2020年1月3日金曜日

7320 日本リビング保証 - '19/09の「担当ファンドマネージャーの見方」

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7320 日本リビング保証


日本リビング保証は、住宅設備の延長保証サービスを提供する企業です。'18/03上場。四季報の同業他社にあんしん保証[7183]ジェイリース[7187]イントラスト[7191]


<住宅関連で拡大する保証ビジネス>

近年、住宅関連ではさまざまな形の保証ビジネスが成長しています。家賃保証、家財保険、駆けつけサービス……。背景として挙げられる要因の一つには、売買や仲介といった古典的な収益に依存する体質から脱却したい不動産会社の事業戦略があります。彼らの要求に応える形で、新たなビジネスモデルを提供している企業が日本リビング保証(7320)です。

同社が提供するサービスは、住宅のうち設備機器部分の延長保証です。通常、メーカーの保証期間は1~2年ですが、同社はそれを5~10年に延長し、メーカー保証期間外に故障が発生した場合には責任を持って修理費用を負担するという契約を結ぶのです。保証料は通常、契約時に一括で受け取ります。

新興の保証ビジネス全般に言えることですが、保証料の価格競争がまだ必ずしも厳しくないため、消費者の納得感が得られる見せ方さえ工夫できれば、リスクに比して大きな利幅を得ることが可能です。ただし、一件毎の契約規模が小さいため、最終的に高収益を残すには効率的な営業体制を築かなくてはなりません。同社は株主でもある三井不動産レジデンシャル以下、大手マンションディベロッパーに的を絞り、彼らの顧客にオプションとして提供する形を築きました。新築マンションは後付けに比べて施工不良が少なく、大手の顧客は客筋も良いため、リスクの低減という意味でも魅力的な営業チャネルです。

会計上、同社の住設機器保証事業は若干の赤字で、利益は他事業によって確保している状況です。しかし、営業費用は発生時に一括計上している一方、保証料売上は期間按分して計上しているため、案件が積み上がれば大幅に利益率は改善するのがほぼ確実です。同社の前受金は売上高の2倍を超える水準で、これらは今後ほぼ確実に売上高となる性質のものです。

日本リビング保障は以前、ログミーファイナンスでのIRセミナーでのお話が参考になろうかと。


この記事が出た後に随分、株価が評価されてますね。流石です。


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