<もはや小売店とは呼べない収益構造>
パソコン市場は完全に成熟していますが、中堅企業であれば、ビジネスモデルの革新によって事業を拡大することが可能です。3ヵ月前の当コメント欄では小回りを利かしたメーカーの例としてMCJ(6670)を取り上げましたが、販売店では事業のサービス化を進めるピーシーデポコーポレーション(7618)に注目しています。
同社はウィンドウズ95発売前夜の1994年に創業したパソコン販売店で、後発ながらブームに乗って急成長し、99年に株式公開を果たしました。しかし、公開直後からパソコン市場が成熟化を始めたため、ソフトバンクとの合弁による回線販売、ソーテックとの提携等による低価格PB、カメラ販売店であるキタムラとの提携、デジタル家電の取り扱い・PB展開、パソコンクリニックの全店展開、月額会員制による保守サービス提供など様々な施策を繰り出しました。これらの施策の中には失敗に終わったものも多くありますが、自らの専門店としての存在意義を問い続けた結果、有料サービスの充実こそが進むべき道であるという結論にたどり着いたと考えられます。近年では、スマートフォンやデジタル家電の普及により、家庭内のネットワーク接続機器すべてのサポートを行うサービスや、月々の電話料金を分析し不要なサービスの解約や料金プランの乗換手続を代行するサービスが人気を集めています。
現在、同社の売上高に占めるサービス比率は40%近くに達しており、粗利益に対する寄与は過半を占めると推定されます。しかも、サービス売上高の約70%以上は月額課金によるものなので、収益の安定性という面でも寄与は大きいと言えます。
PC DEPOTは、関東周辺でパソコン専門の販売を行っています。基本、ロードサイドの大型店舗なのですが、ケーズデンキと組んでパソコン関連のメンテナンスを行っています。ちなみに同業他社である7419 ノジマの経営者は野島さんのお兄さんでして何故、ノジマではなくケーズと組んだのか質問があった時に「経営方針でケーズと折り合いが付いた。別に兄と仲が悪い訳ではない。」と答えていたのが印象的でした。
MCJについては以下の記事を参考にしてください。
この時点でPC DEPOTの話を少ししてましたね =)。
この銘柄、去年の3月位まで山ほど持ってました。あのまま持ってれば6倍になってたんですね、、、orz。6769 ザインエレクトロニクスとPC DEPOTの売却は、会社を辞めることが無ければ多分、握ったままでホルホルしていたはずなんですがこれはもう仕方がないでしょう。
持っていた理由は、2014年5月のWindows XP買い替え特需でした。結局、思惑で株価が騰がる事は無く、実績が伴ってから株価が上がり始めたという、皆がガン無視していた銘柄だったんですよ。今となってはPER面で食指が動かない状況でして、この点は3093 トレジャー・ファクトリーと同じ感覚でしょうか。トレファクよりは力強い月次ではないんですが、最近の株価はやけに堅調ですよね。
と言う事で、ここは月次以外にも野島さん直々に経営状況は動画で公開しているので、気になった方はヲチしてみてはいかがでしょうか。近場にお店があれば優待は使いやすいです。
悪くないですよ =)
- http://www.daiwasbi.co.jp/products/search/fund/pdf/20141031_kogataSB37M.pdf
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