2015年2月14日土曜日

3242 アーバネットコーポ、6029 アトラ - 今日の決算説明会さん

決算説明会(@gantky1)さん、まとめページ

3242 アーバネットコーポ


アーバンネットコーポは、マンションデベロッパーです。四季報の同業他社に3245 ディア・ライフ3254 プレサンスコーポ8935 エフ・ジェー・ネクスト




不動産開発は苦手なんで紹介だけ。マンデベ業界全体としては悪くない状況のようですね。

いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


B/Sを見る時は資産の流れを見ましょう。資産の中で大きく占める部分に注目するのがコツです。

この銘柄、というかマンデベ全体で言えるのですが、棚卸資産が資産の大半を占めます。これは何を意味するかと言うと、今仕掛かっているマンションや既に出来上がっていてこれから販売するマンションの保有額を示しています。

棚卸資産の価値はその時々で大きく変化します。2010年に大きくB/Sを減らしていますが、これは、'08/09に発生したリーマンショックの影響でしょう。この年を境にマンション投資が控えられるようになり、棚卸資産の価値が大きく下がりました。また銀行も倒産を懸念して資金の回収に走った事もあって、棚卸資産を現金にしなければなりませんでした。

その結果が2010年の総資産になる訳です。

銀行からお金を借りて自転車操業に近い経営をしている、というのがマンデベの特徴になります。上手く行っている時は素晴らしい利益率をたたき出すので最近、投資家の人気が戻ってきたように感じます。

「典型的な拡大基調期のキャッシュフロー」というのを確認しましょう。


営業CFがプラスな分、まだ慎重なのかもしれませんね。この手の銘柄は営業CFが常にマイナスになる場合も結構あるんです。つまり、販売できた物件の現金を手にする間もなく、次の物件に現金をブッコんでいる状況でして、こうなるとかなりイケイケです。

ただしイケイケの状態がずっと続けられるかどうかは企業が持っている体力次第です。成長の痛みは借金や増資で補いますが、体力以上の成長は必ずB/Sを痛めます。

景況感相応の成長が望ましいのですが、人の欲と言うのは限りないものですな =)


6029 アトラ


アトラは、接骨院を経営する企業です。'14/12上場。四季報の同業他社に2425 ケアサービス2144 やまねメディカル






'14/12IPOした銘柄ですので当然詳しくないです =)。いつものサイトを参照してください。四季報オンラインにIPOについての記事があったので持ってきました。


いつものB/Sの確認。GMOクリック証券の財務分析より。


決算は2/6だったんですがもうデータが反映されてますね。素晴らしい。パッと見、上場で得られた現金の使い道が今後の成長性に繋がるのでしょうね。

参入障壁で言うと接骨院には柔道整復師が必要で、柔道整復師になるには国家資格が必要のようです。医療行為ではナサゲなのですが、保険はある程度効くようで、街中でマッサージ店と肩を並べる程出店が増えているように感じています。

業界のパイとしてどの程度あるのかはよく分かりません。ただ国家資格とは言え専門学校で取得できる程度なので、思っている程高い参入障壁ではない気もします。精々、美容師程度ではないでしょうか。

決算説明資料から抜き出してみました。


予防医療として接骨院の成長性をみているようです。


ミソは保険が効くこと、難点は保険が効かなくなると厳しいこと。保険や給付金に頼ったビジネスと言うのは過当競争化するのがとても早い傾向があります。医療行為モドキにしては規制が厳しくない、というのが成長エンジンのようにも感じています。何か大きな社会問題が発生すると成長が怪しくなるかもしれません。

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纏めると、整骨院というビジネスの伸びしろがこの銘柄の成長を左右する感じでしょうか。現段階ですと、経営者の夢物語で株価が先行しているだけでしょう。

判断が難しい業種ですね。月次カモン。

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