5/12までの決算を随時追加。
ちなみに日経に決算開示ランキングってのがあって、皆がどの開示に興味を示しているのかが分かりやすいのでお勧めしておく。
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好調な化学セクターは原油安の影響が強いと思うお
逆に言うと原油高になれば急激に利益が落ちます。そいうセクターなのです。
なのでまずは過去の利益よりは将来の売上を重視し、利益率の上昇はやや目を瞑っておいた方がよいかもしれません。今の原油相場は不安定ですからね。
化学セクターでも利益率が高く需要が高い銘柄はお勧めです。下記のパーカーコーポも化学セクターなのですが、同セクターでは利益率が高い方で自動車産業に強めに入っているという点で、短期戦には悪くないなという判断で組入れたこともありました。
纏めると、決算の数値だけで判断するのは危険なセクターですよって事です =)。
3133 海帆
5/11午前中に決算、株価はビミョー。
決算は悪くないと思います。業績予想は売上3割増と強め。利益率が上がらないのは多分、積極的な出店コストが先に出るからでして、これは後に利益となります。
成長期にある小売業は売上のみを注目した方が、いいんじゃないかと。この点で言うとこの銘柄はイイですね。
思ったより面白い銘柄なのですが注意する点もあります。
- 財務状況は上場前
3月締めですので、上場前のB/Sになります。上場による現金が加算されていない状況です。上場直後なのにB/Sの状況が悪いなと思ったんですが、まあそいうことでした。 - 小売業なのに月次が無い
月次はよ! - 郊外(ロードサイド)の居酒屋チェーンというリスク
飲酒事故が発生するリスクがあります。
以前、飲酒による交通事故が社会問題になりました。ロードサイドに展開している外食は一斉にビールの販売を取りやめたのですが、これが原因で多くの企業が減益になってしまいました。この時、吉野家HDを握っていたので結構辛かったですね。同じロードサイドの癖にこっそりビール販売をしていた「かつや」が恨めしかったですよ。今も積極的には酒類の販売は行っていないのですが、こっそり復活しているロードサイドの外食は多いです。
社会性なんて利益の糞の役にも立ちませんなw。まあ仕方ない。
で、この銘柄は敢えてこのリスクを背負ってロードサイドに居酒屋を展開しています。ミソは無料送迎バスで送迎網を広げる事でキャッチアップする作戦を取っているようです。とはいえ、店の外装を見ると駐車場があったりして本当に大丈夫なのかは気になりました。
社会問題と言うリスクがありつつも逆にこれが参入障壁になっていることも加味するべきなのかもしれません。
難しいねえ。
3844 コムチュア
5/11決算後、5/12前場で△0.25%と冴えない。
直近の決算がやや未達なのが響いているのかな。業績予想も四季報予想よりは利益率で下がっている様子。
以下は今回公開した中計。
続いて去年の中計。
やや利益率を落として、配当性向を30%→35%以上に上げた所だろうか。売上の成長は悪くないと思うんだが、この辺はよく分からないな。
決算と同様に中期計画は確認しませう。
9845 パーカーコーポレーション
上方修正。おっそーい。
売上高および営業利益につきましては、機械設備や自動車防音材などの製造販売が好調に推移し、若干上回る見込みとなりました。また、経常利益および当期利益につきましては連結子会社の業績回復に伴い貸倒れ費用が減少したことや円安の影響で為替差益が発生したことにより前回公表値を上回る見込みです。
原油安、円安、好調な自動車関連という流れで握ってたんだが、原油安が一服したあたりで始末済。もう少し早く上方修正しようず。
6036 KeePer技研
3Q決算。悪くないんだが今のPERだと判断が難しい。月次と大体リンクしているんで大きく評価されるとも思えないんだが。
9086 日立物流
5/11決算。3PLと言ったらここでしょう。
P/Lだけみた感じだと強めの業績予想に見えるんだが何せIFRSへ会計変更する直前の業績予想なので判断に悩む所。インパクトはどの程度なのかは不透明。
保留。
6079 エナリス
1Q決算。お問い合わせ電話が終了する18時に開示するとか心温まり。
正直、赤字ならちょっと検討してみようとは思っていたんだが、赤字以上に売上をブタ積みしてきて大量の売掛金を前に判断を保留にしようかと。赤字を狙っていたのは、棚卸資産の減少が進むことを期待していたのですお。
よいてん
- 棚卸資産の減少
カネに換金できるものを回収しようとすれば減少するはず。信用低下を覆すのなら身の程の棚卸資産に調整するべき。 - 建設仮勘定の減少
建設中なのを何とか換金できるまでにしないと継続不可能になってアレ。取り敢えず減らしてこ? - 長期借入金の増加
10億円程追加。短期ではなく長期であることに意味が大きい。他に契約条項があるのかもしれないけどね。
わるいてん
- 売掛金の増加
10億円程、ブタ済み。ちゃんと回収しろよ? - 買掛金の減少
信用低下の証かもなw - 役員の辞任
この時期に何故?
