2015年11月1日日曜日

4775 総合メディカル、3688 VOYAGE GROUP - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

4775 総合メディカル


総合メディカルは、調剤薬局を運営する企業です。四季報の同業他社に3034 クオール3341 日本調剤9627 アインファーマシーズ





総合メディカルは、投資を始めてから随分経ちます。

彼らのDtoDってのがお気に入りでね。沿革をみれば分かるのですが、最初はお医者さんの開業支援で立ち上がった企業でして、お医者さんの需要でいつの間にかテレビのレンタル事業を始めたりして、その延長上に調剤薬局の展開があって、それがヒットしたという形になりましょうか。お医者さんの需要ありきで事業を展開していまして、売上の3/4を占める調剤薬局の状況が悪くなったとしても、次なるビジネスを拾ってこれるんじゃないかなあ、と思っていたりします。

で、調剤薬局の経営環境の見通しはあまりよろしくありません。

消費増税によって利益が削れています。どいうことかというと、お薬は内税消費税を徴収できないので消費増税分の価格転嫁ができないのですが、調剤以外で他に発生するコストには消費増税のために増えてしまい、それが利益を圧迫しています。

その分、薬価を上げてくれればいいのですが、薬価改定ではそんなことを織り込んでくれることもなく、単価が落ちるばかり。消費増税で売上そのままでもコスト増で、個々の経営努力も結びつきにくい状況なんですな。

で今後、どうします?みたいな雑談をこの前のIRフェアでしてきたわけです =)


各社とも危機意識は持っているようで何よりでした。

調剤薬局は規模の経済性が通用する事業です。

調剤薬局では一定の薬を常時持っている必要があり、これが在庫になります。規模が大きくなるとこの在庫管理で融通が効きますので在庫数を減らすことが出来ます。また、IT化への設備投資を減らすこともメリットがあるでしょう。100店でも200店でもIT投資額は大して変わりませんからね。いずれマイナンバーでの投資が必要になるとみているので、更にコストが増すわけです。小規模で経営するのはとても難しくなっているのです。

そこで期待しているひとつに、同業他社のM&Aというのがあります。総合メディカルは地方の調剤薬局を積極的に吸収していおり、そこそこのシナジーはあるのではないかと見ています。ただどうやっても調剤薬局の状況が好転するとは思えませんので、経営のブルーオーシャンはほぼ残されていないのではないかと見ています。そろそろバッティングする状況でしょう。

次の成長の柱がもう一本増えると、安心できるんですけど、どうなんでしょうね。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


10年で総資産が倍になりましたね。売上も倍になっていますので無闇に太った印象はありません。本来なら在庫回転率くらい調べろって話ですけど、いいんです、ここは。無形固定資産がかなり増えていますが、これは同業他社を買収した時ののれん代です。積極的に買収に行っているというよりは、危機意識からM&Aが決まることが多いようです。

続いてFCF。


安定的にキャッシュを稼いでいるのが分かるかと思います。

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纏めると、調剤薬局はやや飽和し始めた感が出始めてますが、後残り4割程度のパイは残ってますので後数年は、強くバッティングすることは少ないかと思われます。その間に新しい経営の柱が出てくれることを期待しています。

いい銘柄ですよ、今は1単元しか持ってませんけど =)


3688 VOYAGE GROUP


VOYAGE Gは、ネット広告とネット事業を運営している企業です。四季報の同業他社に2461 ファンコミュニケーションズ2371 カカクコム2193 クックパッド





上場後の株主総会に参加した企業です。この株主総会後に全部始末したんですけどね。なので今年の株主総会には参加できませぬ。


株主質問で株主優待について質問したのはアチキですよ。

優待には賛否両論あることは知っていますし、私自身、優待目当ての投資は良質ではないことは分かっているのですが、この企業に足りないのは事業内容を多くの人に知ってもらうことかなと思い、事業に関係した優待を付けてみたらどうかと質問しました。ポイントサイトを運営してましたからね。その後、優待を付けると発表したのは御存知の通り。

人員増がそのまま売上増に繋がるかどうかはビミョーな気がします。iPhoneの広告カット機能の人気をみると、多くの消費者は広告を嫌っている状況でして、このような状況で従来型のネット広告が受け入れられるのだろうか、という疑問があります。競合相手もそれなりにありますしね。

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纏めると、今期の業績予想にもある通り、年々競争が激化していく状況になるのはしかたのないところかと思われます。私としてはアドネットワークよりはコンシューマー事業から派生したネットビジネスを伸ばすことで安定した収益を確保する経営を期待したいところなのですが、やはり良くも悪くもサイバーエージェントの社風を強く持っている企業のように感じています。

投資有価証券の大半を占めている3675 クロス・マーケティンググループは、強めな中期経営計画をだしていて結構期待していたりするのですよ。株価が上がれば無駄に企業価値が上がりそうです =)。

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