2017年8月8日火曜日

今日の雑談 (8/8)

↓そもそも粗利って何?って話だよなあ


参考書でも見ろよw

というのもアレなんでさっくり説明するとですね、例えばiPhoneとか出荷されると原価とか調べるサイトあるじゃないですか。


原価ってのは、1台作るための材料費のことです。上記のサイトの調べによるとiPhone 7の販売価格と原価は以下の通り。

  • 販売価格:72800円
  • 原価:23000円

売上総利益は売上から原価を引いたもの。つまり最大利益になります。原価より安い値段で販売したら利益なんて出ないのは誰でも分かることですよね。

粗利率は「売上総利益÷売上」になります。上記の例ですと粗利率は
68.4% ≒ (72800 - 23000) ÷ 72800
となります。かなりの粗利率ですよね。この粗利率は高ければ高いほど儲かります。粗利率を上げるには、販売価格を上げるか原価を下げるしか方法はありません。これがかなり難しい。値段を上げれば販売数が減りますし、原価を下げれば見栄えが悪くなり機能が落ちます。

このバランスが商売のキモなんですよ。

で、宝飾品の原価を調べてみようと「指輪 原価」でググったらまあ酷い。販売価格2万円の指輪の原価は2000円くらいってのがざらに出てきます。粗利率90%の商売ですもん、ボッタクリっすわw

ということで粗利率を使った投資法ってのもあるんですが、それはまたの機会に =)


↓粗利率が改善した理由を考えてみる


トレセンテの買収を忘れてた。

ググった感じだとトレセンテの事業は宝飾品らしい。その企業が連結対象になったのなら粗利改善は納得できる。

宝飾品の粗利は糞高いんですわ。毎日、売れるものでもないですし、値引きをして回転率を上げなければならない事業でもないんです。逆にコスト削減のために駅近ではなくロードサイドに店を作ったとしてもお客さんは来ませんよね、フツー。

宝飾品は、粗利ではなく販管費が重要な事業です。駅近で目立つところに店を構える必要がありますし、高級感を保つために高いケースに展示する必要がありますし、常に広告費を必要としています。粗利が高いので一発売れれば大きな儲けになるのがこのビジネス。宝飾品に必要なのは、質とか量ではなく雰囲気なんですよ。

で、今後のコスト削減ですが、販管費を削ればそこそこの利益が出るのですが、その後が続きません。知名度が無くなれば宝飾品はタダの金属です。ダイヤに至っては炭素の塊ですらからね。だけど販管費は削りやすいんですよ、広告費出さないの簡単だし、設備投資をしないのも簡単。

だけどねえ。高級品の事業転換の難しさは大塚家具とかで分かってるんだと思うんですよね、、、。さてさて。


夢展望[3185]の1Q決算ってどうなんすかね、、、



夢展望のP/Lをみていて疑問が浮かんだのでメモ。

  1. 粗利ってこんなに改善するものなのか?
  2. 「その他収益」の中身ってなんじゃらほい?

粗利は、事業を変えない限り改善させるのってものすごく難しいんですよ。確かにアパレルですとヒット商品が出ると凄まじい利益をひっぱたくことがあるんですが、それでも10%以上上げることなんてそうはないんです。

で、セグメント情報を見てたんですが一つ、凄い利益率の事業がありました。コンサルティング事業です。


売上が2.1億円、営業利益が2億円て。粗利ほぼ100%ですやん、素晴らしい。ちなみに売上からコンサル事業を引くと粗利は47.3%程度に下がりますがそれでも優秀ですよええ。

アパレル事業の売上増の影響が大きいんでしょうね。

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5.7億円の「その他の収益」は負ののれん代のようですね。


1円で買ってきた事業なんだけど5.9億円の価値があるねうん、ってこと。まあ本当に事業を精算して5.9億円で売却できるかどうかは私には難しくて分かりません><。連結修正ってどんなドナルドマジックなんだろう。トレセンテへの貸付債権が5.6億円あるから、つまりこれはその債権を回収したことと同じジャマイカ?、というマジックなのかな。

うん、わかんないや。

少なくとも現金が手に入ったわけではないのは営業CFをみていただければ。

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コンサルティング事業の営業利益2億円と負ののれん代の5.7億円がなかったらどんな決算になってたんだろうと考えていたら眠くなりました。

おやすみなさい。

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