2019年4月24日水曜日

株主質問だって意味はあるんだよって話 (19.04.24) - 銘柄ミニメモ

銘柄ミニメモまとめ

キトー[6409]の昨日(19.04.23)の開示、役員退職慰労金制度の廃止及び譲渡制限付株式報酬制度の導入に関するお知らせ(101KB)  (PDF)より。



ストックオプション制度を廃止し、譲渡制限付株式制度を採用する開示です。

去年の株主総会の株主質問で取り上げられていました。第74回定時株主総会 質疑サマリー (197KB)より。


1番目に質問した株主は、私です =)。

当日、株主質問に立つ予定はなかったのですが、質疑応答で誰も挙手しなかったので仕方なくですよ、仕方なく質問に立ちました。その時に用意していた質問が上記の2つで、今回の役員退職慰労金制度と譲渡制限付株式制度でした。

勿論、私の発言で企業が動いた、なんて大層なことは言いません。だけど私の発言を通じて少なくとも役員会で検討するキッカケにはなったと思います。その結果、長期的に企業価値向上の役に立てられたとすれば質問した甲斐があったってものです。

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「株主総会に参加したからって何も変わらない」っていう人、結構いるんですよ。でもね、それは説得の仕方が悪いか、理屈に沿った提案でないか、もしくは経営者が暗愚か、どれかだと思うんですよ。もし暗愚であるならその企業を長期で保有するのは止めたほうがいいでしょう。

株主総会は、経営者の能力を図るための試金石としても使えると私は考えています。

まあそうなるとその答え合わせのために翌年も株主総会に参加せざるを得なくなるのが欠点ですかね。

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あまり言ってないんですか、今回以外でも結構実績はあります。優待についても色々実績があるのですが、これは各所でハレーションを起こしそうなので言いません =)。

3年連続で株主質問で「買収防衛策の反対」を言い続けた企業がありました。社長はその度、この制度は必要不可欠で続けていくと強情を張ってました。それでも反対を言い続けたんです。そしたら4年目にようやく買収防衛策を取り下げることになりました。その時に株主総会で社長が口惜しそうに言ったんですよ。

「私は今でも買収防衛策は必要だと思っているが、役員会で必要ないと過半数を占めたので今回廃止した」

ふふ負け犬め(うそうそ)。私は社長を説得するためああだこうだ理屈をこねてたんですが、知らん内に社長以外の役員たちを説得していたんですな。

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日頃、Twitterでの呟きで刹那的な企業価値向上を狙うのも結構なことですが、長期的に企業価値向上に寄与するやり方もあるんじゃまいかと私は思ってます。

是非お試しあれ =)。

譲渡制限付株式制度についてはまた気が向いた時にでも。


#ちなみに私のキトーの保有株数、そんなに多くないですからね、念の為

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