◆かぶざんまい!! 11皿目『企業分析のやり方その0 投機と投資の違い』 by相川伸夫— リンクスリサーチ (@links_research) September 18, 2019
企業記事とは全く異なるぶっちゃけトークテイストの連載コラムです。
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結論を言うと私がやってるのはほぼ投機で、投資になればいいなあとは思ってるけど極論を言うと「投資はマジョリティになってから」ということで落ち着いてますはい。
投資と投機の定義
- 投機
機見て買って、機を見て売ること - 投資
資産の価値を「あるべき価格」にすること
最初に定義を決めておかないと「人それぞれ」というどうしようもない結論に至ることになるので上記の定義とします。放っておくと「エテ公の交尾ですら「愛」であると言いかねない」というのが私の言い分。生殖行動全てが愛であると定義すりゃあそうなるけどさ。
あと一つ。
株や為替、ビットコインに至る全ての資産で「セリ」によって価格付けが行われる場合、
「買えば上がり、売れば下がる」
ことは覚えておいたほうがいい。そんなの当たり前だと思うかもしれないが案外忘れがちだ。例外はあるが9割はこの原則に当てはまるはずだ。例外に心を惑わされると太極を見誤るぞ。
投資と投機に期間は関係ない
ワンナイトラブにも愛はあり、20年連れ添った相方でも愛はない、という話ではない。
よく例にあげるんだけど、日銀のETF買い入れって投資なんだろうか投機なんだろうか。期間だけに注目すれば投資になるだろう。だって多分、買い付けたETFを売却するタイミングって相当先。10年は始末できないんじゃないかな。仮に10年保有すれば投資になる?答えはノーだ。
上記の定義に照らし合わせればしっくり来ると思う。日銀はあるべき価格にする努力をしていない。日本市場が高い安いの判断を放棄し、相場が極端に下落しないよう操作しているだけだ。アベノミクスという機で買って、次の政権でExitを検討するのだろう。
「ETF(インデックスファンド)」に価格調整力があるとはとても思えない。日本株を詰め込んだ闇鍋を正しく価格付けなんてできるのだろうか。松茸やシラタキならまだしも、無機物が入っていたりとそのまま食らって大丈夫なのか心配になるほどだ。せめて無機物くらい排除したらどうよとは思うのだが、運用方針からそれは許されない運用になる。「つみたてNISA」なんて「機」すら無視してるからね。市場環境が適正な価格を付けてくれることを願ってお祈りするだけ。額は違えど日銀と同じだ。
じゃあ短いのはどうか?
ある個人投資家が企業の発表から買って数日で売り抜ける案件をみたことがある。多くの人が投機だというだろうが本当にそうなんだろうか。売り抜けた後も株価は堅調で、買われた価格を大きく下回ることは数年なかったはず。あの短い時間で資金をぶっ込む判断力は投機家特有のものとは思うが、短期間であるべき価格を付ける判断は投資であろうと感じた。
結論、私は「価格の意思」があれば全て投資であると判断しています。
ロングでもショートでも投資になりうる
高くても駄目だし安くても駄目なんです。正しく価格付けが行われることで資本社会はよりよい社会になります。
高くて駄目な例は「サブプライムローン問題」でしょう。あれはサブプライムローンという資産の値付けを大きく見誤り、大きな経済問題に発展しました。資産を分散させることで個々のローンに対するリスクが見えなくなり、投資家が各付け会社の言い分を鵜呑みにしてしまったことが原因でしょう。あるべき値付けを放棄したときにバブルは弾けます。投資家だけが失せれば問題は無いのですが、社会全体に迷惑を及ぼすことには責任を持ってもらいたい。
安くて駄目なのは株で言うなら資金調達が困難になることでしょう。上場しているのですから、株式市場から資金を調達し、企業成長を続けるのは基本でしょう。大したことのない収益性の癖に安すぎる株価で資金調達を行えば更に株価は下がります。そうなるとハイエナさん達の餌食になるのは時間の問題でしょう。ユニゾHD[3258]とか因果応報とは言えどうなるんでしょうね。
結論、私はロングでもショートでも「価格の意思」があれば全て投資であると判断しています。
「あるべき価格」とは
そんなん分かれば苦労しないよ><
ある人は収益性に注目し、ある人は資産性に注目するかもしれない。新製品に着目するのもいいね。個々の投資家で「あるべき価格」は違うことは許容すべきでしょう。一つ言えることは
「あるべき価格」は自分で決めること
これを他人に任せた時、ろくなことが起こらないのはサブプライムローン問題以外でも分かってることかと思います。他の投資家のケツばかり追った売買をやってると「あるべき価格」はみえてこないよ。それだけは断言できる。
「価値=価格」になる市場環境
私はあるべき姿だと思ってるんですが、他の人に話すと「市場が間違ってるから鞘取りができるんじゃないか、そんな市場環境は最悪だよ」と言われてしまいます。常に間違った市場環境だからαがあるんであってβしか期待できない市場環境なんてまっぴらごめんだと。
まあそうなんだけどさ(´・ω・`)。
でもまあ、いくら間違った市場環境を望むと言っても、バブルを起こし社会が混乱してまで資産を増やしたいとは思わないよ。あくまで企業あっての市場環境であるべきなんじゃないかな。
ということで
お前はどうなのよ、と言われましても。
法的な裏付けがある財務や資産は「あるべき価格」を算定するのに参考にはしています。それだけですと誰でもできることですし大してエッジもないので「経営者」と「ビジネス環境」に重きを置いています。
「経営者」は、企業の意思を代表するものと思っています。意思がどの方向を向いており、今の社会の合致しているかどうかを判断基準としています。経営者の意思って数年程度では変わらないものですので、一度掴んでおくと楽です。
「ビジネス環境」は、いくら優れた経営者であっても向かい風である場合、良い業績をあげるのは困難と考えています。全体が追い風だったり、他に競合が少ないビジネス環境は価値が高いと思ってます。
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無限におカネがあるのなら無限にナンピンしたいですよええ(´;ω;`)。
おカネは有限しかありませんし、正しい価格付けのために比較企業を幅広く見ていますのでアレもほしいコレもほしいってなっちゃうじゃないですか。そうなるとあの株、安くなったし買うためにこの株、売るか、、、ってなるんですよ。
それって投機じゃん。
ということで投資を貫くためにはもう少し資金が増えないと駄目っぽいです。極論、マジョリティまで買わないと投資にならないんじゃまいかってそいうことです。
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