2019年5月4日土曜日

3919 パイプドHD - 今日の決算説明会さん (19.04.29)

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3919 パイプドHD


パイプドHDは、PaaSと呼ばれるソフトウェアを設計・販売している企業です。四季報の同業他社にサイボウズ[4776]エイジア[2352]テラスカイ[3915]









パイプドHDの主力製品であるスパイラルは、PaaS(Platform as a Service)と呼ばれるクラウドサービスです。

顧客は、スパイラルで用意されているメールサービス、Webサービス、専用データベースなどを組み合わせて自社に合ったネットワークサービスを構築します。スパイラルの活用事例を見ていただければ分かる通り、馴染みの深いネットワークサービスかと思われます。顧客は、用意されたパーツを組み合わせて実装するというのがミソです。

一方でSaaS(Software as a Service)と呼ばれるクラウドサービスもあります。投資家で馴染みがあるラクスが提供している楽楽精算もPaaSにあたります。PaaSとの違いはSaaSは一切開発することなくそのままサービスを使えることにあります。Googleが提供しているサービスであるGmailもPaaSですね。

PaaSもSaaSもサブスクリプションビジネスになります。

ちなみに決算説明会さんの勘違いだと思うのですが、スパイラルは「セールスフォース・ドットコムの廉価版」ではありません。気合を入れて実装すればセールスフォースに似たサービスを構築することが出来ようかとは思うのですが、その用途で利用する顧客はいないと思います。

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当初、PaaSが出てきた時は大きな期待をしていたんですが、SaaSと比べるとあまり伸びているサービスとは言えないでしょう。

何故か。

顧客側にも人材がいなさすぎて、PaaSを使いこなす人材すらいないのではないかとみています。また一度実装してしまうと他のサービスに乗り換えることが困難でして、これが嫌われる要因の一つと思っています。顧客も長期的なサービス構築よりは短期的なサービスや実験的なサービスでPaaSを利用することが多いように感じています。

ちなみに上記の株主総会メモでPaaSをdisりまくってる質問してるの、あれボキュね =)。

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で、今回注目の業績予想になるわけだ。


ここ数年は一桁売上成長が続いていたのに20%近い増収予想。ホントに?


やはり売上成長のベースとなるのはスパイラルでしょう。新人教育やら契約販売やら一般販売やらを言ってましたが、本当にこの数値が出るかどうか。チャレンジングな数値であるのは確かでしょう。利益面では人件費の抑制、というよりは人材確保費用の削減ですので制御可能なコストであり、そこそこの利益は出るはずです。

1Qの状況を見て判断したいところですが、私としてはそんなに需要強いのかなと疑ってみています。

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後、Q&Aも確認しましたが、なぜこの売上成長になるのか聞けていないのはどうなんだろう。優れた機関投資家ってのはワンオンワンでしか出てこないのかしら。


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