7821 前田工繊
今週は、社会インフラの整備・維持に貢献する独自性の高い土木資材の製造・販売を手掛ける「前田工繊」をご紹介します。 福井県の人絹の機織工場をルーツに持つ同社は、繊維の新たな活躍の場として土木の領域に着目しました。そして、土木技 術と繊維の特性を融合したジオシンセティックス技術(ジオ:土地+シンセティックス:合成繊維)を確立し、日本における先駆 者として事業展開を進めています。例えば、盛土・地盤補強用資材『アデム』は、アラミド繊維(強度・耐熱性に優れた合成繊 維)を使った網状の資材で、これを急斜面や軟弱地盤で土に編み込むように配置して強度を高めることができます。同社は繊 維を核とした樹脂形成技術や新素材複合技術、繊維加工技術など多様な技術を横断的に駆使した土木資材を開発しており、 これらは金属やコンクリートといった旧来型の資材に比べて軽量で、強度や耐候性でも優れているため、河川や道路など様々 なインフラの工事に採用されています。
同社では、自社の紹介に「前田工繊は混ぜる会社です」という言葉を使い始めています。実際、ジオシンセティックス技術は 混ぜることで生まれた技術であり、さらにM&A(企業の合併・買収)を通じて、会社を“混ぜる”ことでも成長を図っています。 例えば、2009~2010年には多機能特殊ポリマーセメントモルタルの「マグネ」を買収・合併し、新たな製品ラインを育成してき ました。また、2012年に高機能ワイピングクロス(精密機器を清掃する超極細繊維の布)の「テクノス」を、2014年にはポリエス テルの原糸加工を手掛ける「ダイイチ」を子会社化し、2015年には防衛省の天幕や装備品の製造販売事業を譲り受けて「未来 テクノ」を設立しました。これら3社はいずれも布・糸に関連する会社であり、これらの強みを“混ぜる”ことで新たな事業領域も 開拓されることでしょう。1918年設立の歴史の古い会社ですが、常に変化を先取りしながら、今後も飽くなき挑戦を続ける方針 です。
15.09.04からの続きです。
前回から大きな変化はないです。
上場前に中国市場で失敗しているのですが、今回は二の鉄を踏まないよう頑張って欲しいところですね。今まで国内中心でしたので、アジアへの展開はやはり気になります。上手くいくといいんですが。
岩井コスモ証券に続いて東海東京が新規レーティングを始めています。投資家が注目するキッカケになりやすいでしょうね =)
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20160115.pdf
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