株主総会なう pic.twitter.com/sLIVd7mSza— Mc.N@お手伝い的な何か (@SyncHack) 2018年3月28日
ファインデックス[3649]の株主総会に参加してきました。今年から東京を本社にした関係上、東京で株主総会が開催されることになります。
目的は、昔から興味を持っていた企業なのですが殆どIR活動をやっていなかったのと今年から東京で株主総会を開催するということで優先しました。他の企業にも行きたいところはあったのですが、貸株でヘマったようで巡り巡って参加したことと相成りました。
場所は、世界貿易センタービル。浜松町駅、大門駅のすぐ近くのビルなのでわかりやすいかと思います。ただ、エレベーターの場所が少し変でして、初めての人には分かりにくいかも知れません。株主総会でも案内の人を立たせておいたほうがよいのではないか、と意見はしておきました。
参加者は、120名規模の会場で80名程度。背広組と個人投資家が半々くらい、女性少なめ、平均年齢高めといったところ。株価が下がり続けている銘柄にありがちな参加者だったのですが、株主質問ではガチ勢と思わしき人が多く、私の質問がありきたりのような感じになってしまいました。
質疑応答、株主説明会は以下の通り。
- ビジネス環境どうよ?
- ビジネスが弱くなっているわけではない
40兆円のマーケットに対して様々な仕掛けを作っている。 - 前期の業績予想の未達はマーケットを読みきれなかったのが原因
今期以降の伸びを期待したい。研究開発費の増加が利益の重石になっている。競争力を失ってはいない。 - 大規模システムが得意
大規模システムは平均5年に1度のリプレイス需要が期待できる。月々のサポート費がストック型の収益になる。リプレイス需要が減ると売上の伸びが弱く見えるがこれはビジネス上の問題で競争力の減少ではない。 - サービスの追加で収益を拡大
Claioにサービスを追加することで更に収益を伸ばすことが期待できる。
- 月額課金どうよ?
月額課金は2017年からスタートしている。月額課金の売上減少は最低限に抑える。今後は中小病院でもシェアを取っていく。
大学病院を攻略することで、中小、クリニック攻略にもなる。知名度向上。クラウド化も。 - RPAどうよ?
AIやRobot分野は得意としている。他社との協業は検討中。 - オフィス向け「DocuMaker Office」はパートナーと組んでみたら?
スピード感が足りない点については反省している。解決方法について検討している。いつか報告したい。 - 海外展開どうよ?
今は国内に注力。止めたわけではない。東南アジア、シンガポールなどのASEANを中心に攻めたいがプライオリティは低め。 - 人材確保どうよ?
採用に苦労している。仕事を楽しめること、能力が高いことを重要視。1000人レベルから採用。勤続年数は他より低い方と認識。退社は寿退社やM&Aで去っていく社員があった。今まで以上に努力したい。
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従業員数とやりたい事のバランスが取れていないように感じたので聞いてみた。度言う人材を必要としているのか聞きたかったのだが、苦労している話に終始。このへんはキーポイントとみている。 - 営業に掛ける人数どうよ?
開発、営業共に東京オフィスに集中した。大阪にもサポートセンターを置いてある。主要顧客の大学病院、企業との連携に浜松町の地の利が活かす。 - 電子カルテの共通化どうよ?
進んでいる。データ共通化には主要メンバーに入っており一任を担っている。特に大学病院との連携は強い。 - 売上のストック型に占める割合どうよ?
1/3はストック型。主にサポート費用になる。 - 医療報酬改定の影響は?
業績予想についてはコメントを差し控えたい。全体としては薬価中心に下落、診療報酬はプラスになっている。設備投資意欲は上向きになるのではないか。 - 視野検査の開発状況どうよ?
- 今期から高齢者講習で視野検査が導入されるが当面無関係
- 視野検査は網膜の疾患を検査するのだが長時間で機器が高い
- 検査時間を1/5にするシステムを愛媛大学と共同研究
- 特許、国際特許は取得済み
- Class 2は20~30ヶ月後を開発の目処
- Class 1は診療報酬無いが健康診断で活用可能、今年中には?
- 市販のタブレットでも簡易的な検査が可能
- 特許は偶然見つけたコロンブスの卵的なモノなんだとか
- 研究開発|ファインデックス
- イーグルマトリックス社どうよ?
DeepLarningや分析のスペシャリスト集団。在宅医療やIoTなどに注力したい。
米国ではこの手の分析のスペシャリストを雇用するのに50億円費やしているニュースがあった。 - 電子カルテの状況どうよ?
ほぼ完成している段階。高齢者のドクターは電子カルテをやりたがらないが、医者の本業である治療に専念した方がメリットがあるので紙のカルテでもよいのではないか。世代交代で徐々に電子カルテに置き換わることを期待。
電子化は、重複診察、重複投薬を防げるメリットが有る。大学病院⇔クリニック間を安心してデータ交換をできる仕組みを既に持っている。 - 失注はどの程度?
0ではないが低い。他社への乗り換えは低い。能力は高いと自負。
- 目標(KPI)の開示どうよ?
検討する。 - 自社株買いどうよ?
前向きに検討。
10:00開会 → 10:20質疑応答 → 11:25閉会後、説明会 → 12:30終了。
思ってた以上に収穫がありました。過去何度か決算説明会さんが取り上げていたので興味はあったんですよね。
どうも彼らはIR資料を公開したがらない傾向のようだったので、機関投資家以外にも情報を公開するべきではないのか、とは言っておきました。会社説明会の資料は分かりやすく作成されてたので公開しない意味はないと思うんですよね。
思ってたとおり、開発型の企業でありがちの営業活動不足な点が否めない感じは受けました。大学病院が使うシステムのシェアを高めることで、トップダウン的にソフトウェアが使われることを期待しているようですが、これには違和感を感じました。一度システムを導入すると他のシステムへの移行はしたがらないんじゃないでしょうかね。なので早めに唾を付けておくことこそが重要で、開発力はその後でも十分なんじゃないかなと。
ここ数年、収益を落としている状況なのですが、今回の医療報酬改定を機に売上が伸びるのであるならば、割と悪くない投資タイミングなのではないかと注目しています。
まずは決算資料の公開からだなあ。
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