— Mc.N@お手伝い的な何か (@SyncHack) 2017年8月26日
日経IR・投資フェア2017に参加してきました。
今回は調べ物があったので数がこなせなかったのでボリュームは少なくなるかと思われます。色々、時間に追わていたのでメモを取っていないのもあって私の怪しい記憶を頼りに書いているのも考慮していただけると幸い。
日経IRフェア2017への参加・不参加リストというのを前もって作ったのは理由があります。IR活動を始めた企業というのは、それなりに理由がありその理由を聞く事で、その銘柄の今後の端っこを知ることが出来るんです。「なんで今回、IR活動を始めたんです?」という質問の回答は各社それぞれ違っていて興味深いんですよ =)。
3386 コスモ・バイオ
試薬の商社。
- 公的な研究予算に連動
ここ数年は横ばいだったが今年は予算が増やされる見込み。 - 為替は円高有利 (ドル円115円予想)
- 試薬の市場シェアは5%程度
競合揃いとのこと。試薬の販売は売上全体の9割。試薬以外に販売しないか聞いたが機械類も販売しているが主力にはならないとのこと。 - 1Q決算に売上・利益が集中する傾向
官公庁が多そうなので予算を年度末に使い切る傾向が強いのだろう。 - 中計は開示なし
- 成長性は受託サービスの拡張
人材確保が課題。
成長のために商社がメーカー機能を持つケースが増えているがこの企業もそのようだった。ただし、人員数が必要な事業っぽいので先行投資の増加と利益回収の遅延が気になった。3年で回収する目標だとか。
4971 メック
半導体消耗品。詳細は東証IRフェスタ2017 ダイジェストメモをみてほしい。今回は差分。
- 上方修正の理由はなんぞ?
ディスプレイ系の需要が想定より増えたため。ディスプレイパネルと基板を繋ぐためのコネクターに使われる溶剤が売れた。4K、8Kとパネルが広くなると接続するコネクターも多くなり、コネクターが使われると溶剤も使われる、という流れ。
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クリスマス商戦に大型ディスプレイをぶつけてくるのかしらね。他のディスプレイ部品メーカーもチェックしてみる価値はありそう。 - 銅価格が上がってるが溶剤の売上に影響は?
銅をザラザラにする溶液を開発しているが銅は原料ではないので影響はない。基板で銅を置き換える金属はないので、多少高くなっても銅を使わざるを得ない。
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言われてみればその通り。バカな質問だったぬw
メックもレオスから大量保有報告書が出てるんだよね、、、。仕掛けるの早いんちゃうんかいな。
6237 イワキポンプ
化学系ポンプの製造・販売。
- 事業シェアはどんな程度よ?
業界シェアは分からず。同業他社は多数あるが、どの企業も強い分野があり直接競合する分野はあまりない。化学系ポンプを扱っているのは極少数。過当競争で価格下落の心配はあまりしていない。 - 利益率が低いのは?
デパート戦略が原因。品種を絞れば利益率が上がるが多品種を揃えておくことで様々な分野にリーチできる。 - 売れ筋は?
半導体装置、液晶装置向けが強い。人工透析を行うポンプも売れ行き好調。 - 中計は?ホムペには凄い長いタームのしか見当たらないんだが?
決算説明会資料に乗っているので参考にして欲しい。
5333 日本ガイシ
自動車用排気ガスフィルターが主力。新規事業を増やすことに注力中。
電気自動車では利用価値が無くなるが、それ以上に自動車の需要が多くなるので数十年は需要が減ることは考えなくても良いのではないかとの見通し。NAS電池は、たまに電力会社の設備投資で特需が生まれるが、今のところ引き合いは多くない。半導体装置の需要は増えている。
株価が下がっている理由を聞いたが、相場全体が弱いからとヌルい回答。最近、機関投資家が出向いていないんじゃまいか、ヌルすぎる。
3341 日本調剤
門前薬局2位。出店速度が異様に早かっただけにちょっと心配。門前薬局が厳しい状況にあるのはどの企業も認識済みで、そこから先の戦略が気になっている。今回、IRフェアには初めてお目見えしたので話を聞いてきた。
ジェネリック薬品製造と自社出店で乗り切りたい構え。訪問調剤はあまりやる気がナサゲ。
ジェネリックも2018年の薬価改定で厳しくなりそうな話は聞いてるし、調剤薬局は点数次第で再編が進む状況にある。M&Aはやる気満々だったが、今出回っている案件は値段が高く折り合わないことが多いという話をトーカイで聞いた。2018年の薬価改定、2019年の消費再増税と門前薬局には更に厳しい環境になるのだが、そうなる前に売却したほうがいいと思うんだけど、経営者は欲深いものなのかしらね。調剤薬局は規模の経済性が効くのでM&Aは合理的なんよ。以前、アインHDにM&Aによる失敗はないのか聞いたんだが「調剤薬局で最も高コストなのは経営者の役員報酬で、M&Aによって経営者がいなくなるだけでキャッシュフローは改善する」という話を聞いてヒザポンしたもんです。
経営者は最も高コスト、覚えておきましょうね =)
3454 ファーストブラザーズ
不動産流動性。他社との違いが分かりにくかった。同業他社はケネディクスとのこと。株主資本は何%まで許容範囲なのか聞いてみたが、そもそも株主資本比率をよく知らなかったようで、外れだったかも。株主資本比率が下回るようだと増資がセオリーなんだが、資金調達面でもボンヤリとした回答しかもらえず、やっぱり外れだったかな。
組入不動産は非公開。これでは判断しようがない。私募ファンドに売却するスキームはあるようで資金回転はなんとかなるのかなあ。よく分からん。REIT上場について聞けばよかったか。
7732 トプコン
1Q決算発表後の下落の原因を聞いたが分からないとのこと。機関投資家へのインタビューも悪くなかった模様。アイケアの減収は欧州の一部の売れ行きが影響しているが、恒久的なものとは認識せず。IT農業はようやく盛り返しの見込み。米国の農機を扱っている企業の株価も堅調とのこと。
6364 北越工業
1Q決算の利益減について問い合わせ。原料である鉄・銅の価格が上がったのが原因。日本市場で伸び悩みの理由は、高所作業車の受注が一時的に伸び悩んだのが原因。今はフル生産状態で需要は逼迫している。ただし増産の設備投資は考えておらず、今あるリソースと外注で対応していきたい。
北越工業の主力は、エンジンコンプレッサーというガソリンで動く空気圧縮機でして、送電できない地域、例えば鉱山掘削とか油田開発とか寂れた建設現場とかで活用される機械なんよ。現状、五輪需要があまり積極的になっていないのと石油価格の低迷で開発が進まず設備投資がおざなりになっているようですが最近、非鉄価格が上がってきているのでこの状態が続けば設備投資が再開されるんんじゃまいか、と。
後、モーターコンプレッサーという電気で動く空気圧縮機は、6517デンヨーが強いのですが、屋外に置けるモーターコンプレッサーというのは北越工業しか作れないそうで、新幹線のトンネルを掘るための機材として選ばれたとのこと。
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