3778 さくらインターネット
さくらインターネットは、VPS、レンタルサーバーを運営する企業です。四季報の同業他社にGMOクラウド[3788]、ブロードバンドタワー[3776]、ソフィアホールディングス[6942]。なんだろこのビミョーな同業他社、センスねえな。大手のレンタルサーバーであるロリポップを率いるGMOペパボとか、多くのVPSサービスを要するGMOインターネットあたりが筆頭じゃないのかな。
さくらインターネット[3778] 当社は、冷涼な外気を利用することで、一般的な都市型データセンターと比較して約4割の消費電力の削減が可能となった石狩を主要拠点として拡充している。アマゾン、マイクロソフト等の海外大手には規模でかなわないものの、国内では大手。政府のインフラ産業の国内サーバー— 決算説明会 (@gantky1) 2019年5月2日
利用推奨の方針が今1月に報道されていたが、当社にとり追い風となるか。機械学習やディープラーニング等に使われるGPU(グラフィックス処理プロセッサ)クラウド、当社は物理的なGPUサーバーの専有サービスも合わせて提供している為か「高火力コンピューティング」と称しているが、これに注力している— 決算説明会 (@gantky1) 2019年5月2日
(19/3期売上高9億円→20/3期(予)20億円)。説明会動画は連休明け以降に掲載されると思われるが、以下Q&Aより。政府案件は前々年度までは受注できなかったが、前年度から成果。東一への市場変更により入札での評価ランクが上がったこと、政府自体がクラウドシフトを急速に進めているが、受入能力(続く)— 決算説明会 (@gantky1) 2019年5月2日
さくらインターネット(承前)短納期対応も評価された。政府衛星データのオープン&フリーの政策の一環である衛星データプラットフォーム「Tellus」の運用を2月から開始したが、今年中に課金の予定。今1/31発表の19/3期予想の大幅な下方修正は(EPS17.28円→1.59円。実績は2.44円)— 決算説明会 (@gantky1) 2019年5月2日
利益率の高い一部クラウドの若干の伸び悩み、計上基準での(CPAとの)見解の相違による(利益)先延ばしが要因。上記案件以外に、情報通信研究機構から19/2~21/3の期間で、総額25億円のディープラーニング翻訳高度化のための高出力コンピューティングサービス案件を受注するなど、— 決算説明会 (@gantky1) 2019年5月2日
政府案件と高出力の二つは、当社の今後の業績を見るうえでの要注視点と思われる。— 決算説明会 (@gantky1) 2019年5月2日
売上原価の多くは政府案件の設備投資と物理的なサーバーへの設備投資がメインになっています。
さくらインターネットは、石狩にデータセンターを独自に持っています。このデータセンター(パブリッククラウドサービス)は、かなりのレッドオーシャンでしてAmazon(AWS)、Google(GAE)、Microsoft(Azure)などの米国の大企業が先行投資として全世界に設備投資を行っています。規模の経済性が活きるのでぶっ込んだ資本に応じて利益が出る仕組みになります。さくらインターネット程度の資本でこの分野の勝者になれるとは思えないんですよね。今はクラウドサービス全体が成長しているから大丈夫だとしてもいずれコスト戦争で負けるでしょう。
自社でサーバーを持つメリットを活かすのなら、独自のサービスとして高火力コンピューティングや政府案件の受注にならざるを得ない、ようにみえます。
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さくらインターネットは、石狩にデータセンターを独自に持っています。このデータセンター(パブリッククラウドサービス)は、かなりのレッドオーシャンでしてAmazon(AWS)、Google(GAE)、Microsoft(Azure)などの米国の大企業が先行投資として全世界に設備投資を行っています。規模の経済性が活きるのでぶっ込んだ資本に応じて利益が出る仕組みになります。さくらインターネット程度の資本でこの分野の勝者になれるとは思えないんですよね。今はクラウドサービス全体が成長しているから大丈夫だとしてもいずれコスト戦争で負けるでしょう。
自社でサーバーを持つメリットを活かすのなら、独自のサービスとして高火力コンピューティングや政府案件の受注にならざるを得ない、ようにみえます。
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高火力コンピューティングは、NVIDIA社のGPUの計算力を時間貸しするサービスです。仮想通貨のマイニングでみたことがあるかもしれません。GPUは単純な計算を行うのに特化した仕組みを持っており、AIや機械学習に活かすことができます。
エッジのあるサービスである一方で、GPUの性能向上も著しく、今ある環境がすぐに劣化してしまう可能性が高いです。設備投資に似合った収益になるかどうかは不透明です。競合もそれなりにあります。GPUクラウドコンピューティングでググってください。
エッジのあるサービスである一方で、GPUの性能向上も著しく、今ある環境がすぐに劣化してしまう可能性が高いです。設備投資に似合った収益になるかどうかは不透明です。競合もそれなりにあります。GPUクラウドコンピューティングでググってください。
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Tellusは、衛星データを活用したクラウドサービスです。'19/02にサービス開始。
非常に可能性を感じるサービスである一方で収益性が後回しになっているのが気になるところでありましょう。どこで儲けで、どの程度儲かるのかさっぱり分からないのがネックでしょうね。他社がこの未踏の分野に人材を割ける程、人材がいるとは思えないんよ。となるとベンチャーに期待なんだけどはてさて。
非常に可能性を感じるサービスである一方で収益性が後回しになっているのが気になるところでありましょう。どこで儲けで、どの程度儲かるのかさっぱり分からないのがネックでしょうね。他社がこの未踏の分野に人材を割ける程、人材がいるとは思えないんよ。となるとベンチャーに期待なんだけどはてさて。
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自社のサーバーを持つか否かで経営に大きく差が出るとみています。インフォコムは自社のプライベートクラウドを諦め撤退しています。日鉄ソリューションズは自社の技術力を活かし自社のプライベートクラウドを法人向けに提供しています。
さくらインターネットは、どうするのがベストだったんでしょうね。
自社のサーバーを持つか否かで経営に大きく差が出るとみています。インフォコムは自社のプライベートクラウドを諦め撤退しています。日鉄ソリューションズは自社の技術力を活かし自社のプライベートクラウドを法人向けに提供しています。
さくらインターネットは、どうするのがベストだったんでしょうね。
- IR情報|さくらインターネット
IR本拠地。決算説明資料、動画あり。
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