2019年4月22日月曜日

3550 スタジオアタオ - 今日の決算説明会さん (19.04.17)

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3550 スタジオアタオ


スタジオアタオは、自社ブランドのバッグ・財布を販売する企業です。四季報の同業他社にハピネス・アンド・ディ[3174]トランザクション[7818]サックスバーホールディングス[9990]








前回と同様に四半期別売上と利益率をみてみましょう。


相変わらず4Qの利益率が残念なことになっています。これは上記の通り、売上が伸びる1Qの書き入れ時に備えて販促費を積み増したことの影響でしょう。在庫(棚卸資産)の増加からもその意気込みが感じられます。


彼らの思惑通りに販売が好調であるならば1Q決算は期待してよいかと思われます。

最近の傾向として四半期ごとの進捗で売買が行われる進捗率投資法()が流行っているのですが、四半期で売上に偏重が見られる銘柄はディスカウントされやすい傾向があります。実に残念です。

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従来のブランド・メーカーは、ネット販売との相性が悪い特徴があります。

ブランドを維持するにはそれなりのコストが掛かります。そのコストの多くは店頭販売の維持や広告なのですが、ネット販売の場合、店頭コストが掛かりません。お客さんは店舗で商品を見るだけで、後でネットで買うという「ウィンドウショッピング」になってしまいます。そうなると売り子さんが面白くない。ブランド維持のために頑張っているのに直接売上に寄与しないのでボーナスも貰えない。また、ブランド品は大量に売れれば良いわけではありません。ブランドの希少価値を毀損することになりますので数量制限は必須なのです。

この点、スタジオアタオは自社でECサイトを持っており、仮にECサイトでの販売が多くなっていても全社の努力として受け取っているのでしょう。ネット時代の上手いやり方かと思われます。

逆にZOZOARIGATOは最悪でした。ただでさえ売り子さんとのバランスが難しいのに、店頭より常にディスカウントする仕組みを組み入れてしまえば、そりゃブランド維持で大きな問題になるのは明らかです。

そもそもこのような力関係にあることは前澤さん自身が語っていたことなんですけどね。一体何があったのやら。


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