2017年1月4日水曜日

今日の雑談 (1/4)

麻生さんが正しい =)


麻生太郎金融担当相は4日、東京都内で開かれた証券業界の新年会であいさつし、個人金融資産の5割強が現預金に偏る現状について「いかに『株屋』というものが信頼されていないか、如実に証明している。どうやって(不信感を)解消するかが皆さんの仕事だ」と注文した。トランプ相場の活況にわく業界に対し、顧客保護を徹底するようクギを刺す意図とみられるが、辛辣(しんらつ)な表現に参加者からは苦笑が漏れた。
-- 麻生金融相:また「株屋」呼ばわり 証券業界の新年会で - 毎日新聞

大発会での話。

私も聞いていたのですが、スチュワードシップ・コード頑張れと言ってたのに違和感。それなら日銀のETF買いを止めさせてください。インデックス運用は、適正価格が保たれませんし、ガバナンスは運用会社へ丸投げすることになります。運用会社は議決権行使助言会社に丸投げしつつ、自分たちの都合のいい運用を行うでしょう。

自由な市場で自由な売買を行うことで適正価格が保たれ、自己責任により資産を売買することで初めて株価は適正価格に近づきます。

日銀がやってることは相場への冒涜です。

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ふと思ったんだが、野菜HDを買収できれば日本の上場企業を支配できることになりやしないか?怖いねえ。


NISAで年度を指定して売却することは不可、だそうですorz


返事が返ってきました。


システム上、売却は「先入れ先出し」方法のみで年度を指定することは不可だそうです。今回のオーデリックの件ですと、200株の内の100株売却する場合、古い方から売却することになるそうなのでNISA(2016)とNISA(2017)とではNISA(2016)が先に売却される、ということになります。

うっかりがありそうで面倒臭いっすな。

3653 モルフォ、7577 パスポート - 今日の決算説明会さん

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3653 モルフォ


モルフォは、ソフトウェア開発を行っている企業です。四季報の同業他社にアドバンスト・メディア (3773)テクノマセマティカル (3787)ソリトンシステムズ (3040)





ライセンス販売なので利益率はかなり高い特徴があります。ソフトウェアを使用する権利を販売しているようなものでして、追加コストはせいぜいサポート程度でしょう。

彼らが得意としている画像処理は特許の塊でして、デジカメ等の光学系技術を必要とする電子機器への新規参入はハードルが高いと言えます。クロスライセンスを結ぶのにも同等の規模と製品に重要な特許が必要になりますからね。GoogleやAppleのように自社で特許サポートを出来るのならまだしも、中小企業がソフトウェア開発を行うのならこの手のライセンスを購入するメリットがあるのです。日本や北米よりもアジアが強いのはそいうことでしょう。

組込系に強いのは強みでしょう。スマホ以外にも顔認証のようなセキュリティ対応やIoTのようなネットに繋がる小さな機器の中にも画像処理を必要とする機器が出てくるかもしれません。

この手の企業は、ごく少数の大手との付き合いが殆どなので、契約を打ち切られると売上が大きく下落する傾向が強いのはリスクとしてみておいたほうが良いでしょう。勿論、その逆も考えられるのですが、市場開拓は営業マンの腕にかかってます。



7577 パスポート


パスポートは、雑貨店「パスポート」を運営している企業です。四季報の同業他社にSHO-BI (7819)ヴィレッジヴァンガードコーポレーション (2769)ジー・スリーホールディングス (3647)





月次が酷い。


7945 コマニー、3741 セック - 今日の決算説明会さん

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7945 コマニー


コマニーは、オフィスの間仕切りを製造している企業です。四季報の同業他社に小松ウオール工業 (7949)






コマニーと小松ウォール工業は、共に財務良好な特徴があるのですが、オフィス需要に連動するので景況感が悪くなると業績が落ちてしまう傾向があります。それが理由からか株価が評価されにくく、万年バリュー銘柄として有名です。この2銘柄はバリュー投資家は一度は触ったことがある有名銘柄かと思われます。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


有利子負債が殆ど無く、現金保有比率が常に高いです。

2016年に有形固定資産が増えて、現金が減っているように見えます。何か大きな設備投資でも行ったのでしょうか。その他資産の増減が激しいのがやや気になります。変な資産運用をしているかどうかは確認したほうが良いかもしれません。売上債権の額がやや大きい感じがします。資金回収の遅れがあると資金繰りが厳しくなる場合が考えられますが、そもそも好財務なのでこのあたりは心配し過ぎのような気はします。株主資本が安定していないのはマイナスポイント。

