2016年8月20日土曜日

7821 前田工繊 - ジェイリバイブ (16.08.12週次)

ジェイリバイブ(SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ) まとめページ

7821 前田工繊


前田工繊は、土木関連資材を扱っている企業です。四季報の同業他社に4212 積水樹脂7856萩原工業5959 岡部

今週は、独自性の高い環境資材を中核として事業領域を広げながら成長を続ける「前田工繊」をご紹介します。同社の主力事業は『ジオシンセティックス』と呼ばれる、土木技術と繊維の特性を融合させた技術によって作られる環境資材です。これは網・棒・帯状の繊維・樹脂を地盤中に編み込むように配置することで、道路や護岸など土構造物の強度を補強するために使われます。鉄やコンクリートを用いた工法に比べて安全かつ経済的、しかも環境負荷が小さく、美しい景観が保たれるという様々な利点があることから、広範なインフラ工事で採用が進んでいます。

同社は単純な資材製造・供給だけでなく、効率的な工法も含めて提案できる稀有なメーカーとして存在感を高め、2007年の株式上場に至るまで成長を続けてきました。その後の同社は、主力のジオシンセティックス領域を深掘りする一方で、かつて“土木”と“繊維”を融合させたように、異なる領域を結びつけることで新たな革新を生み出す取り組みを積極化させています。その手段としてM&A(企業の合併・買収)を積極活用しており、これまでに、植生製品・間伐材製品、多機能特殊ポリマーセメントモルタル、電気柵など獣害対策製品、精密機器洗浄用ワイピングクロス、自動車用軽合金鍛造ホイール、防災・レジャー用テントやオイルフェンス、農業資材など、実に広範な分野の企業をグループに加えてきました。一見すると既存事業と全く関連がないような分野もありますが、買収後はグループ各社間での販売拠点活用や人材交流、共同研究開発を積極的に行うことで、増収効果や費用効率化など多くの相乗効果が生み出されようとしています。このように新しい結合によって革新を生み出すことは、同社が過去に積み上げてきた歴史であり、今後も新たな技術を取り込みながら高度なモノづくりを推進することで、中長期的な成長を目指しています。

16.05.06からの続きです。



  • http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20160812.pdf

0 件のコメント:

コメントを投稿