2015年6月13日土曜日

【株主総会メモ】 9962 ミスミグループ本社 (15.06.12 15時開催)




9962 ミスミグループ本社の株主総会に参加してきました。今回で3回目の参加になります。

目的は、昨年と同じく三枝さん目当てです =)。勿論、三枝さんが手塩にかけたミスミの成長過程を確認するという意味もあります。ミスミには力強い成長性がありますからね。参加していて楽しいんですよ。


場所は、東京ドームホテル。東京ドーム横にあり、交通の便はいいのですがホテルに入る辺りまでがソコソコ迷います。去年と同じ場所なので大体分かってましたが、初めての人には厳しいかもしれません。

参加者は、400人規模の会場で300人程度。去年と同じく関係者と思わしき背広組が一角を占めていてちょっと怖いです。前列に座っていたら総会屋対策と思われても仕方がない位。参加者の年齢層は高めで爺さん率が高く、ヤング、女性は少な目。会場が広く参加者が多い事もあってボッチ感は若干感じる程度。

珍しい事に開場には机が用意されてまして書記係としては作業がしやすかったです =)。株主総会後の懇親会目当ての人が結構いる様で、パーティー会場には明らかに20歳代の女性がちらほらいました。株主総会ではよくある事です =)。

質疑応答、会社説明会は以下の通り。

  • 配当性向25%ってどうよ?
    しばらくはこのままを維持。配当性向と営業利益を考慮して配当を検討している。成長に資金を回すことでバランスの取れた成長を目指したい。

    この後、懇親会で三枝さんが、まだまだこの会社は配当に回すのが勿体無いと思える成長が出来る企業だから期待してほしいと激を飛ばしてました。三枝さんが経営を請け負った10年で配当が4倍にもなったんだし、これからも配当の絶対額を伸ばせる成長性はあると思ってます。期待していいと思うんだけどな。
  • 役員報酬高過ぎね?
    役員全体で7.2億円程度。ストックオプション含む(0.96億)。固定給+業績賞与+ストックオプションの組み合わせで算出している。

    高過ぎないか?という回答にはなっていないのが残念でした。報酬額に似合った仕事はしていると胸を張って主張してほしかったな。
    で、やっぱり三枝さんはお冠でして、これだけの成長性を見込める経営者は他にいない、と。それだけの価値があるし期待してほしいと激を飛ばしてました。無難にまとめてますけど三枝さんは歯に衣を着せぬ口調でして、そのまま文字にすると色々アレでして、そんな所が私がとても好きな所でもあります。
    三枝さんは痛快なんですよ。
  • 社外取締役を組み入れたのは東証が原因?
    今回選任した社外取締役は、 経営アドバイスをお願いしている。経験と実績のある人を選んだ。

    どうも話を逸らした感じが気になりました。「違います」とか「若干考慮しました」とか回答してから詳細を説明した方が宜しいかと。言葉が弱く、説明するには弱い感じを受けます。
  • 人材教育どうよ?
    頑張っている。人材増加の多くは海外工場の従業員。場合によっては本社に呼び寄せて研修も行っている。
  • 米国のM&Aの状況どうよ?
    買収したデイトン社は、現在ミスミ生産方式と統合している最中。生産性は上がっているが北米の経営環境が悪く、利益の寄与は少なかった。
  • デイトン社とスルガUSAとの統合どうよ?
    納期短縮の結果、中国はFA関連、米国は金型製造中心にまとめている。スルガUSAの設備はデイトン社に移動、土地は借家なので特損は生じない。
  • VONA事業の在庫リスクどうよ?
    今後、VONA事業では積極的に在庫点数を増やしていく。在庫リスクは返品対応等の契約を結ぶことで減らしている。倉庫自体は自社で管理しているが、配送は他社に依存している。配送の品質が問題になる事があるが、中国では10社契約していたのを3社に統合し、廃止層の品質を高める施策を行っている。
  • コールセンターの情報、ちゃんと生かしてる?
    システムに全て蓄積をし、各インフラ事業に回す仕組みを持っている。
  • 3Dプリンタの影響どうよ?金型必要なくなる社会になっちゃうかもよ?
    生産時間、製造コスト、精度の3点で、直ちに3Dプリンタに置き換わるとは考えていない。ただし成長性著しい分野なので常に監視しており、脅威になるか武器になるか見極めている最中。
  • ライバルどこよ?
    全体として同じ業態で完全にバッティングしている競合はいない。個々の事業を見ると数多の競争相手がいる状況。ネット事業だとAmazonが脅威になるだろう。
  • 為替の影響どうよ?
    円安メリット有。ざっくり1円動くと売上で10億、利益で3億変わる。
  • ピッキングどうよ?
    事業上、熟練工に依存している部分が多い。機械化が出来る部分については切り替えて行きたい。

