2017年12月23日土曜日

【株主総会メモ】 6200 インソース (17.12.20開催)

株主総会メモまとめ


インソース[6200]の株主総会に参加してきました。今回は初めてになります。


目的は、教育関連の状況とインソース自身の成長性に興味があり参加しました。研修事業をやっていることもあってか、資料や情報開示は積極的に行われているのはわかってるのですが、経営者の雰囲気が知れる動画や資料が見当たらなかったので直に会ってみようという思いもありました。

場所は、TKP神田ビジネスセンター ANNEX。神田駅から徒歩9分というビミョーな立地の貸し会議室でした。道の角にあるので迷うことはありませんでしたが、TKPらしい目印が少ないので早めに現地に向かうことをオススメします。TKPの貸し会議室で株主総会を開くのって結構多くなりましたよね。

参加者は、100名程度の会議室で20名ちょい。ちょっと早め(3人目)に到着したこともあってか、最初は背広の人達ばかりが入ってきてボッチの予感がしたのですが、開会直後には個人投資家と思わしき人達が雪崩込んできてボッチにならずに済みました =)。女性は4名程度。背広と個人が半々くらい。机が用意されていたのは助かりました。

質疑応答については以下の通り。

  • IR活動どうよ?
    特に力を入れている。
    ウェブページではプレスリリースを徹底し、実施数、開発数など逐次公開を行っている。機関投資家巡りを積極的に行っており、経営者自らが赴いて説明してる。東証一部に鞍替え上場してからは機関投資家へのミーティング回数が増えている。
  • 英語教育どうよ?
    3000名以上の研修を実施。外国人の方が日本語を学ぶパターンや日本人が英語のみならずポーランド語、中国語など幅広い分野で取り組んでいる。外国人社員は現在6名(数値に聞き間違いがあったかも)。
  • 業績評価どうよ?
    役員報酬は成果報酬。業績の達成ができて100%。今期は予定通りで100。
  • 競合どうよ?
    • 競合は、財団で日本能率協会、産業能率協会、民間でリクルート、リンクアンドモチベーションあたりでその内、インソースのシェアは1%程度。
    • 研修業は3500億円のマーケットと推定
      中小零細企業が多く2000社程度あり、その内年間に300社程度が参入し、300社程度が畳む業態。
    • 今後はまず100億円のシェアを取りたい(前期売上36億円)
      多店舗展開をしているが殆が都市部。研修をやっていない空白地はまだ残っているので出店余地はまだあるとみている。
    • 1人から受けられる研修という強みを持っているが、バリエーションが少なく、開発、販売する余地は残されている
    • 研修業で難しいのは「営業」
      研修は顧客の切り替えコストが高く、新規に取り入れてもらえることが困難。新しいコンテンツをいち早く開発し、サッと購入できる環境を整えていきたい。
  • 成長分野どうよ?
    ITを強化したい。自社業務をIT化しており、そのノウハウやテクノロジーを活かしていきたい。売上の1/4をITで取りたい。
  • 投資先どうよ?配当に回さずに投資したら?
    おっしゃる通り。
    研修業は銀行業に似ていてメガバンク以下数多の地銀があり特色が出にくい。教育はブランドチェンジが遅く、顧客に合わせた速度でしか成長できない。そのため、時代にあった教育コンテンツをいち早く顧客に届けることが重要であると考えている。
    講師はプロフェッショナルの分野で、3年は勉強期間が必要と考えている。数多く採用し、多く仕上げていきたい。
  • リカレント教育(学び直し)どうよ?
    重要課題のひとつ。eラーニング等の開発を進めていきたい。
  • 社外取締役が1人しかいないのじゃが?
    現在探している最中。成長のための適任者を探している。
  • 人材不足の影響どうよ?
    前期30名以上。2018年度は19名の新卒を確保。自然減を考慮して後20名程度を採用したい。自社の「らしく」という個性を活かした就職マッチングサイトを活用した採用も行っている。
  • 決算説明会の模様を動画でみたいんじゃが?
    検討する。
  • 子会社の「ミテモ」の事業内容は?
    教材を作成するクリエイター集団で、インソースとは異なった事業を行っている。インソースで使うネットラーニングや映像などを制作している。

10時開会 → 10:30質疑応答 → 11時閉会、オミヤ、会社説明会なし。

会社説明会はなかったものの15分ほどの事業説明があり、よく纏められた資料で事業内容も分かりやすかったのが印象的。流石、研修業なだけはありますね。

研修は「売れにくい商材」なんだとか。なのでいち早く新規のコンテンツを投入することによって顧客を囲い込むことが重要と考えているようです。顧客の切り替えコストが高いということは、一度囲い込んでしまえばそこそこ高い参入障壁になり案外、規模の経済性が活かせるかもしれないなと感じました。

今後は、公開講座(eラーニングなのかな)を売上高の1/4まで伸ばしていきたいとのこと。ネット講座ですと講師の制約を受けないので、売上が伸びやすいのではないかと見ています。講師派遣で囲い込んだ会員を公開講座に流すことで利益を飛躍的に伸ばせる、んじゃないかなと。

社長が成長性に疑いを持っていない感じが良かったですね。嫌いじゃないですよ =)

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