2019年9月18日水曜日

「インデックス型とアクティブ型の違い」間違い探し


割と悩殺気味だったので突っ込んでみる =)。


アクティブ型の運用方針にはベンチマークを設けないものもあります


アクティブ型の運用方針の説明に「独自の銘柄選定を行い、ベンチマークを上回る成果を目指す」とありました。

確かに、ベンチマークを設け、それを上回る業績を目指すアクティブ型投資信託はあります。これらの投信の特徴は、ベンチマークで組み入れている銘柄の重み付けを工夫することでベンチマーク以上の成果を目指します。あくまでベンチマークに追従することがメインになる運用になります。

運用に特徴がある投信は、ほとんどベンチマークを設けません

ベンチマークを設けないことで運用に自由を効かせることでよりよい運用を目指します。というかベンチマークが運用の枷になるんですよ。例えば業績が悪いセクターがあってもベンチマークを設けていると若干でも組み入れなければならないのですが、ベンチマークを設けていないと組み入れる必要はありません。

ウチで取り上げているひふみ投信大和住銀日本小型株ファンドはベンチマークを設けてはいません。比較対象として参考ベンチマークを併記していることはありますが、ベンチマークを意識した運用はしていません。


アクティブ型の銘柄数は少ないことがほとんどです


インデックス型の銘柄数に「アクティブ型より少ない」とありました。これは流石に間違いでしょう。

「アクティブ型より多い」が正解です。

一般的なアクティブ型投資信託の組入銘柄は大体80~120銘柄が平均かと思われます。多くても200銘柄を超えるファンドはなかなか見当たりません。逆に、TOPIXに連動するインデックスファンドの場合、東証一部上場の銘柄全てが組入対象になりますので2000銘柄以上組み入れることになります。銘柄数が厳選されている日経平均株価に連動するインデックスファンドの場合、225銘柄組み入れる必要があります。

組み入れる銘柄数が増えるとベンチマークに似通った運用になりがちになります。アクティブ型として運用にエッジを出すには銘柄数を厳選する必要があるのです。


アクティブ型の相場対応は様々


アクティブ型の相場が悪いときに「相場低迷時でもリスクが抑えられる銘柄もある」とあり、良いときに「大きなリターンを得る銘柄もある」とありました。

残念ながら、多くのアクティブ型はリスクが抑えられていません。

例えばテーマ型投信の場合、景況感のいいときに景況感に乗った組入銘柄になりますので、相場が低迷すると一気に下落するものが多いです。販売店からしても運用の見栄えのいい投信の方が売りやすく顧客が好みやすいビジネス環境にあります。

通貨選択型の場合、相場に為替を組み合わせてレバレッジをかける運用になっており、無駄にリスクを負った商品になります。長期運用の場合、請け負っていいリスクとそうでないリスクを厳選する必要があります。為替リスクはもっとも請け負って意味のないリスクです。

相場低迷時にどのような運用をするのかを明記したアクティブ型に注目しましょう。

この記載がない場合、相場リスクは全て受益者に任されています。運用で一番難しい資金の出し入れのタイミングは全て受益者の責務になるんですな。これが「プロに任せて安心」の裏側です。

アクティブ型投信であるひふみ投信さわかみ投信の場合、下落時には現金を増やして耐える運用を明記しています。

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アクティブ型の基準価額の参考図もビミョーですね。

市場の動きよりボラティリティ(値動き)が激しく表記されています。長期で運用しては駄目な投信例でしょう。ボラティリティが大きいと複利が働きにくく、長期運用に向きません。

ボラティリティをチャンスだと勘違いしている受益者が多いと思います。私もそうでしたから =)。

でもね。これは大きな間違いです。下で買って上で売る、できると思うじゃん?できないんですよ。もしできると自身があるのなら投信よりも先物やオプションなどのレバレッジが掛かった金融商品の方が向いていると思います。結局、相場の下落時に大きく基準価額を下げ、相場が戻ったときにトントンで売却し、もう二度と投信は買わないと心に誓う、そんな人が多いんじゃないかな。

ボラティリティに負けない投信を見つけるのって結構難しいです。このあたりはシャープレシオあたりを調査してみてくださいな。

3 件のコメント:

  1. 銘柄数は投信の銘柄数がインデックスだと少なくて、アクティブ型だと多いという意味なんではないじゃろうかのお

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    1. インデックスファンドは、組入銘柄が多いほうが分散されてる感が出るので多い方がよりよいでしょうね。逆にアクティブファンドなら銘柄数が少ない方がエッジが出るので中小型株ファンドなら70銘柄くらいがベストかと。

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    2. 読み直して分かりました。アクティブファンドのほうが数が多いって指摘ですよね。申し訳ない。確かにそうかもしれません。「銘柄」と言われると個別銘柄しか浮かばないのが不味かったのかな。
      いやでもアレを編集した人は絶対、資産運用も投資経験も少ないんじゃないかな、、、

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