赤字の理由は人件費って事にしたいらしいけど、棚卸資産の減少の方がインパクトは強いと思うんだが、まあいいや。
決算短信にはCFが書いてないけど確実に営業CFはマイナスでしょう。それを補うための長期借入金という認識なんだが、これは会社の規模にあったB/Sなんだろうかという疑問は常に残る。
保留。
1716 第一カッター興業
なんだ決算があった訳ではないのか。命令されたので感想だけ。
やはり万年バリュー銘柄という謗りは仕方ないところかもしれません。3Q決算も多分悪くなく、もしかして増配の発表もあるいかもしれません。つかケチ過ぎだろ。配当性向10%台とかもう目も当てらんない。
鞍替え上場のカヲリもしないし、もう望むのなら株主優待新設位じゃないですかね(投げやり
鞍替え上場のカヲリもしないし、もう望むのなら株主優待新設位じゃないですかね(投げやり
、、、勿論、昔は持ってましたよw。根負けです。
7717 ブイ・テクノロジー
液晶ディスプレー装置(PFD)を製造している企業です。
半導体装置と同じく単価が数千万~数十億円と高額で納入先が限られているのに注意が必要です。特に景況感が悪くなり、受注先の経営が傾き始めると受注のキャンセルや延期、もしくは倒産により資金回収不可能になったりして、究極の景況感銘柄(シクリカル銘柄)と言っていいかと思われます。
5/11 15時に決算開示。
装置産業で注目すべきは受注高です。
去年と比べて7割増と好調。これをみると日本のディスプレーメーカーが珍しく設備投資に積極的な事、中国の設備投資がかなり強く入ってること、韓国、台湾は消極的な所が見て取れます。
日本企業で投資できる企業ってかなり限られているので、もしかして大きな需要が出来たのかもしれませんね。Apple関連なのでしょうか =)。そいえば台湾の液晶製造の有名企業がお父さんしたりして7591 エクセルが悲しい事になったのは記憶に新しいです。
製造業で、急激に製造を増強するのはかなりのリスクとされているのですが、Vテクはファブレス(工場を持たない経営)らしく、外注の力量次第ですが割と大丈夫な場合が多いです。工場を持ってしまうと、経営が限られてしまい、環境の変化に付いていくことが出来なくなる例を6753 シャープにみたり、見なかったりとナカナカ激しい業種ではあります。
この手の銘柄を先取りするのはちょっとしたコツがあります。
受注高です。以下は3Q決算(2/9)の受注状況です。
実に前年度比からすると8割増と絶好調でした。3Q決算時点でのP/Lはマイナス、つまり赤字でしたのでこのタイミングで購入しておくとかなりの確率で好決算を拾う事が出来た事になります。
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ということでこの銘柄を触るとするなら、美味しい部分は五合目まで達成していたりするのは分かっていただけるだろうか =)。五合目から八合目で儲けるというのもあるのですが、このP/Lですと激しい売買になりそうなので、その辺は頭の片隅にでも置いておくといいでしょう。
中国の受注が急増しているというのがやや不安材料でしょうか。3年連続で営業CFがマイナスというのも気にした方がいいかもしれません。回収できていない売掛債権も気になります。まるで9963 江守GHD(ry
ということで一つの決算から、例えば同業他社の受注はどうなってるのだろうか、まだ誰も気が付いていないかも知れないね、という想像力が働くなるようになると、少しだけ相場で有利に立てるかもしれません。
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