のれん代を背負ったまま上場するのどうよ?って話
ファンドが投資先に借金を負わせるには、新会社を設立してそこに借り入れをさせ、投資先の株を高値で買わせた後に旧来の会社と合併させる、という手順が取られます。投資先の評価額と、もともとの資産額の差は会計上「のれん」という名の資産になり、新会社の自己資本はそのぶん多めに表示されます。従って、多額の借り入れを行い、高値で投資先を移動させた場合には、のれんも多額になる傾向があります。
-- IPO銘柄 多額の借金背負う企業に注意(苦瓜達郎)|マネー研究所|NIKKEI STYLE
のれんに価値はないのに注意しましょう。資産にのれんが計上されているからといって、そののれんを現金化することは出来ません。他の資産ですと、例えば棚卸資産(在庫)であれば、在庫を売っぱらうことで現金化できますし、売掛金であるならば割り引いても強制的に回収できますし、現金化するサービスもあります。
もっとも、株価が出遅れがちということは、我々のようなバリュー(割安)株の投資家にとってはいい投資機会になる可能性もあります。のれん、借入金の水準がなんとか許容範囲内で、財務体質によるマイナスを織り込んでもまだ株価が割安と判断できる場合も時には存在するので、そういった銘柄には長期的視点で投資を行っています。
-- IPO銘柄 多額の借金背負う企業に注意(苦瓜達郎)|マネー研究所|NIKKEI STYLE
直近だと3447信和のことでしょうね。
私もしつこいくらいのれんの償却について聞いています =)。
ちなみにIFRSであるならばのれんの償却が一切されないのか、というとそうでもないらしいです。
以前、ラクス[3923]の経営者に「御社はM&Aが強いようだがIFRSに会計基準を変更することは考えていないのか?」と聞いたことがあるのですが、検討はしたが現時点ではコストが高く、監査法人が減損テストが厳しく見られるので全く減損しなくてもいいということにはなりにくいので現時点では採用していない、というような話をしていました。
IFRSにするとどうもコストが跳ね上がるらしい、というのはよく聞きます。監査法人もチェックしたほうがいいかもしれませんね。減損テストは年一回行うのが一般ですので、ここを避けることで突然の下落を避けることができるかもしれません。知らんけどな。
IFRSを悪用してるのはコイツらです( ☆∀☆) pic.twitter.com/KMwWUd5HG5— |■■) (@pant_moon) 2018年9月13日
日経CNBCの「深読み先読み」
井村さん(@imuvill)のチェックリストが面白かったので張ってみる。
この中では求人情報が面白いんですよ。IRが弱いところでも求人情報に力を入れている企業って結構あるんですよ。IRでは何もアピールしていないのに求人情報では「~で圧倒的シェア」「~地方で随一」とか書いてあったりして、それIRにも反映させろよと思うことがシバシバあります。
求人情報ではどの分野の人材が必要なのか、今年何人必要で、去年何人採用できたのか、これだけでも投資アイディアになります。
求人数のヒントとしては従業員数の5%を基準として考えてください。5%というのは平均的な自然減、つまり退職やら離職やらでいなくなる人数です。それ以上雇うのなら何らかの成長の兆しが見てとれます。
また離職率にも注意しましょう。離職率は職種によって大きく異なるので一概にいえないのですが、同業他社と比較するのがコツです。
求人情報ではどの分野の人材が必要なのか、今年何人必要で、去年何人採用できたのか、これだけでも投資アイディアになります。
求人数のヒントとしては従業員数の5%を基準として考えてください。5%というのは平均的な自然減、つまり退職やら離職やらでいなくなる人数です。それ以上雇うのなら何らかの成長の兆しが見てとれます。
また離職率にも注意しましょう。離職率は職種によって大きく異なるので一概にいえないのですが、同業他社と比較するのがコツです。
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