と上記のように、ざっくり目星をつけてから財務を確認すると効率的です =)。

3741 セック

セックは、組み込み系ソフトウェア開発を行っている企業です。四季報の同業他社に2317 システナ3627 ネオス4295 フェイス






16.06.07からの続きです。


2017年1月3日火曜日

今日の雑談 (1/3)

AIは人の悪意と戦う時代になる



キュレーションサイト問題で燃え尽きたDeNAの記事を読みつつ思った。

ロボット型検索エンジン、とか言うといつの時代の人ですか?とか言われそうだが、昔はインターネットの目次代わりとしてディレクトリー型検索エンジンの2通り存在していたんですよ。ディレクトリー型検索エンジンで起業したのが今のヤフーなんですが、今は見る影もありませんよね。

どちらの検索エンジンも、人の良心に基づいて運用されていたのが特徴でしてね。

まず始めに人の悪意に汚染されたのがディレクトリー型。ヤフーからリンクが張られるとPVが格段に増えるとあって、商売目当てに登録されるようになり良心は消え去りました。悪意と戦うのが人力ってのが痛い。悪意の物量戦に勝てるわけも無く、満足度を減らすことになりました。

一方、ロボット型も人の良心に基づいた設計になってます。質の高いサイトからのリンクは良質であろう、という仮定の元に検索のランキングを構築していきました。勿論、悪意との戦いはあったものの、概ね小規模な悪意だったので個別に対応することで何とかなっていたって状況でしょう。SEO業者とGoogleの戦いですね。

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だが状況は変わりつつあります。

一つは、良質なリンクが減っていること。企業サイトからの外部リンクは皆無ですし、個人も情報発信する人が増えると共に質が落ちる傾向にあります。SNSであるFacebookやTwitterに良質なリンクを支配されているのもあるでしょうね。

もう一つは、今回の事件にあるとおり、企業が計画的に悪意に基づいてネットを構築することが横行しているってのがあります。悪意の元凶は、GoogleのアフィリエイトであるAdSenseってんだから救われない。個人なら「AdSense狩り」のまた違う悪意で潰れることが多かったのですが、企業ページはこの悪意に対して無効であることに気付き、まとめサイトがこぞってLivedoorブログに集ったのは興味深い現象でした。

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これからGoogleに向けられた悪意とどう戦うことになるのでしょうか。

一つは、企業版AdSense狩りを組み入れるという方法はどうでしょう。AdSense狩りを意識させることでおとなしくなる傾向は個人では見られました。Googleの暴力ですね。

もう一つは、AIの進歩です。キュレーションサイトのコンテンツの質の悪さと行儀の悪さを指摘する人は多かったように感じています。この負のオーラをAIが認識し、指摘する側の悪意を読み取ってランキングを決めるのです。

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アフィリエイトと検索エンジンが共存する方法ってのは難しいとは思うのですが、Googleの収入源は広告費がメインであることは忘れてはいけないと思うわけなのです。


東芝の不正会計ネタは不定期に再燃するね




今回の特損ネタなのかと思ったら違ってた。


炎上はコストが掛からないので減少ことは考えにくい


井上:僕の誹謗中傷をネットに書いている人は、人数にすると本当に少ない。片手で数えられるくらいです。実際、ネット炎上の研究によれば、ネット世論を形成するネット上の書き込みは、ネットに接続している全体のわずか0.5%にすぎないといいます。今年、まるで日本中が激怒しているかのような騒ぎになった五輪エンブレム事件のときは、実際にネットに書きこんでいたのは全体の0.4%しかないという調査もあります。
-- ネットで中傷した人を訴える場合、裁判は2度ある│NEWSポストセブン

底辺の娯楽ですからね。失うものがない人ほど止めようとはしないでしょう。燃え広がる対岸の火事を安全な場所で愉悦する人はいつの時代にもいます。

五輪エンブレム問題も初動でちゃんと消しこめば大きな問題には発展しなかったでしょうね。取材不足で何かと二次情報を垂れ流す放送する民放が拍車を掛けてる。彼らからすればご褒美だ。


