茶番
「兎に角、決算短信をみるです!」
何を唐突に。
「で、これが決算短信です!これからどうするんですかっ!」
いや知らんがな。
「最初の1ページ目みてどうしたらいいんですか!」
どうしたいんだよ、、、orz
方針
決算短信の1ページ目で投資に役立ちそうな情報をピックアップします。
決算短信の1ページ目は全体のサマリーが詰まっていまして、そこから細部にみていく作業に入るかと思います。初めて決算短信を見る方にとっては情報過多な面が多いのですが、パッと見で投資に役立つ情報もあるので、まずは即効性の高い情報を抜き出すことに注力します。
やっぱり銭が絡まないと勉強する気も持たないでしょうしね =)
今回は、ニコ生放送で話題に挙がった7949 小松ウオール工業を取り上げます。
決算短信の入手の仕方
EDINETの使い方 - おまえらのための財務分析でも触れましたが、東証の適時開示情報が本拠地になるのでまずはここから入手するのが手っ取り早いと思います。ただし、このサイトも使いにくいんですよ。
私は日経が公開している適時開示速報を活用しています。このサイトの良い所は開示情報を確認した後、銘柄を選択してチャートや過去の開示情報に遡ることが簡単に出来る所でしょうか。
以下は7949 小松ウオール工業のページです。
今回は、4/22に公開された「平成27年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」をみていきます。
決算短信には「第1四半期決算短信(1Q)」「第2四半期決算短信(2Q)」「第3四半期決算短信(3Q)」「決算短信(4Q、本決算)」とあります。3月決算銘柄の場合、1Qは4~6月までの3ヶ月間の業績、2Qは4~9月までの6ヶ月間、3Qは4~12月までの9ヶ月間、4Qは1年を通じた業績報告が記載されています。
この中で一番重要なのは4Qの決算短信です。4Qの決算短信には今後次の1年間の業績予想が記載されており、この数値より株式売買を検討する投資家が非常に多いのです。
決算短信には「第1四半期決算短信(1Q)」「第2四半期決算短信(2Q)」「第3四半期決算短信(3Q)」「決算短信(4Q、本決算)」とあります。3月決算銘柄の場合、1Qは4~6月までの3ヶ月間の業績、2Qは4~9月までの6ヶ月間、3Qは4~12月までの9ヶ月間、4Qは1年を通じた業績報告が記載されています。
この中で一番重要なのは4Qの決算短信です。4Qの決算短信には今後次の1年間の業績予想が記載されており、この数値より株式売買を検討する投資家が非常に多いのです。
7949 小松ウオール工業
「平成27年3月期 決算短信〔日本基準〕(非連結)」が今回の対象です。
まず1ページ目の下にある「業績予想」を見ましょう。この数値が真っ先に相場を動かします。
この業績予想は、'15/04~'16/03までの1年間の予想になります。今後1年間でどれだけ儲けるのかの経営指標になります。
この数値が良いのか悪いのかの判断は会社四季報で確認します。
クリック証券を例に挙げていますが他の証券会社でもほぼ同様です。
『四季報』→『業績』を選択すると、会社四季報が予想した業績が掲載されています。『単 16.3予』と会社が公表した上記の業績予想と比べます。
今回、四季報の強めの業績予想より下回る予想だったので失望売りが見られました。4/22に決算博打を打って、4/23に失望売りという流れですね。
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次に業績を見ていきましょう。
「27年3月期(2015年3月期)」が今回の業績です。その下の「26年3月期(2014年3月期)」は去年の業績です。比較として使います。
まず、去年の決算短信の業績予想との数値を比べると売上・利益ともに未達なのが気になります。3Qまでは悪くない状況だっただけに気になる所でしょう。市況が悪くなったのか、それとも去年の消費増税の影響を受けたのか、この辺りは1ページ以降の情報から読み解きましょう。
数字を見て予想をする、この作業が投資では重要なのです。
営業利益率もやや落ち込んでいるのも気になります。急速な原料高?人件費高騰?今後、利益率を戻すつもりはあるの?利益率を戻すならどいう対策をするの?という疑問を決算短信や決算説明会用の書類から読み解きます。
読み解けないならIRに直接聞くというのもアリなんやで。
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次に配当を見ていきましょう。
注目するのは配当予想です。
増配を予想している場合、今期の業績を上回れる自信の表れです。今期5円増配するようですので今期の業績も期待していいのではないでしょうか。
もう一つ見てもらいたいのが「配当性向」です。今期は22.4%という予想ですが2割台というのは低い、ぶっちゃけケチです。例えば成長産業で、現金は成長のためジャンジャンぶっこんで売上をガンガン伸ばすんやでーっていう企業なら分かるのですが、この企業はどちらかというと成熟産業に近いです。
成熟産業なら配当性向は最低でも3割は超えて欲しいですね。
まとめ
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「割と悪くない」と言った補足をしてみる。
- 実績PERが10倍程度
- PBR1倍割れ
- 受注高が+4%と2Q業績予想と重なる
- 同業他社の7945 コマニーも同様の売上増を見込んでおり業種的に上向き
- 財務リッチというか現金持ち過ぎ
- キャッシュフローが安定的
ソシャゲ銘柄とか見ている人たちにとってこの業績はつまらないかもしれませんが、会社を全部買いとるつもりで投資しろと言われたら、私なら小松ウオールの方を取るね。安全だもん。私は相場のボラティリティに身を焼かれたくないんですよ =)。
enn基準にはPBRが満たしていないんだけど、総資産の質をみると現金の強みがあるので、割と嫌いじゃないというのが私の判断。配当性向が低いのはどっかの悪いおじさんたちに囲まれることを期待したい =)
業績予想からすると2Q決算と受注状況を見てからでも投資タイミングは悪くないと思うけど、その辺は各自の判断ですかね。
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