益率アップが経営目標。産業設備、とりわけその内訳の3割を占める医薬品製造工場、1割強の食品工場を— 決算説明会 (@gantky1) August 28, 2019
アジア通貨危機を契機に完全撤退した(大成温調(1904)との違い)。16年、インドネシアに現法を設立し、再度の海外展開を図りつつある。内容は良い企業だが、今後の成長性には難。優待目的で保有されているホルダーにとって問題はなかろう。説明会資料は次記アドレスより。https://t.co/J0MV8SX2QS— 決算説明会 (@gantky1) August 28, 2019
工事関連ですと以下のページが役立つはずです。用語についても説明してあるので参考にしてください。
橋梁工事の富士PSを例に挙げていますが空調工事も同じ見方で大丈夫です。比較対象として日本電技を挙げてます。日本電技は昔からずっと追いかけてるんですよ =)。
特命と入札(競争)
以下は有価証券報告書より。
前受金の積み上げ
以下は有価証券報告書より。
売上が600億円ちかくで前受金が5億円ちょいというのは少ないでしょうか。前受金が少ないと材料費や人件費を手元の資金から削る必要があり、売上として計上されるまで資金繰りが厳しいことが想定されます。入札が多く、立場が弱いのかもしれません。
特命が多く立場が強いと前受金が多く計上される傾向が強いです。日本電技は売上280億円で前受金31億円と余裕があります。
官公庁か民間か
以下は有価証券報告書より。
8割方、民間のようです。一次と二次下請けが半々くらい。民間のほうが入札での叩き合いに巻き込まれず、利益率が高いことが多いです。民間と官公庁の仕事があったら民間を優先的に選ぶ企業が多いようです。
日本電技は6割方が民間でした。ほぼ二次下請け。
B/S
いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
安定して現金と投資有価証券を積み上げているのが分かります。現金保有額がやや多いのは施工開始から売上回収までのタイムラグの分の資金繰りを考慮したバッファーの部分でしょう。前受金を多くもらえる企業ですと資金繰りに悩まされずに済みます。
次に売上を見てみましょう。
利益こそ増えてるものの売上は大して伸びていないようです。
これは業界全体として棲み分けができており、互いのテリトリーを冒さないよう工事を請け負っているのではないかと思っています。同業他社に売上を伸ばすことができないのか聞いているのですが、他社のパイを奪ってまで受注しに行くことはないようです。例えば業界トップの高砂熱学工業は、工事自体を増やすよりはその周辺のメンテナンスや海外に視野を伸ばそうとしています。
叩きあいが少ないからか財務リッチな企業が多いのも特徴です。皆、中途半端におカネ持ちなのでM&Aによる統合も起こりにくい状況にあるとみました。成長意欲に乏しいというか危機感がないんですよね。
東京五輪需要としては少なく、むしろ東京五輪によって人手を奪われていたことにより延期されていたメンテ需要が数年分溜まっているのが業界の実情のようです。
次に売上を見てみましょう。
利益こそ増えてるものの売上は大して伸びていないようです。
これは業界全体として棲み分けができており、互いのテリトリーを冒さないよう工事を請け負っているのではないかと思っています。同業他社に売上を伸ばすことができないのか聞いているのですが、他社のパイを奪ってまで受注しに行くことはないようです。例えば業界トップの高砂熱学工業は、工事自体を増やすよりはその周辺のメンテナンスや海外に視野を伸ばそうとしています。
叩きあいが少ないからか財務リッチな企業が多いのも特徴です。皆、中途半端におカネ持ちなのでM&Aによる統合も起こりにくい状況にあるとみました。成長意欲に乏しいというか危機感がないんですよね。
東京五輪需要としては少なく、むしろ東京五輪によって人手を奪われていたことにより延期されていたメンテ需要が数年分溜まっているのが業界の実情のようです。
- IR情報 | 株式会社テクノ菱和
IR本拠地。決算説明資料あり。
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