2014年6月1日日曜日

ボキュが考える「投資したらいい」と思う理由

"どうして投資をするんだろう? - ほぼ日刊イトイ新聞"

読んだ。

上記の記事がお気に召したのであれば書籍「投資家が「お金」よりも大切にしていること」はお勧めだ。ちょい前に読書感想文も書いてるので参考にどうぞ。


で、投資家の立場ですとね、投資家の数が増えれば流動性が増してですね、資産の価値も上がる訳で、参加者が増えるといいなあ、とは思うんですよ。カモが増えればその分、カモれるじゃないですか =)。

というネタは置いといてですね。

投資という世界観は、身銭を切って参加した方が色々面白いと思うんですよ。株主総会とか行くと日頃見掛ける事のない人間のクズ野郎が結構いる訳です。こいう奴らが社会にカネを流している訳だからこんな社会にもなるわなあ、という感触が得られますよ。

というネタも置いとくか。


投資によって広がる世界観


人は自分のポジションでしか物事を考えられないものです。自分のポジションだけが良ければ他の人の事、社会全体にかかわる事には一切無関心なものです。この無関心さが歪な社会を形成していると感じることがあります。

NIMBYという言葉を知ってますか?Wikipediaによると以下の通り。

NIMBY(ニンビー)とは、“Not In My Back Yard”(自分の裏庭には来ないで)の略で、「施設の必要性は認めるが、自らの居住地域には建てないでくれ」と主張する住民たちや、その態度を指す語。日本語では、これらの施設について「忌避施設」「迷惑施設」[1] 「嫌悪施設」[2]などと呼称される。
--- NIMBY - Wikipedia

社会全体では必要な施設だったり、住民が要望していたりするんですが、いざ自分の家の近くに施設が建設されようとするとそれはもうすごい剣幕で反対運動が始まる訳です。近くでホームレス対策の施設が建設予定になった時とか、色々考えさせられましたよ。

この民族は地価が下がる事柄については有無を言わさず拒絶する傾向が強いようです。投資家でいうと株価が下がる事柄に近いでしょうか。

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信じてもらえないんですが、私が投資をしようとした理由は、自分の知らない世界を見てみたいという好奇心からでした。ホリエモンが捕まった事件があったじゃないですか。当時の認識だとカネ持ちがカネで悪さをした程度で、ワイドショーの解説では到底理解が出来ませんでした。

彼は一体どんな悪い事をしたんだろう。

それが知りたくて、投資をすればそれが分かるだろうと直感しました。直感は正しかったのですが、その後やっぱり酷い目を見ることになります。これも置いておきましょう。まあ銀行の窓口のおねーちゃんからしつこく投資信託を勧められていた状況もあって偶然って訳ではないんですけどね =)。

ということで。

労働者でもなく経営者でもない、第三の視点で社会に関わる事は決して悪くない経験になると確信します。投資特有のギャンブル性もあって無条件にお勧めするのもアレなのですが、自分の身の丈にあったおカネの使い方に自信がある方には是非お勧めしたい。


とあるブラック企業の株主総会


4825 ウェザーニューズの事なんですけどね。

この企業の株主総会は土日に開いてくれて参加しやすいです。株主総会後にはお約束の会社訪問が用意されていて社内を見学できます。かなり手慣れたものであそこの社員の人は皆、お話上手です。提供しているサービスに独自放送ってのがあって、その絡みもあるのかもしれません。

で、ウェザーニューズ社は'08/10に「社員の過労自殺による民事訴訟」を起こしてましてこれが理由でブラック企業として名を上げます。

この事件をきっかけにこの銘柄に投資しました。企業の価値を毀損する事件ではない事、株価がそれなりに下落していた事のを見てチャンスを感じました。同時にこの事件を株主総会でどう扱うんだろうという興味もありまして、この頃から積極的に株主総会に参加するようになりました。

まあ株主総会ではこの話、対策についての質問で埋め尽くされましたね。しかも数年に渡って同様の質問がでています。

その度に、対策や接し方について丁寧に説明するんですよ。ただどうしても譲りたくない一線というのがあるようで、彼らからすると社会のインフラを守る使命感があるんですよ。天気と言うのは人の生命に関わる重要な情報で、警察官や消防士のような役割もあって、天気が大きく変わる時期ではどうしても超過労働になる時もあるみたいな話もするんです。私は使命感を持っている企業って好みでね。この時からずっと株を保有していますし毎年株主総会に出ています。

基本、ボキュは人間のクズですので、従業員の方を捕まえては過労自殺について聞いたりする訳ですが、色んな意見はあるにせよ、自分たちのビジネスに誇りを持っている様で、なんか羨ましかったですね。モンゴルの人で天気予報の技術を母国に持って帰りたいんだ、とかナカナカ志が高くてイイねとか、まあ色々あるんですが、これも置いておきますか。

震災ではずっとソライブで絶えず状況を伝えてくれて心強かったという話も聞きました。状況が状況ですから超過勤務になっている可能性は高いかと思いますが、これを頭ごなしに否定するよりは感謝する方向の方が私はいいんじゃないかと、思う訳です。


勿論、上場会社なので社会的な責任は他より重い事は認識してほしいし、このような事件は起こらないよう最善を尽くしては欲しいとは思ってますよ念の為。

そんなビミョーな心理状態になれるのが、株式投資です =)。


ということで


株価というのは時に残酷です。

藤野さんは応援するために投資をしているんだって言ってますけど、自分の保有銘柄が下がればそんな「きれいごと」言ってられなくなります。自分のポジションが脅かされれば心穏やかにはなれないものです。書籍でどんなきれいごとを学ぼうと所詮人間、そんな程度のもんです。

なので仮に投資に興味が出てきたのなら、初めはインデックス運用をお勧めします。どうやっても長期で見るとインデックスを上回る運用はかなり難しいです。逆に言えば、どんなに頑張ってもインデックス並って事です。


一般的には個別銘柄投資→インデックス運用というケースが殆どらしいのですが、私はその逆でしたね。どうやってもインデックスを超過出来ないゲームでどう利益をくすねてやろうか、そんな事ばかり考えていたらこんな様です。人間のクズですなw。

ということで何か思う事があれば、投資に目を向けてみたらどうだろうか。

同じ土俵に上がってきなよ。

カモってやんよw


投資家が「お金」よりも大切にしていること (星海社新書)
藤野 英人
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ちなみに書籍の電子化の予定は無いのか藤野さんに聞いてみたんですが完全にスルーされましたorz。いいよもうぐれてやる。

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