今回参加したIRセミナーは、日本証券アナリスト協会が主催している個人投資家向けIRセミナーです。1日3社で、1社につき50分程度で説明します。質問も出来るのですが、いつも企業側が時間を使い切ってしまい、質問時間は少なく不満が残ることが多いのが特徴でしょうか。
日頃、IRを行わない企業が参加することがあり、結構オススメです。是非参加してみてください。FAXかメールでの対応ですが私はメールで参加希望を送っています。
今回は、グルメ杵屋[9850]、ホソカワミクロン[6277]、ともう一社なのですが諸事情によりスルーします。何を書いても怒られそうだし、みんなが落ち着いてからですかねえ。
9850 グルメ杵屋
グルメ杵屋は、うどん屋「杵屋」、蕎麦屋「そじ坊」などを運営している企業です。四季報の同業他社にトリドールホールディングス[3397]、サガミチェーン[9900]、SRSホールディングス[8163]。
- 銀座田中屋のM&Aについて
銀座田中屋は銀座の老舗の蕎麦屋で一人単価が4000円と高価。後継者難によりM&Aをする機会があった。オーナー企業で、FC経営による標準化を懸念していたがそのようなことにはならないと交渉の末、M&Aに至った。蕎麦屋としては、立ち食いそば屋を除いた安価なものから高級店まで幅広いポートフォリオを構築したメリットは大きい。出店先が広がり、デベロッパーの方から声がかかるようになった。
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今後のM&Aの可能性を聞いたつもりだったのだが、特に積極的にM&Aをしたい意向があるわけではなさそう。 - 中計の見込みどうよ
頑張る。
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私が見た感じでは、今までの成長性よりアグレッシブな数値を出していたので聞いてみた。主力のレストラン業も頑張るが、介護、冷食、機内食などの事業をミックスした新ビジネスによって成長できると見込んでいる様子。ちょっと眉唾。今後の経過を見てみたい。 - 人材確保どうよ
全国一律ではなく状況が異なる。中心地では人材不足はある。地域で働ける時間を登録し、人数が足りないところをフォローする体制は出来てる。 - 海外FC展開どうよ
ニューヨークに直営するにはコストが高く、オーストラリアでは人件費が2000円/時と高い。国によって状況が異なる。リスクと展開の速さを考えると直営よりFC展開が向いていると考えている。パートナー関係を注力したい。以前、元気寿司のFC展開をやっていたが上手く行ったケースと考えている。
安定重視の低成長を目指している様子。グルメ杵屋は最近、IRフェアにも参加しはじめているので、もしかして何らかの変化があるのかもしれない、とみています。
今の所、決定打が欠けている感じだがもう少し様子を見ても面白いかもしれない、と感じた。
- IR情報|グルメ杵屋
IR本拠地。決算説明会資料、月次あり。
6277 ホソカワミクロン
ホソカワミクロンは、粉体処理装置を製造する企業です。四季報の同業他社に日本コークス工業[3315]、栗本鉄工所[5602]。
- 粉体を製造する装置の製造 (売上高の3/4)
粉体技術は様々なところで活用されている。最近では二次電池で注目されているが、それ以外にも様々な用途で活用されている。 - プラスチック薄膜装置の製造 (売上高の1/4)
プラスチックの膜で搬送物を覆う装置を製造。海外では主流。日本では、例えば2リットルのペットボトルを6個入りでプラスチックの膜でグルグル巻されて輸送されているが、プラスチックを巻くための機械を製造している。アマゾンとかでもプラスチック膜で覆われてるのがあるけどああいうのかもしれない。
ダンボールより安価、とのこと。受注好調。 - 今期(H30.9)は受注残を捌く年になりそう
受注残高が積み上がっている状況で、これを捌くことが今期の目標になっている。 - 大阪工場の建て替え
3年掛けて建て替えを計画。古くなった装置を順次入れ替える。今期設備投資に24.5億、減価償却費11億を計上する予定。
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ちょっと大きめな設備投資になりそう。
シェアとか競合とか成長性について聞きたかったんですが時間切れ。
今期予想や中計はコンサバにみている模様。つか今の受注を捌いたらその数値にはならんだろと思わんでもないわけです。この銘柄は欧州に工場が多く、欧州で作った装置を米国に輸出するケースが多いんだとか。為替の影響を受けるのは仕方がないとして、今の為替状況ならユーロ高(円安)方向になりそうで、そうなるとこの企業にとっては追い風なんですよね。
今期予想や中計はコンサバにみている模様。つか今の受注を捌いたらその数値にはならんだろと思わんでもないわけです。この銘柄は欧州に工場が多く、欧州で作った装置を米国に輸出するケースが多いんだとか。為替の影響を受けるのは仕方がないとして、今の為替状況ならユーロ高(円安)方向になりそうで、そうなるとこの企業にとっては追い風なんですよね。
今後、景気が折れることがなければ二次電池への食い込みもまだまだあると思いますし、粉体であればなんでもイケるメリットは大きいと思うんですよ。
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