2015年11月18日水曜日

7821 前田工繊、6750 エレコム - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

7821 前田工繊


前田工繊は、土木関連資材を扱っている企業です。四季報の同業他社に4212 積水樹脂7856萩原工業5959 岡部





この銘柄は以前、取り上げています。

2Q決算直後は株価に変動は見られなかったのですが、岩井コスモ証券のレーティングで大きく株価を上げています。2Q決算説明会の内容を吟味したうえでのレーティングでしょう。決算説明会さんのツイート後でも十分、間に合ったんやで =)

6750 エレコム


エレコムは、パソコンやスマホの周辺機器を製造、販売を行っている企業です。。四季報の同業他社に6916 アイ・オー・データ機器6676 メルコHD6737 EIZO





特徴は以下のとおり。

  • 周辺機器メーカーの寡占化
    家電量販店で見てもらえればわかると思うのですが、PC周辺機器を取り扱っている企業は、意外と少ないと思っています。
    例えばUSB HDDですと、メルコHDブランドのバッファローとエレコムブランドのラジー(LaCie)、I-O DATAあたりが有名でしょう。最近ではWDやトランセントのHDDも参入していますが、昔ほど競合揃いということもなく業界の寡占化が進んでいます。スマホのケースをみると、真っ先に商品を出してくるのはエレコムとバッファローと後数社程度でして、この分野もほぼ寡占化していると言っていいでしょう。
    加賀電子(TAXAN)、関東電子(ロジテック、エレコムに買収)、ティアック等、PC周辺機器の過当競争から撤退した企業は多いです。参入障壁は低いはずなのですが、日本の商社を介して入り込むほどの規模の企業は少ない、という状況でしょうか。成熟期に近いので新たな新規参入は難しいのではないかと思ってます。
  • 営業力の強さ
    是非、家電量販店を見てください。エレコムは素晴らしい位置取りをしています =)。地道な営業力の賜物でしょう。
  • 商品の企画力の強さ
    マウス・キーボード、スマホ関連のガジェットでは無類の強さというか、ミョーな商品を送り込んできまして、この銘柄の強みとして考えています。海外で流行っている自撮り棒をいち早く自社製品として市場に送り込んでいるのはエレコムくらいでしょう =)。
  • 積極的なM&A
    ロジテックやフランスメーカーのラジーブランド等もM&Aで入手したものです。ハギワラソリューションズはSDカードでシェアを持っていましたっけ。I-O DATAやメルコHDでM&Aという話は聞きません。寡占化が進むこの業界で上手いことブランドを活かしている印象があります。
  • ビミョーな海外展開
    数年前から積極的に取り組んで入るものの、あまり大きな成果は得られていない印象です。特にアジアは海千山千のメーカー揃いですので勝ち残るのは難しいのではないかと思っています。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


素晴らしい株主資本の伸びですな。やや現金を持て余している感はありますけど。

流動負債は買掛金の他は殆どが引当金ですし、固定負債はお付き合い程度の15億円。現金は91億円程あるので実質無借金といって問題無いでしょう。今後、巨額のM&Aを仕掛けるための負債を検討する必要を考慮しているのかもしれません。銀行との付き合いは重要ですお。

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纏めると、寡占化による安定した収益力と群を抜いた企画力による、安定した収入を期待するのなら悪くない銘柄かと思われます。

優待のQUOカードと手厚い配当金あたりはNISA向きでしょう。

後、優待の自社製品がですね、実にアレでして、今使ってるUSB HUB+メモリカードリーダーというアレな周辺機器を2000円相当の自社製品と言われましても実にビミョーでして (^^;。自社製品の優待を貰ってビミョーな感じになるあたりは7818 トランザクションを彷彿とさせる訳でして、ねぇ?


後、スマホのガジェットで勢いのあるANKER社と提携を組んだら面白いと思うんだよね。実店舗の販売網を持っていないANKERと営業力の強いエレコムが組んだら、業界シェアを覆すだけの威力はあるんじゃないかなあ。ANKER社の企画力とデザイン力は真似できないですよ。

いやどうでもいい話なんだけどさ。

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