2019年4月9日火曜日

【産業天気図】 4~6月産業天気図が公開されました (19.04.03)

産業天気図まとめ



産業天気図の使い方については以下のページを参考にされたい。


変化があったセクターは以下の通り。

  • 紙・パルプ:雨 → 小雨 (↑)
    洋紙の生産能力削減による価格改定、段ボールの原料である古紙の価格下落によるコスト削減の影響。

    古紙価格下落の影響は中国。景気減速と環境規制の影響らしい。今後も環境規制が強まれば段ボール資材としてアジアから輸出することになるかもしれないとのこと。


気になった点は以下の通り。

  • 「晴れ」の産業は3業種のみ
    旅行・ホテル、人材派遣、建設・セメントの3業種。いずれも継続して晴れで変更はない。
  • 外食の低迷長引く
    雨が続く。値上げ効果一巡し、去年末から客単価1%減が続く。節約志向メニューにシフト。

    値上げに失敗したセクターですね。人材不足も相まって対策が練れない状況が続いている様子。キャッシュレス対応もあって食券機対応が高まってるのではないかと考えているんだが実際、どうなんやろ。
  • 米中貿易戦争懸念
    鉄鋼・非鉄の中国鋼材輸出による価格下落、石油需要の落ち込み、電子部品・半導体の中国景気減速懸念、広告の景況感悪化懸念。
  • 消費増税駆け込み影響
    ドラッグストアー、自動車、食品・飲料、マンション・住宅。

ファナック会長のコメントが興味深かったので引用しておきます。

景気減速のトリガーは米中貿易摩擦だったが、本当の原因は長年の成長戦略で設備投資をある意味、過剰にやったため中国国内で設備過剰感が出てきていた。遅かれ早かれ調整に入らないといけないタイミングだったのではないか。大きく落ち込まないまでも、調整には数年かかるだろう。

同意です。私も今回の不景気は緩やかに長いのではないかとみてる。

0 件のコメント:

コメントを投稿