3678 メディアドゥ
メディアドゥ [3678]電子書籍市場の拡大に伴い業績は絶好調、16/2期も売上高、営業利益共に対前期比4割超の増加を見込む。懸念は電子図書館プラットフォーム世界最大手のOverDrive社と業務提携、国内での展開を企図しているが、同社が楽天に買収された事。楽天の知名度の高さも
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 4月 8
@gantky1 活用出来、同事業の展開を早められるメリットがある一方、マイナス面は余り考えられないとの説明。楽天にとり当社と組むメリットはないのではという観点から、提携契約の期間は2年位かと質した。2年よりずいぶん長いが、相手もあり、具体的期間は回答出来ないとの事。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 4月 8
@gantky1 当社の ビューアとサーバーを利用するシステム連携を既にしており、楽天に当社の活用が事業展開上メリットがある事の理解を求めていくと。目先、顕在化する懸念材料ではないようだ。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 4月 8
1/9のツイートの継続になります。
3Q時の業績懸念は4Qでしっかり取り戻しており、ほぼ計画通りになっているようです。割と計算しやすい業種なのかもしれません。
いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
売上の増加と共に売掛金と買掛金が太っています。
売掛金はLINEマンガなどのマーケットで販売した売上の回収分で、買掛金は出版社への著作権料支払いが主でしょう。まるで電子書籍の問屋さんですね。売上と共にB/Sが太ってしまうのは仕方のない所でしょう。
上場に伴う現金で完全に無借金にしているようですけど、逆に言うと資本注入するビジネスがないという見方も出来ない訳でも無くビミョーですかね。
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IR情報の決算説明会資料より。
来期予想は、売上41.9%と強め。
電子書籍のパイが広がっていくとの予測なのでしょう。出版社も電子書籍ありきの契約を結んできているはずなのでこの流れは変わらないでしょうね。ただ前にも云った通り、粗利が低いビジネスですので売上の割に利益が伸びにくい傾向があるのは加味しておいた方がよいでしょう。既存の書籍が粗方、電子化を終えたあたりの成長鈍化が気になります。
- 楽天株式会社: 楽天、図書館向け電子書籍配信サービス事業者米OverDrive社の全株式を取得 | ニュース (15.03.19)
- 楽天、eブック・マーケットのOverDriveを4.1億ドルで買収―Koboに250万タイトルを追加 | TechCrunch Japan
明らかにkoboとのシナジーを考慮している訳で、メディアドゥと組む意味合いが薄いよねって話が決算説明会さんの質問の主旨となります。
楽天の買収については結構ヨサゲな感じを受けました。既に手元にインフラを持っている事、官公庁相手のビジネスには営業活動が重要で、その点で楽天の押し込み営業はとてもパワフルで、それなりの予算を付けてもらえることは容易に想像できます。
現時点でメディアドゥと組むか楽天と組むかと言われたら、そりゃ楽天でしょう。
また、本事業展開については現在、OverDriveが加わることになる楽天グループと、事業連携や推進体制等についての協議を進めており、これまで想定していた事業展開スピードを加速できる可能性があると期待しております。今後の進捗状況に応じ、詳細が決定し次第改めてお知らせいたします。
-- メディアドゥ、国内での電子図書館サービスをOverDriveとの提携により本格的にスタート (15.04.08)
協議は進めているが上手く行くとは言っていないよね。「インフラ持ってるんで一緒に組みましょうよ」って話なら直接、メディアドゥと資本提携すればいい話でして大枚をはたいて買収する意味合いって、まあそいう事なんじゃないでしょうか =)
小銭握らせて一方的な契約破棄という悲しい結末を見そうな気がしないでもない。楽天だしね。
本来なら端末のハードを持っているソニーやパナソニックが仕掛ける買収かと思うんだが、やっぱり製造業がメインだと経営や営業が弱くなってしまうのはあるんだろうか。今時、良い製品を作ったから売れるという時代ではなく、製品をどう使っていくかをアピールする営業が重要な事は分かってるはずなのにね。卸売りや小売りに、顧客サービスと言う肝心な所を握られてしまったのが敗因の原因なんでしょうかね。
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本来なら端末のハードを持っているソニーやパナソニックが仕掛ける買収かと思うんだが、やっぱり製造業がメインだと経営や営業が弱くなってしまうのはあるんだろうか。今時、良い製品を作ったから売れるという時代ではなく、製品をどう使っていくかをアピールする営業が重要な事は分かってるはずなのにね。卸売りや小売りに、顧客サービスと言う肝心な所を握られてしまったのが敗因の原因なんでしょうかね。
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ついでだ。
電子書籍についてはナナのリテラシーという漫画をイチオシしておきます。著者の鈴木みそさんの実体験を交えた物語でして、出版社とAmazonとの渡り合いがとても興味深いです。ビジネスの力関係が大きく変化している時期なのかもしれませんね。
電子書籍についてはナナのリテラシーという漫画をイチオシしておきます。著者の鈴木みそさんの実体験を交えた物語でして、出版社とAmazonとの渡り合いがとても興味深いです。ビジネスの力関係が大きく変化している時期なのかもしれませんね。
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