2148 ITメディア
ITメディアは、インターネット系の情報発信サイトを運営する企業です。四季報の同業他社に3754 エキサイト、9479 インプレスHD、9449 GMOインターネット。インターネット絡みでしょうけど、流石にGMOは違うと思うなあ。
今週はインターネット専業のメディア(媒体)運営会社として、IT(情報技術)分野を中心に多彩な情報を発信する「アイティメディア」をご紹介します。昨今は新聞や雑誌といった紙メディアの企業が、ネットメディアも活用するというケースが増えていま すが、同社はネットメディアのみに特化していることが特徴です。また、同社が運営するメディアは発信する情報によって細分 化されており、例えば『@IT』はIT技術者向け専門情報、『ITmedia ビジネスオンライン』は企業向けビジネス情報、『MONOist』は 製造業技術者向け専門情報という具合に、各分野に特化した記事で読者を惹きつけています。この戦略が奏効し、同社が運 営する30メディアの閲覧数は合計すると月間1.3億に及び、国内最大級のネットメディアとなっています。閲覧者数が多く、読者 層が明確な同社のメディアは広告を掲載する媒体として大変魅力的で、これまで約800社が広告を出稿しており、これが同社の主な収益源となっています。
加えて、同社が運営する『TechTarget』と『キーマンズネット』は、単なる広告収入ではなく、“リードジェネレーション”と呼ばれ る新しい販売活動支援サービスを展開しています。これら2媒体は、企業の情報システム導入の意思決定者を対象とした媒体で、勤務先情報やメールアドレスを入力した人だけを読者としています。購買意欲が高い読者が対象となっていることから、IT 関連商品を販売する企業にとって大変魅力的であり、同社はこの読者のなかから、見込み客(=リード)を生成(=ジェネレー ション)し、販売活動の支援をすることで対価を得ています。さらに一般消費者向けの媒体についても、多彩かつユニークなカ ルチャー情報を発信する『ねとらぼ』を育成中です。これらネットメディアの魅力をさらに磨き上げることで、同社は成長を持続さ せる方針です。
技術者としてITmediaやら@ITは利用させていただいてます =)。
投資系でねとらぼという単語を聞けるとは思わなんだw。Webマンガである「つまさきおとしと私」(つまわた)が結構好きでして、数ヶ月に1回のペースでまとめ読みしてます。最近、つまわたが書籍化されており、コアな人達に愛されていると勝手に感じておるのですが、どうでもいいですね。
ツナミノ ユウ
講談社 (2015-07-23)
売り上げランキング: 9,393
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いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。
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現金の塊ですね =)
情報系サイトですので、コストは概ね人件費、外注費あたりに集約されるかと思います。サーバー運営費用は最近のクラウドサービスの過当競争でズンドコ安くなってるので気にしなくて大丈夫でしょう。
「その他資産」に何が詰まってるのかやや気になりますね。短信をみる限り、投資有価証券が殆どでした。
投資有価証券はピンキリが激しくてですね、調べるのが面倒で調べませんが、例えば未上場企業への投資ですと、丸々損失になる場合もありますし、逆に上場することになると特別利益になったりします。逆に、定期預金や長期国債の場合でも投資有価証券にカウントされます。更に深掘りをしたいのなら有価証券報告書から弄ることをオススメします。
決算短信のCFの投資CFをみた感じでは、「その他投資」は定期預金のようです。
続いてP/L。
2011年は赤字でしたが、徐々に利益が回復しているのが分かります。
売上の伸びは大したことが無いあたり何かありそうですね。大規模投資の後か、人件費、外注費の削減か、広告費の減少か。このあたりはパッと見では分からないですね。
続いてFCF。
2008年度に何かやってますね。'07/04に上場した影響かな。
直近では、これといって大きな投資をしていないようで純粋に営業CFの伸びがキャッシュになっている様子。キャッシュカウとするなら営業CFの変化が大きいようですし、パッと見た感じでは馬なり経営で、景況感に業績が左右されている印象が強いです。
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ということで3Q決算の投資家向け動画を見ながら書いてます。
'15/04に連結にしたキーマンズネットの売上貢献が効いているようです。リード獲得型(リードジェンモデル)というビジネスモデルになるようです。BtoB向けのPR記事のようなものでしょうか。キーマンズネットの運営自体は、外注してたこともあるらしく大きな混乱はナサゲ。
IT系のBtoBが成長しているっぽいですね。動画では「ねとらぼ」の成長を謳ってました。PVが急上昇しているらしい。マジか。
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纏めると、やはりこの企業に期待するのは新たなM&Aでしょうね。
同業他社をみる限り、景気が悪くなるタイミングでオンライン広告が削られることによる影響は強いですし、顧客の投資意欲に大きく左右されてしまうあたりは被るリスクとして念頭に入れておく必要はあるでしょう。
そろそろこの業界も成熟期に入っているのかも知れません。
- http://apl.morningstar.co.jp/webasp/pdf/weekly/2006073104_W_20160129.pdf
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