Q. 業界の変化に追従するって、どうやったら分かるんですか?


A. 日経の産業天気図予測で確認してください

いえね。

最近、こいう感じの質問を受けることが多くなってですね、一つの投資アイディアとして紹介してみたんだけど、えらく気に入ってくれたようで何よりでした。

産業天気図予測は、日経が3ヶ月に1回公表している業界の経営状況です。紙面では1、4、7、10月の3日に公表されます。この記事、何故かオンライン版では開示してなく、紙面のみの情報なんですよ。仕方ないのでキャプチャーを取るか、紙面をデジカメで撮影したりと割と苦労してます。日経テレコンだとちゃんと記録が残せるのにねえ。

投資に役立てるのなら「晴れ」マークに注目し、天気が良くなったセクターに注目するのが宜しいかと思われます。「晴れ」マークは、経営環境が好調であることを示しているので、馬なりでも成長可能なセクターでしょう。

例えば、「雨」マークから「くもり」マークに変化した場合も業界の好転が見込まれるのでこれも株価への影響はあるかもしれません。株価は、業態の変化に強く反応します。例え状況が他のセクターより悪くても、状況が好転することで株価が評価されることが多いのです。


石油、アミューズメントが評価された模様。

石油セクターは石油減産合意を評価。

アミューズメントセクターは任天堂絡み。任天堂はある程度、織り込まれているとは思うのですが、今年の主役にはなりそうな気はしますね。

6049 イトクロ、5461 中部鋼鈑 - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

6049 イトクロ


イトクロは、教育関連のポータルサイトを運営している企業です。四季報の同業他社に、カカクコム (2371)エムスリー (2413)クックパッド (2193)








IPO初年度の株主総会に参加してきました =)。


決算説明会資料を見ているんですが、やっぱり今後の成長性のシナリオが見えにくいというか分かりにくいのが欠点ですかね。アフィリエイト系サイトの構築の経験が、今の高いシェアを支えているのでしょう。「その他」の事業は、前々から終息することは言っていました。M&Aで他社に譲り渡すほうが早いとは思うんですがどうなんだろ。

後、今期予想に加えて来期予想も記載してたのが新しいかな。中期経営計画なら期間が短いし、やっぱり今期予想がビミョーに見えたからサービスしたのかしら =)。



5461 中部鋼鈑


中部鋼鈑は、製鉄(電炉)を行っている企業です。四季報の同業他社に、、、。




11/21のニュースで電炉大手の東京製鐵が値上げを行う記事が出てました。背景には鉄スクラップの高騰ですが、値上げ交渉に自信があるのとそれなりに需要があるってことだろうと考えています。


製鉄は高炉と電炉は区別した方がいいでしょう。

電炉は高炉と違って、足回りが早いのが特徴です。需要に応じて生産調整がしやすく、在庫管理しやすい点が上げられます。高炉より設備投資が少なくて済むので、高炉と比べて規模が小さい企業が揃ってます。中小企業が多く、過当競争になりがちで一時期、M&Aの機運が高まったこともありました。2007年の東京鋼鐵へのM&Aでいちごアセットが反対したのが記憶に新しいです。「いちごの乱」でググると状況がつかめる資料がでてきます。

シクリカル系のIR担当の人って、物知りな人が多いですよね。御社には興味が無いんだが、業界の話が聞きたい、というノリで色々聞き出すと、同業他社の情報を話してくれたりします。オススメですよ =)。


4026 神島化学工業、3038 神戸物産 - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

4026 神島化学工業


神島化学工業は、窯業系建材を製造している企業です。四季報の同業他社にセフテック (7464)
エーアンドエーマテリアル (5391)アイカ工業 (4206)。窯業最大手のニチハ (7943)を外している意味が分からないですね。









以下は、9月末に1Q決算の進捗の良さで話題になった時の私のコメント。

4026 神島化、みてみました。
結構な利益改善ですね。工場の減価償却の減少と高価格帯へのシフトの影響でしょうか。
粗方、設備投資が終わった感じで利益が伸びる感じはいいですね。
窯業自体は割と悪くない決算を出しているところが多いので前向きでいいかも。
ホムペに個人投資家向けの資料が新設されてたあたり、もしかして東証一部を狙ってるのかも。
配当性向がくっそ低いのがアレですね。

