2014年12月7日日曜日

2498 ACKグループ、2484 夢の街創造委員会、8864 空港施設 - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

8864 空港施設


空港施設は、羽田空港近辺の不動産賃貸を行っている企業です。四季報の同業他社に9066 日新9377 AGP9706 日本空港ビルデング。賃貸業とすると日本空港ビルデングが一番近いかな。




上記の決算説明会さんの通り、この銘柄は航空業者に航空機関連の施設を管理・運営することをビジネスとしています。なので環境の変化で急に施設が利用されなくなることは考えにくく、安定的な収入源を持っている不動産賃貸銘柄と考えています。

、、、いえね。昔の主力だったんですよこの銘柄。

あの時はPBR0.5倍程度で配当利回り3%越えと増資の無いREITとしてみるならまずまずの銘柄だな、って思ってたんですよええ。そしたらですよ。前政権の前なんとかとか言う野郎が「空港施設関連の賃貸料が高過ぎる」とか言い出したんですよ。「いやいやいや、高過ぎるって事は無いだろう、ってか何で政府が口出してくるの?」って高をくくってたらその期に下方修正出しやがってもう涙目。

絶対許さない、絶対許さないんだからねっ!

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纏めると、配当利回りに納得出来るのなら悪くない銘柄でしょう。

大株主の面々を見ると何か大きな成長イベントが起きるとは考えにくいです。また政府関連の意図が強い事業ですので、また前政権のアレな奴らが口を出してくる可能性も否定できません。株主総会は自社ビルでして、とんでもなく交通の便が悪かったりして、個人投資家には興味が無いんだなと思う事もシバシバ。

そんな銘柄です。


2484 夢の街創造委員会


夢の街は、ネット経由の出前を仲介する「出前館」を運営する企業です。四季報の同業他社に2440 ぐるなび4755 楽天




詳しくないので紹介だけ。

#過去に内紛があったりきな臭い感じの何かがあるのでヲチ対象から外しています。
#苦手なんですよこいうの。



2498 ACKグループ


ACKグループは、建設コンサルタントを行っている企業です。四季報の同業他社に1954 日本工営9624 長大9621 建設技術研究所。主要顧客は国土交通省で官公庁向けのビジネスを行っています。この業種のトップである日本工営と比べると色々見劣りする面が多いのですがざっくり見ていきます。




従業員数連結で1667名、平均年収456万円。平均年齢45.1歳とやや老齢気味。営業利益率は今期は改善しているものの2.2%と、日本工営の5.4%(H26決算)と比べるとかなり低い。特に気になるのが配当性向で、増配があっても9.7%とかなり低い。どうもこのセクターは配当性向が宜しくない。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


ここ数年は状況が好転しているようですね。その他負債と棚卸資産の増加が気になります。特にコンサルで棚卸資産の増加というのは不安要素です。詳細を見てみましょう。

H26/9決算短信より。



棚卸資産と計上されていた資産の多くは「未成業務支出金」、負債の多くは「未成業務受入金」です。

負債の「未成業務受入金」は、工事を請け負った時に前金として貰っている金銭が計上されています。これは工事が滞りなく進み受け渡しが終了した時点で消える負債です。特に利息が発生する訳ではないので気にする必要は無いでしょう。

資産の「未成業務支出金」は、工期が進む過程において計上できる資産です。例えば工事が50%進捗した分を資産として増やすことが会計のルールで可能になっています。

資産として計上するメリットは、P/Lの黒字化にあります。

一般的に工事関連は受け入れが済んだ時点で売上として計上します。なので工事を行っている最中は、売上は全く計上できず費用と人件費だけが嵩むP/Lになりがちです。しかもビジネス慣行上、工期は年度末に集中する事が多く、その間はずっとP/Lの利益が赤字のままになってしまいます。見栄えが悪いですね =)。そこで工期の進捗に応じて資産として計上していいよ?って項目が「未成業務支出金」です。ゲーム関連ですと「ソフトウェア仕掛」等の項目になります。

資産として計上するデメリットもあります。特損です。

工事ですと契約もあって全損する事は稀でしょう。しかもACKの場合、公官庁相手ですのでそれなりの保証はあるはずでしょう。とはいえ例えば災害等による被害を受ければ当然、棚卸資産を削らなければならないでしょう。進捗に関しては経営者側の判断次第で計上できるという問題もあります。不採算案件が急浮上するようなビジネスは注意した方が宜しいでしょう。

で、ですね。特にゲーム関連は酷くて、ですね。

完成間際のゲームを採算が採れないとしてポシャるケースが結構あります。企画段階でポシャる分には損失が少なくて済むのですが、場合によっては完成間近である場合もあります。で、ポシャったゲームに資産価値があるかと言うと、まあ無いですね。画像を転用する訳にもいかず、作ったプログラムだって9割方、再利用は無理。人件費と外注費だけが何故か無価値の資産として積み上がっていて、それを一気に特損する訳です。ゲームは上市しなけりゃただのゴミ、ああこわひ。

ちなみに、企業によって資産計上するところとしない所があります。計上するかどうかは経営者の考え方次第です。私は計上しない方が好みですね。鞘が取りやすいので =)

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纏めると、株主を喜ばせるイベントが発生しにくい銘柄かなと。

利益率を高めたいとしてますが、官公庁向けのビジネスを続ける限り、高い利益率の案件は回ってこない気がします。競争も激しいでしょうし、そもそも人材確保と人件費高騰というのも改善しにくい環境でしょう。

直近の受注高は+4.7%と、業績予想を裏付ける数値になっているのでクリアできるでしょう。選挙後、大きく補正予算を取ってくる可能性もあるでしょうからその時に特需が発生するかもしれません。

でもなあ。

それなら日本工営の方が先に株価が反応すると思うんですよ。その後のセカンダリーとしてなら面白そうだけど、ねえ?

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