<ただひたすら真面目に>
当ファンドの特徴は、各企業が属する業界の成長イメージに捉われず、彼ら自身の中長期的な収益性が信頼に足るものと判断すれば投資を行う点にあります。そういった投資対象の一つの例がユニバーサル園芸社(6061)です。
同社は貸植木業界で大手の一角に位置する企業です。市場規模は約400億円で同社のシェアは約10%ですが、特に競合と言える企業はなく、大半が零細業者によって運営されている業界です。そのため、企業や各担当者の質にはばらつきが大きく、唯一の上場企業という信頼感だけでもある程度の差別化が可能な状況と推測されます。
同社の特徴は、社長の真面目な人柄に尽きると考えています。決して巧みに戦略を語るタイプではありませんが、突っ込んだ質問に対しても真摯な回答を返してこられます。例えば、成長期に事務所向けへ特化したのは「飲食店向けの商売が性に合わなかったから」、自社農園を早くから設けたのは「社員の植物への愛を育むため」などです。株式上場に関してもまったく浮かれることなく、自社の現状を客観的に捉えているように見受けられます。
同社は関西発祥ですが、近年では市場規模の大きい関東の売上高が関西を上回りました。また、中小・零細業者の事業継承でも着実に業容を拡大しています。同社が事業継承の機会を多く得られるのも、こういった真面目な経営が同業者に評価されている面があると推測しています。
この銘柄は、'12/04に上場した比較的新しめの銘柄ですね。
上場後、少し経ってから売買をして少々美味しい思いをした記憶があります。2010~2012年あたりはIPOがかなり減っていて上場してきた銘柄は結構特色があった企業が多かった記憶があります。今もたまに業績の確認はしているんですよええ。
事業は観葉植物のレンタルがメイン。
上場当時は、私の働いていた部署でも観葉植物が撤収される状況でして、あまり景況感は宜しくありませんでした。ただPERがあまりにも低かったですし、そこそこ安定した事業ですので保有した記憶があります。で、アベノミクス相場と共に株価が上昇したので売却、と言う流れでした。
で、今見てみると置かれている状況は結構面白いかもしれないと、再認識しました。
オフィスビルの価値を上げるため、やっぱり観葉植物を置こう、と考えるオーナーさんは増えてくるんじゃまいか、と。花き事業を営んでいる中小企業を吸収して規模を大きくするというM&Aも悪くない。クリーニング事業の2300 きょくとうに近いイメージでしょうか。
ちなみに先日の日本取引所の株主総会後、東京本社の状況を遠目から観察してきました。階段がプラントだらけになってて地震の時、大丈夫かと変な心配をしてしまいました =)。建物は、アパレル系のキンキラな感じをイメージしていたんですが、かなり地味でして実直な感じで好感が持てました。
取り敢えず株主総会用に1単元握ってみましたが、本社が大阪ですので、株主総会の場所も大阪の予感がしないでもない =)
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