4963 星光PMC
星光PMCは、製紙用薬品を製造する企業です。四季報の同業他社に荒川化学工業[4968]、ハリマ化成グループ[4410]。
星光PMC [4963] 2/22説明会実施。当社への投資家の関心は、主力商品の製紙用薬品、親会社DIC(4631)向けインキ用樹脂、キヤノン(7751)向けトナー樹脂等というより、セルロースナノファイバー(CNF)の今後の成長性についてであろう。18年に販売開始、アシックス(7936)のスポーツシューズの一部で、— 決算説明会 (@gantky1) 2019年3月16日
強度、耐久性を向上しつつ軽量化を図れる点を評価され、ミッドソール部材にCNF配合樹脂が採用された。しかし、金額は開示するほど大きくはなく、損益分岐点には達していない。自動車用部品等の大量に使用されるものに使われないと収益化は難しいようだが、現時点で採用内定は無い。— 決算説明会 (@gantky1) 2019年3月16日
自動車用は内定から納入開始まで数年かかるのが通例であるので、新中計最終年度の21年までの利益寄与は見込めない。ただ、自動車用と限らず、多くの顧客と共同開発中との事で、新たな採用が決まれば材料視されよう。19/12期の営業利益は前年比3.5億円増、18%の増益と好調に見えるが、(続く)— 決算説明会 (@gantky1) 2019年3月16日
星光PMC (承前)前年は持分法を適用していた台湾の粘着剤製造業企業の今1月の子会社化により4億円の寄与があり、それがなければ減益。ナフサ価格等の原材料費の下落もあるものの、人件費1.4億円増、償却費1.5億円増の負担が大きい。海外展開を含め積極的な経営スタンス。— 決算説明会 (@gantky1) 2019年3月16日
上記の子会社化の収益面への寄与を訊ねたが、東洋経済の記者が詳細な追加質問もされていた。新四季報には記載されており、ギリギリまで最新情報を誌面に反映する努力をされているのには感心した。— 決算説明会 (@gantky1) 2019年3月16日
同業他社と比べ5割増のPERなのはセルロースナノファイバーの影響でしょうね。以下のサイトが参考になりました。
目下の課題はコストの高さにあるようです。ここまで高いと付加価値が高い製品にしか試用されない状況でしょう。まずは量産化を目指すところからでしょうか。
特に自動車産業は安全性はもちろん、安定供給にも厳しい条件を課してきます。それが故に時間が掛かるものの採用されれば大きな利益をもたらします。
また特許に守られた素材とは言えず、王子HDや北越コーポ等の紙・パルプ業がこぞって参入している状況も気になるところです。せっかくの量産化も旨味がある期間が小さいと結局、収益性が低かった状況になりやすいでしょう。
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特に自動車産業は安全性はもちろん、安定供給にも厳しい条件を課してきます。それが故に時間が掛かるものの採用されれば大きな利益をもたらします。
また特許に守られた素材とは言えず、王子HDや北越コーポ等の紙・パルプ業がこぞって参入している状況も気になるところです。せっかくの量産化も旨味がある期間が小さいと結局、収益性が低かった状況になりやすいでしょう。
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以前、クレハ[4023]がPGAという新素材の量産化を実現すると発表したときの状況を思い出しました。あの時も量産化前までは悪くない株価推移だったのですが、量産化が実現できてもあまり評価されなかった記憶があります。実際、量産化はできてもコストが高く利用できる製品がなくしばらく困ってた時期がありました。しばらくしてシェールオイルガスの採掘に使われるようになってから採算性が高まりました。
夢のある新素材だとしてもそれが採算ベースまで持っていくのはまた違った難しさがあります。
夢のある新素材だとしてもそれが採算ベースまで持っていくのはまた違った難しさがあります。
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IR本拠地。決算説明資料あり。
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