2015年10月7日水曜日

下げ相場でのひふみ投信の運用方法 ('15/09)

【僕なりのひふみ考】 ひふみ投信まとめページ

2015年9月の報告書に下げ相場での運用方法が興味深かったので引用しておきます。

「守りながらふやす」というのがひふみ投信の運用スタイルです。下げ相場の中では、基準価額の下落率を株価指数より抑えるために色々な戦略を組み合わせて運用に臨んでおりますが、その一部を下記にご説明いたします。

1)多くの機関投資家が好むような銘柄(例えば国際優良銘柄等を中心とした大型株)の保有は控える
→ これらは、下げ相場の時に一斉に売られる可能性が高いため
2)上記1)に該当する銘柄は、下げ相場で株価が下落した時に買う
→ その後の相場反発期に株価が勢いよく上昇することが多いため
3)成長株に投資をする
→ 決算で好業績が証明されると、下落相場時でも投資家に選好されて株価が上昇しやすいため
4)的確に現金を持つ
→ 下げ相場で現金資産を保有していることは、下落相場から資産総額を守る点でも、株式の追加購入という攻めを行なう点でも良しといえます。
5)相場の下落局面でも株価が上昇するような業績が期待できる会社への投資
→ 下げ相場の中で逆行高を示すような銘柄の組入は、ポートフォリオ全体の成績向上に大きく寄与するため

私たちは、上記の戦略などを駆使しながら、下げ相場の中でも相場と呼吸を合わせて運用しております。

ひふみ投信の投資哲学の話ですね。

彼らは相場の呼吸を重要視しています。相場に対して決め打ちすることなく、その時々の相場に似合ったポジションを取ることで、インデックスを上回る運用を目指しています。またシャープ・レシオを低く抑える運用を心がけており、(1)や(4)はそのための工夫と言えます。

8月末のポートフォリオ上位に8306 三菱UFJフィナンシャル・グループが組み入れていたのですが、今回の9月末のポートフォリオには組み入れられていません。これは8月末時点で米国の利上げ観測を踏まえて、相場の急上昇に備えるための保険という役割を果たしていると考えています。(2)のルールに近いでしょうか。今回、組み込まれていないということは、相場が急上昇すると考えていない証左でありましょう。

ただ今回の相場では銀行株、特に地銀がやや強めなので、結果的には持ったままでも面白かったかもしれません。結果論ですけどね =)。

(5)ですと3076 あいHD6619 ダブル・スコープがよく機能していました。私としても検討はしたのですがどうもあの手の業種とPERは苦手でして、スルーしてます。彼らからするとこれらの銘柄は若い相場でして、こいうときは大きく株価を下げないものなのですよ。

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3608 TSI HDは、8月あたりで上位に組み入れられた銘柄です。


面白いカヲリはするのですが、如何せん直近の月次が宜しくない。ひふみアカデミーでもこれからの業績よりも利益改善の方を期待してたようなので、月次とは離れたほうが良いのかもしれませんけど、まあアパレルですしおすし。

つか、ひふみで、アパレルで美味しいのを掴んだのを見たことがないw。

4293 セプテーニHDは各所で話題になっているのは知っているのですが、私との折り合いが付きませぬorz。4755 楽天は、直近の増資やらファイナンスやらで投資資金は集まっているので今の相場にあっている気はしています。大きなM&Aでもすればぶっ飛ぶんじゃないですかね。2485 ティアは今回の下落で買い増したのかな。

6409 キトーが上位40位から姿を消したのは寂しい限り。売却というよりは株価が下げて割合が減ったということだとは思うのですが、まあ仕方ないですかね、、、orz

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リフレ銘柄よりデフレ銘柄を優先するという話がありました。

直近、牛丼チェーン店がこぞって割安セールを打ち出したのが象徴的だったかもしれません。インバウンド需要で小売りを支えていますが、直近の景況感は宜しくないとの判断でしょう。

季節の移り変わりとともに相場も景色が変わりそうですね。風邪など引かないように注意しましょう =)。

  • http://123.rheos.jp/investment/monthly_report/hifuminoayumi_2015Sep_v.pdf

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