2014年5月27日火曜日

3190 ホットマン、3293 アズマハウス、6087 アビスト - '14/04の「担当ファンドマネージャーの見方」

大和住銀日本小型株ファンドの月次。4月は3190 ホットマン3293 アズマハウス6087 アビスト

<IPO出遅れ株に投資チャンス>
IPO(新規公開株)市場は、小型株全体よりも一層その時の気分に左右されやすい市場です。必ずしも個別企業の内容に詳しくない投資家が大量参入したり一気に離散したりするため、株価は上下共に振れやすく不安定になりがちです。しかし、このことは、リスクを抑えることさえできれば収益機会の豊富な市場であるともいえます。
2013年の11月までは、新規公開銘柄は一部の大型案件等を除くとほぼ例外なく人気化し、市場での初値が公募価格を大きく上回ることが常態化していました。しかし、月間17社という大量供給が行われた12月を境としてIPO市場は二極化し、人気化が期待された一部の銘柄が期待値込みの公募価格からさらに上昇するのに対し、不人気銘柄は割安な公募価格をさらに割り込む例が多く見られるようになりました。
しかし、こういった不人気銘柄が必ずしも投資対象として魅力がないとは言えません。投資期間が長期に亘ることを覚悟する必要はありますが、市場の気分が一周するまで堅調な業績を続けていれば、いずれかのタイミングで大幅に株価が上昇することは十分期待できます。一方、下落リスクについても、目先筋の投げが一巡し売り枯れた時期に投資を開始すれば、大きな悪材料が出ない限り限定的と言えます。このような視点から現時点で注目している銘柄には以下のようなものが挙げられます。

ホットマン(3190)...イエローハット最大のフランチャイズ加盟店。コスト管理失敗による上場初年度の利益未達は残念ですが、事業基盤自体は安定的と評価しています。
アズマハウス(3293)...和歌山の不動産業者。農地転用の段階から関与する仕入物件が多いため、戸建分譲中心の開発部門も20%台の粗利率を確保しています。
アビスト(6087)...十数年前のトヨタ自動車設計システム切替に乗じて急成長した技術者派遣会社。数年前からLED化に沸く自動車用照明各社を第二の柱に育てるなど、経営手腕は高く評価できます。ただし、多角化中の飲料水事業はリスク要因です。

タイトルの通り、今回はIPO出遅れ株に注目しているようです。

3190 ホットマン


'14/03上場。会社四季報すら出てない上場したて。サイバーダインとかジャパンディスプレイと同日程のIPOでかなり目立ってなかった印象です。

低PERの状態で上場後、3月決算での業績予想は上場企業にしては期待値が低い。まあ初っ端のPERが低いんだからそうもなるわな。その割には配当性向が10%台とか色々納得はしかねる。安定業種であるのは確かだし、そうなるとこのPERはやや低いかもしれないけど、やっぱり上場ゴールの気配が無い訳でもない。

唯一、評価できそうなのは株主優待制度を新設した所だろうか。IRに広報していないようなのでまだ知らない人は多そうだ。

優待信者様への奉仕と言う点ではかなり評価できる =)。


3293 アズマハウス


'13/12上場。和歌山の不動産業らしい。中計を見た感じでは売上微増、利益ちょい増し程度でIPO銘柄としての魅力は少ないんだが、、、。

PER6倍、PBR0.55倍、配当性向3割、配当利回り4.6%とやけに割安で放置されてる様子。自己資本比率は52.8%と同業他社と比べればかなり安定水準だろう。ここまでくると何で上場したのかよく分からないですな。このまま放っとかれると悪い人達にたぶらかされそうな気がしてならない。優待出してくるんじゃないかという水準だ。

中計のやる気の無さが返って気に入ったわ。もうちょっと調査する。


6087 アビスト


'13/12上場。この銘柄は前にも取り上げられてる。


2Q決算が出た後でも低調な株価が続いていてとてもアレ。指摘されてるけど、やっぱり水素水ビジネスの不安要因は多いやね。水商売は色々会計をだましてくるネタが多いし。

優待の水素水、逆効果じゃまいかw

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