1Q決算がほぼ無風だったことを鑑みると、2Q決算まではあまり動きそうもない印象ですかね。
東証二部で割安株で化学セクターと中々日の目を浴びそうもないので長期で持たねば。
同じ窯業セクターで7943ニチハを持ってます。1度目の上方修正では左程動かなかったんですが、
2度目は結構な感じで飛んでいて助かりました。

2Q決算&上方修正に期待でしょうか。

減価償却を定率法から定額法に変えたのは今後、大きな設備投資を行わない表れでしょうね。化学セクターは、常に設備投資を続けないと生き残れない厳しいセクターでして、この会計変更は一般的にはネガティブです。

結論だけ説明すると、定率法は定額法より支払う税金が後になり、手元にキャッシュが残ります。残ったキャッシュで更に設備投資を行うことで、支払う税金が更に後伸ばしになるので、積極的に設備投資を行う(行わなければならない)製造業は、定率法を選ぶ傾向にあります。ただし、見た目の利益が減りますので、1ページ目のP/Lの見栄えは悪くなります。

今回の会計変更は今後、大きな投資を行う気がない証なのでしょう。

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医薬品用の原料は、確認作業にかなりの時間を要するようでして、三谷産業 (8285)も同様の状況でした。一度、組み入れられてしまえば参入障壁になりやすい、という話も同様。ただ製薬会社も年々薬価削減が厳しくそれなりに値下げ要求が来るとのこと。

医療系だからといってイージーゲームというわけでは無いようです。

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好みのタイプだったもののニチハ持ってて神島までは流石に要らんだろう、と思ってスルーしていたんですが、これがダメでしたね。10/9にホンダがマグネシウムイオン電池行けますわー、ってニュースが出たんですが、これがキッカケで神島がストップ高まで買われる場面がありました。


今の設備は医療用で電池だとコストに似合わないだろ、とは思っていたんですが、相場はお構いなく騰がっていきました。相場後、直近の業績の良さとバリュー感を織り込んで底堅い株価を形成して羨ましい限りですわ。



3038 神戸物産


神戸物産は、食料品スーパー「業務スーパー」を運営する企業です。四季報の同業他社に2791 大黒天物産3160 大光8142 トーホー




15.12..16からの続きです。

ボスは、太陽光発電に飽き足らず、バイオマス発電にまで手を出すとは好感が持てる、と言ってました。本業、見てあげましょうよ。


2017年1月2日月曜日

今日の雑談 (1/2)

年初の日経は日本特殊陶業 (5334)パナソニック (6752)の変革の記事



日本特殊陶業だったんで取り上げてみた。事業が腐る前に次の柱を模索している段階で、医療機器に力を入れている、という内容。

今年の日本MDM(7600)の買収もこの一環だと思ってます。

この買収について株主総会で質問したんですよ。だって誰も質問しようともしないし、シャンシャン総会はオレが許さないw。このときの回答のメモは事務所に置いてきて記憶を頼りにするなら、買収後、間もないんで見通しは不明という内容だった気が。その後の懇親会で、色んな肩書きの人達に聞いてみたんですが、不安より期待の方がずっと大きかった印象でした。技術はあるが窓口を持っていない特殊陶と、専門商社からメーカーへの脱皮を目指す日本MDM、シナジーはあると思ってるんですがどうでしょうね。

パナソニックの方は、IT化が遅れている事業へのサービス展開って話でしょうか。

バスとかタクシーのような人件費でカツカツな事業で、設備投資が遅れているってところ、結構あるんですよ。こういうところに手を伸ばしておくと、サービスを独占できるので悪くないんですよ。ただ、開発する方に資本と技術が必要ってのがミソでしょうか。

ブロードリーフ (3673)が近いかな。

この銘柄は自動車整備工のIT化に特化した事業を行っており、割と好みだったんですよ。2年連続で株主総会にも参加し、発言もしています =)。ただ残念ながら今年から優待をかなり手厚くしてしまい事業とは関係のない株価推移になってから、この株で儲ける自信がなくなり、殆ど売却しています。これからは優待信者と仲良くしていくといい。

今年は株主総会にも参加する気がなくなってます。


家から一歩も出る気がないでござる、、、


あけましておめでとうございます。

年末から元旦にかけてやったことと言えば積んどいたゲームの消化でしょうか。ダメ人間を満喫しております =)。