成長性の目玉であるVONA事業について担当役員捕まえて色々聞いてきましたよ =)

  • VONAとはなんぞ?
    VONAは、従来の金型の通販に加え、消耗材、耐久財の通販に手を伸ばした事業。金型の販売の「ついで買い」を狙っている。顧客の利便性を追及した。イメージとしては製造業のアスクルに近いかもしれない。
  • カタログ置いてあったけどネット販売じゃないの?
    割合はほぼネットが占めている。カタログは営業のしやすさとネット以外の顧客獲得のため、作った。カタログは商品の一部で、最終的にはネットで確認してもらうことになる。
  • カタログには殆ど商品の説明が無いんだが顧客は分かるん?
    ネットが主力なのは変わらない。カタログをきっかけにネットで調べてもらうことを期待している。
  • カタログに9830 トラスコ中山の商品が多く掲載されたけどバッティングしないの?
    今の所大丈夫。トラスコ中山は対面販売とカタログ販売が主力。ネットとの棲み分けが出来ている。VONA事業は中国や韓国に広げて最終的には全世界で利用できる仕組みにしたいと考えている。そうなれば他社も販路が増えるので悪い話ではないはず。
  • 他社と価格比較されない?
    実際されてる。利便性から多少高くても利用してもらえる顧客は一定数いる様子。
  • カタログ価格は税込?税抜?
    税抜

    デスヨネー
  • ネットは未だにPC中心?
    スマホの顧客が増えている。

    そうなるとあのサイトはスマホ対応が出来てないので不味いですよね?って話をしたら今後の課題とのこと。スマホ対応は本当に早くやった方がいい。Googleの検索エンジンはスマホ対応しているサイトを優遇すると発表しているしね。
    SEOで負けて欲しくないね。
  • 日本のパイは後どれくらい残ってる?
    、、、

    明確な回答は得られず。走り始めた事業でパイを測定するのはやっぱり厳しいかな。
    要は販路を広げれば必ず競合するビジネスでして、競合すると価格競争が激化すると睨んでる。そうなると後顧客はどれくらい残っていて、どの程度、商材を増やせるのかがこの事業の天井になるだろうな、という見通しに。
    まあでもあと数年はやる事が沢山ありそうなので直近は大丈夫じゃないかな。本丸は海外展開でしょう。海外まで出れば日本の地場産業の製品まで世界に販売できるようになりますからね。夢広がりング。

3064 MonotaROとバッティングしそうですよね!」って話を振ったんだけど、その時の回答が思い出せないな。はぐらかされたかな。モノタロウ、何気にAmazonで販売してますしね。

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15時開催 → 15:25質疑応答 → 15:50閉会後、説明会 → 17:00懇親会という流れ。

懇親会では各経営者の方がウロウロしてまして、その時に役員捕まえてVONA事業について色々聞けて良かったです。こいう機会じゃないと聞けないですしね。

で。特筆するべきは今回偶然、三枝さんとお話しする機会があったことです。

去年、経営から一線を外れてから出社するのは週に3回程度でそれ以外は、執筆をしているんだとか。何を執筆しているのか聞いたのですが、ミスミの経営を請け負ってきた10年の流れを説明したいんだとか。三枝さん自身は実名を出して、主人公も三枝さんになるとのこと。

出版の暁にはサインくださいって、サインの予約をしておきました =)。来年の株主総会が楽しみですよ。




(15.06.25 追記) 聞き間違いの箇所を削除しました

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