株主総会なう pic.twitter.com/vF0fXBzK00— Mc.N@お手伝い的な何か (@SyncHack) 2018年5月29日
6093 エスクローAJの株主総会に参加しました。今回で2回目になります。
目的は、経営状況の確認です。この日は他にも行きたい企業が多かったのですが去年、他の企業(ヨシムラフード)を優先したため、今回はこっちを選択しました。他と比べると行きやすい場所にあったのも魅力でした。
場所は、東京国際フォーラム。有楽町駅から徒歩数分とかなり近いです。しかも机が用意されていることが多く好印象。株主総会の会場としてよく活用される場所のひとつです。
参加者は、200名規模の会場で120人程度でした。個人投資家が多く、女性少なめ、ヤング多めで業種の割に参加しやすい株主総会かと思います。
質疑応答、会社説明会の質問は以下の通り。
- 株価低迷どうよ?
株価は一時的なものであり、利益を上げることに注力したい。 - 株式分割したのどうよ?分割しすぎて株価上がんないじゃね?
安定株主を増やしたかった。多くの株主に持ってもらうことで経営監視をしてもらう意味合いがある。
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経営監視という意味なら優待は余計だよなあ。 - 前期の業績未達の原因は?
大手との取引が期ズレした(3億円程度)。大手がより慎重に検討する環境にありトライアルが長引いてしまった。前前期のマイナス金利の影響による借り換え需要が一服したのも大きい。相続サービスは伸びている。
サービス導入に際して入り口が慎重になるのは金融機関の構造的な問題。事務業を減らしている状況は変わらない。 - 今期の業績予想どうよ?
義務目標としての業績予想とした。 - 中計の手応えどうよ?
自信はある。達成するよう体制づくりを行っている。ローコストオペレーションを目指している。市場の広がりを実感している。手持ちの相談案件をこなせば十分中計を達成できるとみている。
成長としては金融機関次第な面が多い。徐々に山なりになっていく感じ。一方、建設関連のエスクローの引き合いが強い。アワーズより成長早いかも。 - ROEどうよ?
バランス難しい。投資と回収の回転が重要。
不便なことを解決する事業。人材教育コストとしてOPセンターを新設、内部体制を強化している。一方で投資期のための資金を一定数、自己資本を確保しておきたい。
- ブロックチェーン技術どうよ?モナコイン問題とか技術的にやばくね?
ブロックチェーンは(1)海外送金(2)安価に記録(履歴)を残せる優位点があると見ている。不動産売買の裏付けのひとつとして技術を検討している。
登記の属人性をなくす仕組みが重要。 - 従業員に外人はいるの?
いない。2世はいる。外国人雇用はダイバーシティへの対応もあって前向きに検討。ただ現状では我々が選ぶよりは選ばれる側になっている。 - ベンチャーとしての認識どうよ?
今ある仕組みを置き換えていく事業であり全く新しいというわけではなく、必要不可欠というわけでもない。社会がより便利に効率的になる仕組みを提供している。 - 取引の安定性の広まりどうよ?
エスクローのニーズはある。
遠隔地からのネット取引など取引手段も広がっている。 - 競合どうよ?
競合は金融取引に関わる司法書士、銀行、保証会社等、業種別で複数に分かれている。これらを纏めて中立的な第三者が取引を仲介する業務は当社のエスクローサービスのみ。
今まで数十万件の取引を取り扱っている強みがある。仮に今から他社が参入したとしても5~10年掛かると見ている。時間的優位性がある。 - H'OURS(アワーズ)どうよ?
トライアルとして使ってもらっている段階で、今後は取引の多い大手と組みたいと考えている。現場での落とし込みを検討している。
アワーズは不動産取引の非対面決済サービスをパッケージにしたもの。金融の新規顧客が増えている。中古住宅の取引が増えてくる段階で利用されるのではないか。
成長としては2~3年掛かるとみている。3年以降、緩やかな広がりになる。
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ちなみにこのアワーズってネーミング、非対面からきていることに気がついた。
アワーズ→会わ~ず→会わず→非対面、ってこれダジャレやんか、気が付かんわこんなん、、、orz - 人材確保どうよ?従業員数が減ってるのじゃが?
人材確保に前向きであるが優秀な人材は競争激化している。
従業員数の減少は撤退中の事業の影響。誰でもできる競合が多い事業からは積極的に削っている。新卒と経験者のミックスで雇用していきたい。 - 第2号議案の譲渡制限付株式の発行条件は?SOとの兼ね合いは?
譲渡制限付株式は退職金代わりに使っていきたい。インセンティブにはストックオプションを活用。社員にも適用していきたい。 - 平均勤続年数低くね?
創業から10年で4.7年は長い方との認識。派遣が多く定着率が低いのは課題として認識。高くしていく必要がある。 - 不動産オークション事業どうよ?
競売の仕組みに似ている。不動産仲介ではない。
会計事務所の数の拡大が重要と考え、100社登録を目指す。広がりは未知数。巨大化は望んでいない。オークション形式は取引双方の満足度が高く一定数の需要がある。 - 地方不動産の状況どうよ?
インバウンドの需要強い。日本の高いクオリティと坪単価の安さが魅力でニーズは強い。地方創生と絡めて不動産流通は二極化するとみている。 - 不動産市況どうよ?
長期的には踊り場が来るとみているが、知恵次第でニーズを増やすことは可能。
不況下でも不動産の登記数は大きく変わっていない。この登記のシェアを広げることで成長したい。10~15%までシェアを取りたい。 - 地面師対策どうよ?
この詐欺は本人確認の偽装で、当社のサービスでは対策にならない。当社は取引の保証を行っているので緊張感がありそれが良い方向になっている。取引保証の再保険は行っているが上限はある。
本人確認は技術の進歩で改善するとみている。一方、意思確認は需要がありここを伸ばしていきたい。 - スルガ銀行の問題で貸し渋りが起こるんじゃね?生産緑地問題は?
新築は踊り場にくることは想定している。
スルガ銀行問題や生産緑地問題よりも金利上昇と消費増税の影響を懸念している。不動産は今までどおりにはうまくいかないだろう。ネットバンクの金利競争による需要増加が見込める。
いずれ市場縮小は起こってくるが相続手続きは増えていくとみている。相続サービスに注力していきたい。 - IT重説の引き合いどうよ?
時間がかかるとみている。IT重説単体では引き合いは増えないだろう。パッケージ化されたサービスが必要。
- インサイダー問題どうよ?損害賠償は?再発防止は?
会社ぐるみではなく役員個人の問題と認識。
再発防止対策としては(1)法務部の新設、(2)重要事実である場合、署名を徹底する、(3)研修・試験を定期的に行うことにした。
損害賠償は軽微であり株価を意図した認識が無かったことにより行わない予定。
10時開会 → 10:30質疑応答 → 11:40閉会後、会社説明会 → 13:20終了。オミヤなし。
3時間超とかなり長い株主総会になりましたが満足度は高かったです。経営者の本間さんが繰り返し丁寧に説明してくれるので参考になることが多かったです。
人手不足である一方で、雇いすぎたホワイトカラーの削減は今後も続くと感じています。そういった中で当社のサービスは時代にマッチしており、先々受け入れられていくのではないかと感じています。直近の株価は前期1Qの異常値に反応しすぎた面が大きいとみてます。
事業成長だって正しい速度があるんです。株価もそれに沿った動きに期待しましょう。速度超過は誰にとっても幸せになりません。
- 投資家向け情報|株式会社エスクロー・エージェント・ジャパン
IR本拠地。決算説明資料、動画あり。
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