2014年9月23日火曜日

今日の雑談 (9/23)

身の回りの同調圧力


ブログとかの記事の紹介で「あわせて読みたい」って推奨記事のリンクが張ってるじゃないですか。あの「あわせて読みたい」って表現が気に食わない。

「あわせて読みたい」ならお前が勝手に読め!

と。

俺はお前に糞ほども興味が無い。そんなお前に同調圧力的なリコメンドをさせると却ってイラッとくる。もう少し言及するとあの手のリコメンドは、機械的に選択されている場合が多くて、著者の意志ですらない。文責も無いとかバカにしてんのか?

同様に「ご協力お願いします」もイラッとくる。協力というのは相互的に成り立つわけで、一方的なものではない。協力する代わりに何らかの協力を期待してもいいってことならまだ分かる。だが実際には言いっぱなしで対価は用意されていない。無償で労働力を搾取するためのアイディアなのか?アイツも協力してんだからお前も協力するんだよな的なブラック企業イズムを感じざるを得ない。

協力が一方的な暴力になってませんかね。


世論はタイトルが作る



少々前のはてブを掘り返してみた。元記事は既に読めなくなってしまっているのだが、概ねの内容は法人税減税する代わりに外形標準課税を増やしてもいい?って政府が提案してきたって話。

外形標準課税は、利益に関わらず一定の法人税を納めていただきたいという観点から新設された税制で、要は赤字企業でもそうでない企業でも社会インフラを消耗してんだから幾ばくかのおカネを提供しやがれって話。

黒字企業ならお得なんだが、万年赤字企業だと税負担が増えることになる。で、日本の企業の7割程度は法人税を満額は支払っていないのよ。7割の企業の多くは中小企業な訳なんだが。この辺は「欠損企業」でググるとよろし。

で、はてブのコメントを拾うと案の定の展開で笑えるわけです。

一方で、様々な会計的な理由で大企業ですら法人税を満額支払っていないケースもある訳です。最近出版された「税金を払わない巨大企業」という書籍もそんな感じで煽ってる訳でして、法人税を支払わない大企業許すまじ、という展開が胸を打つわけです。だったら外形標準課税の増税に賛成なんですか?って話になるとこれも難色気味。平等な税制ってのはえらく難しい訳なんですな。法人税自体、全世界で大枠は決まっている訳で日本だけどうこうしようってのは、これもまた難しい。

法人税自体がオワコン、というのが世界の流れと言う事かと。

中小企業にしろ、ご老人にしろ、弱者を演じて甘汁をすすっている人が結構いる訳で、そいう人達が作りやすい世論を支援してるんだなあ、と。


ちなみに外形標準課税は中小企業を除外する方向で話が進んでいるとのこと。流石、民衆主義の国だ =)


「1億円」という金額に囚われ過ぎだ



Twitterで「インデックス運用で1億円云々」って話が流れてきたんでググってみた所、どうやら雑誌でybさんが取り上げられたらしい。マネー雑誌の民度からすると、まあこいうことになるんだろうな、という感じのコメント欄が胸を打ちました(小波感

で、このネタのキモは、インデックス運用なら1億円であろうと100万円であろうと、すべからく同じ手法で同じ運用益が期待できることでしょう。しかも一度決めれば大して手間も掛からない。この点が安心感につながる訳でして「1億円」というキーワードはオマケに過ぎない訳です。

本来ならね。

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気になったのはポートフォリオの株保有率でして、3/4は株式による運用に特化していて、こうなると殆ど株式相場に資産が上下してしまうことを覚悟しなければならず、これをもってインデックス投資家の鏡と言い切ってしまうのはインデックス運用ガチ勢としてオッケーなのかという所でありまして。この手の記事が出るとなるとますます相場の天井が見え始めた感が半端無い。

私が考える資産運用は、自分の都合で資金を投入し、自分の都合で資金を回収することです。

例えリーマンショック時であっても資金が必要なら躊躇なく取り崩せるポートフォリオでなければならず、そうなるとこの手のリスク資産に割り当てることの出来る割合は低くするべきでしょう。株式に特化するとなれば資産が半分になることを覚悟する運用になります。多くの人にとってそれは資産運用の王道か?といわれとビミョーな訳でして。


何を危惧しているかと言うとですね、相場が大きく動いた時にインデックス運用を後悔する人たちが増えてしまうことですかね。他人様の運用益に浮かれて株に一辺倒に資金を突っ込んで、半分資産を溶かして逆切れする人が結構いるんですよ、困ったことに。

株式運用が半分を超えてくると、どうしても相場次第の運用になってしまいます。今回の件は、インデックス運用で相場に勝った人であって、これを見てああこれがインデックス投資家の鏡なんだ、と祀り上げるのは後々良くない事が起こる気がしてならないんですよ。

シーゲル信者で株式インデックスファンド長期持ち、というスタイルも有でしょう。ただこれは私にとっては資産運用ではなく投機なんですよ。機を見て買って機を見て売るスタイル。投機に期間の長さは関係ない。

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インデックスファンドで相場に勝つことを目指している人と、資産運用をする人を明確に分けた方がいいんじゃないかな。後々後悔するのは前者でしょう。

投資家の総意として、あなたが得をしようが損をしようが糞ほども興味が無い訳でして「え?インデックスで損したの?俺は昔っからブッコんでたんで全然プラスだけど、何か?」という、投資家でなければ煽りにしか読み取れない雰囲気が渦巻くことになります。

私も含めてですが、投資家と言うのはすべからく人間のクズであることを認識した上で、この手のネタを読み砕くと自分の身に合ったリスクテイクが出来るんじゃないでしょうか。

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