2015年5月23日土曜日

2185 シイエム・シイ - '15/04の「担当ファンドマネージャーの見方」

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2185 シイエム・シイ


CMCは、自動車向けマニュアルの作成を行っている企業です。四季報の同業他社に2483 翻訳センター2169 CDS

<トヨタの海外販売を支える企業>
自動車は、販売時や販売後において、整備や修理が必要となる商品です。そのため、ある地域で本格的に販売を行うには、保有部品の供給が欠かせません。さらに、効率的に質の高い整備や修理を行おうとすれば、整備士に対する技術面での情報提供も必要となります。トヨタ自動車の海外販売において、この機能を果たしている企業がシイエム・シイ(2185)です。
同社はもともと印刷会社でしたが、1977年にトヨタから技術マニュアルの制作を受託し、まもなくその翻訳も手がけるようになりました。自動車技術・外国語・編集ソフトの3つの面で人材強化を進め、現在では30以上の言語で技術文書を製作することが可能です。また、編集ソフトに関しては、多くのメーカーに外販も行うレベルに達しています。
為替レートや新車発売ペースに左右される面はありますが、トヨタの世界的な販売台数増加に伴い、業績は拡大を続けています。東南アジア・中東・アフリカなどの新興国はトヨタにとって日米に次ぐ第3の収益源であり、販売力向上のための多言語対応は同社の成長に必須と言えます。
技術マニュアル以外にも、国内ディーラーへの教育やレース活動のサポートなど幅広い分野で、同社はトヨタにサービスを提供しています。また、M&A(企業買収・合併)などを通じて、日産やホンダでもマニュアルを制作する機会が増加してきました。自動車が日本の基幹産業であるかぎり、同社の事業機会は豊富に存在し続けるでしょう。

この銘柄は長いですねえ。5/12に2Q決算&上方修正があったんですが、翌日4%を超える下げを食らい、Twitterへの悲鳴の一部として実現化したり。あんなに下がる事、無いじゃないかorz。

まあいい(いいのかよ。

CMCの強みは翻訳だと思ってます。翻訳と思って馬鹿にするなかれ。社会的責任を伴うと結構コストが掛かるんですよ。単純に翻訳してしまうと、違う意味で受け取られたり、その地域では禁忌の言葉になっていたりと、色々法的な問題が生じるんです。なので、これらの専門知識を持ちつつ、現地の言語に強い人材というのはかなり貴重でして、単価も高いのです。

と言う事で産業に特化した翻訳と言うのは案外、参入障壁は高いと考えています。

直近ですと、単価の高いアジア言語の翻訳が少なくなって利益を落としています。自動車産業と連動してしまうのは仕方がないでしょう。

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昔、私がテキトーに付けたボタン名の翻訳コストが私の設計・実装よりもはるかに高いコストを支払ったという悲しい過去から翻訳はボッタクリやー、という単なる逆恨みという経験もあったりで、どうでもいい話ですね =)。

翻訳センター、CDSも持っていた時期はあったのですが、翻訳センターはちょっとあり得ない株価まで上がってしまいましたし、CDSは、ロボット関連の投資が入ったあたりで変な株価になったのでこれも放流しています。で、今の生き残りがCMCって訳。

CMCに限らず、自動車産業の周辺ビジネスに妙味を感じてます。

例えば中古自動車販売の9856 ケーユーHD7599 ガリバーインターナショナル3186 ネクステージ、自動車用品販売の7605 フジ・コーポ、自動車整備支援サービスの3673 ブロードリーフ、自動車部品に特化した情報サービスの3901 マークラインズあたりは面白い展開が見れそうな気はしています。

投資タイミングは難しい気がするけどなw

  • http://www.daiwasbi.co.jp/products/search/fund/pdf/20150430_kogataSB37M.pdf

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