原因は金融業の低成長にあると思うんだよね
何かとイラッと来たのでメモ。
一番頼りになるのはキャッシュである。融資を打ち切られてもキャッシュがあれば耐えられる。どんな場合でも銀行が貸し出しに応ずるという契約をすることも考えられるが、突然、融資を打ち切られるのであれば、そんな契約はあてにならないと企業は思うだろう。
キャッシュイズキングなのは承知の通り。
製造業の金融に対する貸し剥がしの不信感はかなり強いと思うんだよね。これって日本の金融業が土地や財産のみに資金の貸し出しを行ってて、そうなると資本を持ってる大企業のみが救われる傾向が強いのが不味いんじゃないかな。
前にも話した通り、コミットメントライン契約とか色んな方法で、資産以外に信用を担保する契約ってあるんじゃないかと。こういう金融商品の開発を怠っているんじゃないのかな。勿論、経営者も積極的に活用してもらう必要もあるんだけどさ。
大商人ならそうできるが、普通の人にはできないという反論があるかもしれないが、そういう人は市場平均に連動する投資信託を買えば良い。これで、すべての会社のわずかずつの株主になることができる。
何で急にクズの資産運用を勧めてくるのか。資本を通じで世の中が良くなるためにはどうしたらいいかという解にインデックス運用を挙げるとか常識を疑う。
インデックスファンドがコーポレートガバナンスを担うと本気で思ってるんだろうか。
要するに、株式会社が株主のものであれば、企業はキャッシュを溜め込まず、リスクを取るのが正しいが、経営者と従業員のものであれば、キャッシュを溜め込むのも合理性がある。
何度でも同じことを言う事になるのだが、株券には多くの国家暴力が付加されているからこそ、価値が生れている訳で、その暴力をガン無視するのなら紙幣もタダの紙にしか見えないだろう。
結局、日本において企業が株主のものでない以上、キャッシュを溜め込むのは当然のこととなる。それを止めさせるためには日本の企業文化そのものを変えなくてはならないだろう。
経営者が株券が持つ、本来の暴力を見くびっているんだろう。
株式を公開した以上、この手の暴力と常に対話していただきたく。企業文化を語るなら、投資家との対話をもって理解させる努力が必要で、私から見たらそんな努力をしている経営者って殆ど無いんじゃないかな。特にサラリーマン経営者ともなると。
スチュワードシップ・コードは株券が持つ本来の暴力の復権だと思ってる。
「Intel EdisonとLittleBitsとNCMB」
LittleBitsなるガジェットを初めて知るなど =)。
「働けば自由になる」的な流れのニコニコ生放送のコメント
ウザい。
個々にいろんな理由がある訳でなんでお前ら如きにプライベートに土足で踏み込まれなければならんのよ、と放送主でもないのにイラッと来る。働くことは奴隷に近いんだろうか。
働くことすら馬鹿にされているようで心地良くは無い。
働くことすら馬鹿にされているようで心地良くは無い。
7294 ヨロズ、ファンドの意向を飲むことに =)
自動車部品メーカーのヨロズの志藤昭彦会長は10日、2018年3月期までの3カ年の中期経営計画の説明会で、今回35%とした配当性向の目標について「同業他社の水準などを考慮して決めた」と明らかにした。9日に発表した中期経営計画では15年3月期予想で20%の配当性向を来期以降は35%に高める方針を示した。大株主で、増配などを要求しているとされる旧村上ファンド出身者による投資会社「レノ」(東京・港)を巡っては「個別の株主についての話は控えたい」と述べるにとどめた。
--- ヨロズ志藤会長「配当性向は他社比較などで決めた」 :日本経済新聞
ヨロズは割と好きな独立系自動車部品なんだが、いつの間にかレノと対話してたのね。
流石に対話を無視できる状況では無くなったのかもね。
まあここまでやらないでも株主総会の質疑応答で圧力を掛ける方法もあるんやで。特に小さ目な総会ならまず質問できるし =)。
ボリュームゾーン不況
「ボリュームゾーン不況がどんどん広がっていく中で、企業間の競争はますます熾烈になっていきます。これからは体力を奪われた企業から順に新しい商品を作る力がなくなっていくでしょう。
そうなると、消費者からすれば、いまはたくさんの選択肢から商品を選べる状況にありますが、その選択肢が減っていくことになる。結果として、魅力的な商品が減ることになるので、消費者はますますモノを買わなくなる。そしてそれが経済全体を冷え込ませ、ますます企業は体力を奪われるという出口のない負の連鎖に入って行くわけです。企業にとっても、消費者にとっても、日本経済全体にとってもマイナスのことですが、もうその連鎖は始まってしまっている」
--- マクドナルド、イオンがハマった落とし穴 「ボリュームゾーン不況」とは何か? いま、この国の経済が大きく変わろうとしている | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]
割と納得したのでメモ。
いやまあ既に始まってますよね。例えばガラケー。ガラケーを使うボリューム層がすっかりスマホに移行してしまい、従来から使っているガラケーユーザーもスマホに乗り換えないと価格的に折り合わなくなってますよね。最近だとスマホの部材で作ったガラケーモドキなスマホが開発される程、パイは減ってしまいました。
金融と電子機器は特にグローバル化が早く、参入障壁も低めです。故にグローバルを意識した設計にしないと瞬く間に淘汰されるのは仕方のない事なのです。
魅力的な商品は消費者の消費によって賄われていることをもっと認識した方がいいと思うんですよ。気楽にdisってるあんな企業やこんな企業も彼らの競争力が無くなれば市場全体が弱って衰退していくんです。自分たちが因果応報を吐いた時、巡り巡って選択肢が減っていくブーメランとなることをは許容するつもりなのか。
ボリューム層の消費低迷となれば、高付加価値な商品開発か、海外へボリュームを求めるかのどちらかを選択しなければなりません。高付加価値で失敗した例は数多あって、特徴的なのが国産スマホですかね。成功例だとB級グルメのラーメンや牛丼あたり。マクドナルドはグローバル展開でも失敗しつつありますけど。
食に関しては消費意欲が強いので心配していないんですが、それ以外の産業ですよね。ホント、大丈夫なんですかね。
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