2437 シンワアートオークション
シンワアートは、高級美術品のオークションを経営する企業です。四季報の同業他社に8473 SBIHD、7523 アールビバン。
シンワアートオークシヨン [2437]オークションはデフレによる市場縮小に悩まされてきたが一昨年から流れが変わった。しかしまだバブル期の1/20の規模。15/5期(予)の売上高の66%の24億円、営業利益の44%、135百万円が太陽光発電関連(連系可能な設備の販売が主)。(続く)
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 1月 14
シンワアート(承前)予想値は完工見込みの半分、絶対確実な物のみ計上したので、3月の優遇措置期限切れ前の駆込で上振れも。4月以降の需要は不透明で見通し難。下火になれば、診療報酬債権ファクタリング事業に再挑戦。医師を顧客に持つ事から診療報酬のファクタリングとの発想のようだが、(続く)
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 1月 14
シンワアート(承前)金融力のあるリー ス会社等が以前から手掛けているもので事業性には疑問も。現状では、売上比率からみて太陽光発電関連銘柄の色彩が強い。オークション事業を評価して投資するなら、兼業部門が安定し、かつ、オークションに追い風となるインフレ・トレンド定着後が得策か。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 1月 14
最近の7968 TASAKIといい、高級品への需要が戻りつつあるように感じています。市場環境次第でしょうけどオークションの需要自体は充分残っているのではないでしょうか。
この銘柄の面倒なのは、セカンドビジネスとして太陽光発電と医療関連のファイナンスがある所です。太陽光発電については九州電力の買取拒否が社会問題に取り上げられています。一応、買取は再開する事になっていますが、買取価格は抑制されるでしょう。送電網の関係で必要な場所に必要な電力が供給できない問題も改善されないままです。
これから大きなビジネスになる、というのは考えにくいのではないでしょうか。
医療関連のファイナンスも理解しにくいビジネスですし、主力とのシナジーがあるのか疑問があります。
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纏めると、本業の美術品オークションの方は市場次第で状況が良くなる可能性はあると思います。月次も公開されているのでそれを見ながら検討するといいでしょう。
本業以外のビジネスの影響が強めに出始めており、これが化けると見た目が良い決算になるかもしれません。ただこれらのビジネスの持続性を鑑みると一過性に過ぎないかもしれません。経営者を見て判断する必要があるでしょう。
ちなみに従業員数34名なんですね。参入障壁は案外低いのかも。
6136 オーエスジー
オーエスジー [6136]切削工具トップメーカー。15/11期売上高は対前期比8%増、営業利益同12%増の計画だが、従来通り多少保守的に設定しているとの事。想定為替レートは1USD=113.00円、輸出分の同為替感応度は営業利益で1億円。1EUR=140.00円、同25百万円。
— 決算説明会 (@gantky1) 2015, 1月 14
切削工具全体では、バフェット翁が買収したタンガロイや総合大手の5711 三菱マテリアルあたりでしょうか。OSGや同業他社の多くは、小型の切削工具が強い傾向があるようです。
一時期、海外ファンドのタイヨウファンドが大株主だったこともあります。ちょっと古い記事ですが紹介しておきましょう。
タイヨウ・ファンドの投資委員会会長を務めるウィルバー・L・ロス・ジュニア氏は、「オーエスジーは、タップ市場において50%のシェアを誇るリーダーである。同社は、海外売上高が40%を超えており、グローバルな切削工具製造のトップ企業であると認識されるべきである。」と述べた。
--- ◎OSGの持分を引上げる 米タイヨウ・ファンド8%に | 共同通信PRワイヤー
結構、好意的ですな =)。
切削工具は、その名の通り、削ったり穴をあけたりする工具のことです。ホームセンターではマキタや日立工機やブラックアンドベッカーのドリル機を目にする事が多いでしょう。上記の企業は切削工具の先端の部分を開発・製造しています。
オーエスジー
売り上げランキング: 123,735
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Amazonで検索してみたら、OSG社製のエンドミルもありました。何でも売ってますな。流石ロングテール =)。
重要なのは、これらが消耗品であることと、使用される分野の影響を大きく受ける事にあります。
ドリルは、ある程度使用すると劣化し、折れたり精度が落ちてしまうので交換する必要があります。つまり使用されれば使用される程、売上が伸びます。しかも消耗品ですので、一定の売上が計画出来るので比較的、キャッシュフロー経営が容易です。つまり財務良好な銘柄が多いって事です。
切削工具を製造しているメーカーは数多あるのですが、それぞれ得意分野があって左程重ならない傾向が強いです。例えばユニオンツールは、電子基板の加工に用いられる精密エンドミルを得意としており、業界のシェアも高いです。なので逆に言うと、家電製品や電子機器の売上に影響されやすくなります。
OSGの主要顧客は、自動車・航空機のようです。なのでこれらの産業の景気が良いようだと、それを支えるOSGの売上も伸びる、と言う事になるでしょう。
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纏めると、金鉱掘りのジーパン売りのビジネスモデルでしょうか。
安定しており付加価値の高い製品を製造しているので利益率は高いです。各々の収益性が高いのでM&Aが起こりにくく競合相手が出てきては消えるという状況がアジアでは多いようです。以前、ひふみ投信がユニオンツールを推した時も、競合相手の減少が理由にあったかと記憶してます。
配当性向も悪くないですし、業績はシクリカルに付き合う事はあるものの財務はずっと良好です。悪くない銘柄ですが伸びしろもある程度決まってしまっている所に魅力を感じられるかがキモかと思われます。
なんちゃらショックでガッツリ下げた時に検討する銘柄だと、私は思ってます =)。
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